バブル崩壊以降25年、日本経済はおおよそデフレに苦しんできました。
雇用の非正規化がすすみ賃金は減少し、物価はほぼ横ばい、でも社会保障費や教育費、税金だけは高くなって可処分所得は減少となってきています。
しかもバブル以前と比べると労働環境はシビアさを増していて過労死やメンタルを病む人も増えてきています。
そして高齢化社会がますます深刻さを増すにつれ、社会保障費の増大が予想され年金支給額が減らされる、または支給開始時期を遅らせることがほぼ既定路線になっています。
そう考えるとたくさんの収入を得ることのできない普通の人が低収入・高負担の世の中で暮らしていくには生活費にかかるお金を減らして防衛するしかありません。
人々が生活防衛のために貯蓄にお金を回すと、消費は先細りし、企業活動は停滞、政府の税収は減っていきます。
でもアベノミクスは逆に景気回復さえすればすべての問題は解決すると言わんばかりに日銀と共に金融緩和を行い、市中にジャブジャブとお金を回し、公共事業などの財政出動を連発しています。
この状態が続くと景気回復する前に、日本国債の信用は下がり、それにともない貨幣の価値も下がりインフレになりそうです。
もしハイパーインフレになってしまったらいくら貯金してもお金は紙切れ同然になってしまします。
私は47歳ですが仮に今後40年生きるとして、40年くらいの長いスパンではハイパーインフレは起こらないとは言い切れないと思います。
ハイパーでなくても普通のインフレは起きるかもしれません。
いったんハイパーインフレが起これば、セミリタイア計画も風船が割れるように吹っ飛んでしまいます。
インフレ時は土地や不動産などの現物資産が強いと思います。
私の場合、今後親の家を相続する可能性はありますが、今のところは賃貸生活なので不動産といった現物資産は持っていません。
また株は比較的インフレに影響を受けない資産だと思いますので、今は全資産のうちの20%ほどを株で持っていますが30%くらいまでに増やしていこうかと思います。
外貨を持つというのもありでしょう。
あとは働き続けて防衛するしかないですかね。
働くことさえできればインフレでも収入は得ることができるので、セミリタイア後も週2~3日くらいにペースは落としてでもいいので働き続ける習慣は持っていたほうがいいと個人的には思います。
一度完全に引きこもってしまうと、いざ何かあったときに簡単には動き出せないのではないかと心配します。
そういう意味では少しでもいいので働きつづけることは、ひとつのリスク管理になるのではないかと思います。
また半分冗談ですが、もし働くなら今後はモノを作る仕事がいいかもしれませんね。
例えば野菜なんかです。
野菜を育ててたくさん抱えておけばインフレ時には物々交換でいろいろな生活必需品と交換できるかもしれません。
でも野菜が貨幣の代わりになる世の中になったら本当に怖いです。
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