働くのが嫌いなのではなく会社が嫌いだった

 

 

人は皆バケツを持っています。

 

大きさはいろいろ、バケツの大きさはいつも一定とは限りません。

 

そのバケツには仕事のストレス、不平、不満などが入ります。

 

そのバケツがいっぱいになってあふれだすと・・・・

 

 

 

会社を辞めるときというのは、ずっと辞めたい辞めたいと思っていて耐えるんですが、ある瞬間ちょっとしたことをきっかけに辞めてしまうものなんですね。

 

ですので最後のとどめを刺すのは案外些細なことだったりします

 

私は最後に正社員を辞める前は15年ほど小売業界で働きました。

 

具体的にはホームセンター業界ですが、最後のほうの2~3年はいつも辞めたい辞めたいと思っていました。

 

セミリタイアブログをいろいろ読んでセミリタイアにあこがれていました。

 

 

しかし会社を辞めるには貯金もまだ少ないので(当時2000万ほど)、まだ仕事を続けないといけないなと思ったり、でもやっぱり辞めたいと思っていたりでしたが、ある日あることをきっかけに上司に〇月〇日をもって辞めますと宣言しました。

 

 

その時ちょうど仕事でちょっとヘマをやらかしてしまい、それについて上司に怒られ謝罪した後にそのまま勢いで辞めることを伝えました。

 

 

この時それまで耐えに耐えてきたのですが、ちょっとした拍子に私の心の中のバケツの中の水があふれ始めたんです。

 

 

 

ホームセンターの仕事を始めた時、最初の会社は中小企業でそれほどルールもなく自分で仕事、具体的にはどんな商品を仕入れたり、どんな方法で販促をかけたり、どんな風に売り場をレイアウトしたり、どんな風にチラシをデザインしたり、自分一人で決められることがいっぱいあってそれはもう楽しかったです。

 

今からは考えられませんが24時間仕事のことを考えても平気でした。

 

朝7時開店だったので朝5時半に起床し6時半に出社し、夜8時の閉店後2時間ほど売り場の手直しをしたりして夜11時に帰ってもまったく平気でした。しんどさより楽しさの方が上まわっていました。

 

でもその会社は店の今後の方針に関する社長と私の考え方の違いにより7年勤務したところでやめました。

 

その次に働くことになったホームセンターはもう少し規模の大きいホームセンターでした。ある程度細かい規則はあります。売り場担当者は商品の仕入れには関与しませんでしたが、意見を言ったり発注数量の調整程度はできます。

 

そのホームセンターは7年ほど勤務しましたが、残念ながら大手ホームセンターチェーンに買収され、私もその大手ホームセンターの社員になりました。

 

 

その新しい会社での仕事はほんとつまんなかったですね。

 

私の個人的な考えですが仕事のつまらなさは会社の規模に比例します。

 

そこでは本部から送られてくる指示書をもとに売り場変更したり、商品の入れ替えをしたりするのがメインの仕事になってきます。

 

POPも本部からデータが送られてきて店でプリントアウトして指示書通りに貼り付けていくだけです。

 

本部からの指示が膨大ですので仕事はそれをこなすだけになってしまします。

 

そのためにパートさんはそれなりにいます。

 

 

担当者(社員)はほぼなんの権限もありません。売り場変更とかの仕事はバイトやパートさんになるべく振るので社員の仕事はトラブル処理、クレーム処理です。かなりと神経をすり減らします。そのために最低限の社員が店に存在します。

 

 

この会社は社員の数を減らして利益を上げる戦略です。

 

 新規出店には投資しても人材にはお金を投資しません。

 

精神的にきつい仕事の割に月給は46歳で手取り21万円でしたから、今の私のバイト代以下です。笑うしかありません。

 

 

もちろんボーナスはありましたが私を引き留める理由にはなりませんでした。

 

 

ということで人をただのコストのようにあつかうこの会社で働くことがつくづく嫌になり約1年半の勤務で辞めました。

 

 

 

ですので私の場合その会社で働くこととクレーム処理のいわゆる感情労働の仕事が嫌だったのであって、働くこと自体は全然苦痛だと思いません。

 

よって現在はほぼフルタイムかそれ以上で働いています。

 

ただ正社員には再びなろうとは今も考えていません。

 

それは勤務地、労働時間、仕事内容いろいろな面で拘束されるからです。

 

責任を持たされる割にメリットが少ないです。

 

辞めたいときに辞めれる自由も欲しいです。

 

 

 

私は今のバイトでじゅうぶん楽しく働いています。

 

いいとは言えない給料ですが、働いてお金をもらうこと自体は楽しいです。

 

 

 

そう考えると、当時、本当はただの会社嫌いだけなのに、案外セミリタイアを会社を辞める口実または目的にすり替えていたのかもしれません。

 

正社員の道を外れれば世間一般では敗者ですが、セミリタイアと言えば普通より早くリタイアするので一見勝ち組に見せかけることもできます。

 

自分を正当化させることができます。

 

一種のごまかしですね。

 

 

 

仕事が嫌いでセミリタイアを考えている人の中には、実は会社が嫌いなだけで、かなりの確率で会社を変えれば、または環境を変えれば働き続けることができる人も多いのではないかと思います。

 

精神的にきついようだったら私みたいに仕事の強度を落として、ダウンシフトして働けるうちは働いたほうがいいのは金銭的にも明らかだと思います。

 

ただ働くことそのものが嫌なら完全リタイア、アーリーリタイアでしょうね。

 

そうなるとかなりハードルは上がってしまいます。