ネットニュースを見ていると自分の閲覧したニュース記事に関連した記事がこれでもかこれでもかと出てきます。
ニュース配信業者としては自分のサイトにできるだけとどまって広告をたくさん見て欲しいから、それも当然なのでしょう。
ちょっとありがた迷惑なところもあります。
私だと貯金とか節約とか貧困といった記事が、「あなたが好きそうな記事を用意しました」と言わんばかりにこれでもかと出てきます。
またふだんネットニュースを見るときは見出しは一通り見ると思います。
でも自分の興味のあるモノしか基本クリックして開かないと思います。
インターネットの無い時代はそうではありませんでした。
ニュースを得るために見るのはテレビのニュース番組か新聞でした。
ニュース番組を一通りみると政治から経済、社会、スポーツ、天気まで一通り世の中で話題や大きな問題となっていることを一通り知ることができました。
わりと物事を偏りなく大局的に見ることができたと思うのです。
でも今は取捨選択の時代です。
ネットでは関心のあるものは見ますが、関心の無いものは全く見ることはありません。
そうなると人々によって関心事はバラバラで、関心事が共通するグループ内では盛り上がりますが、それ以外のグループとは全くかかわりがないということも起きてきます。
一億総オタク化です。
この場合オタクというのは萌えだけではなく、あらゆる分野でオタク化していくということです。
また人は何か決断しなければならないとき、自分の決断や主張を裏付けるニュース記事や解説などを探して読むと思います。
例えば進学や就職、転職、結婚のときです。
セミリタイアもそうです。
セミリタイアならセミリタイア最高!みたいな記事をたくさん読んで自分の決定や思考は正しいんだと満足するわけです。
私も会社を辞める前はセミリタイアブログをたくさん読んでセミリタイア最高!と自分に暗示をかけていました。
何事もネットだけで情報を得ると自分自身というバイアスが働く分、多面的なものの見方ができなくなる恐れが出てきます。
たとえば私も最近の韓国はあまり好きではないですが、いわゆる嫌韓の人たちやネトウヨと言われる人たちもそうなんでしょうね。
自分と意を同じにする意見ばかりを集めて悦に浸っています。
よってネットだけではバカが大量生産されるのではないでしょうかと最近思うようになってきました。
情報の集め方、情報への接し方が問題だと思うのです。
ネットリテラシーはネットだけで学べないかもしれませんね。
そういう面で他のテレビや新聞をはじめとする他のメディアの存在価値もあると思うのです。
ちなみに私の家では嫁が韓国ドラマを見るためにテレビを占拠しているので、テレビニュースを見ることができません。
もしかしてうちの子も? しのびよるネット中毒の危険と対策 [ 山中千枝子 ]
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