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セミリタイア後のボランティアはいい刺激になる
セミリタイア後の暇つぶし及び社会との接点を保つためにボランティアをしてみようと思われている方も少なからずいるのではないでしょうか。
私もちょっとやってみたことがあります。といっても期間の長いボランティアではなく、スポーツイベントの単発ボランティアです。
私が参加したのは昨年の名古屋ウィメンズマラソンです。毎年3月に開催される世界最大級の女性だけのマラソン大会で約2万人の参加者を誇ります。
そしてボランティアは2日間で延べ9000人です。初参加の人は2回の研修があります。1回目が名古屋の伏見、2回目が名古屋城横の愛知大学が会場でした。1回目はおランティアの心構えや大会概要などの説明、2回目は短刀持ち場ごとのグループに分かれてもう少し実践的な説明を受けます。
ボランティアなので会場までの交通費などは出ません。
初日は海外ランナー受付の仕事
私は大会前日の海外ランナー受付と大会当日の預かり荷物返却の担当でした。前日の会場は場所はナゴヤドームのお隣、地下鉄ナゴヤドーム矢田駅下りてすぐの名古屋市東スポーツセンターです。
海外ランナー受付は多少英語を使うので私としては面白かったです。印象としては中国からやってきている人が多かったですね。中国では大気汚染が深刻さを増してきているので、安心な日本でレースに出たいというランナーが多いようです。
またこの日、レース前日はナゴヤドームで協賛企業などがブースを出してランナーズEXPOという大規模なイベントが開催されていて、そこにどうやって行くのかよく尋ねられました。
仕事以外では同じ持ち場のボランティア同士といろいろ話ができたのも良かったですね。マラソン大会のボランティアなので自分もランナーという人が結構多くその方面の話をかなり聴くことができました。みんな健康意識の高い人たちばかりで反省する場面んもありました。
レース当日の仕事は大変
2日目の預かり荷物返却はスタート前に預かった所定の袋に入った荷物をゴールしたランナーに返却していくという仕事になります。
その会場はナゴヤドームでしたが2万人分の荷物を受け渡しということで、ゼッケンごとに整理されていますが受け渡しはかなり混乱します。荷物の場所がわからなくなるランナーが多く発生しますので案内が必要です。
また42km走ってきてヘロヘロになったランナーがこの受け渡し場所周辺でへたれこむので、通路が狭くなりランナーがなかなかその先への更衣室へと進まず大渋滞になってしまいます。
私はメガホンを持って「荷物を受け取ったらそのまま座らずにお進みください~」と叫ぶ役割でした。
でもそう言っている私のすぐ横でランナーがへたれこんでいきます。サブスリーランナーくらいの実力者だとへたれこむことはないですが、4時間、5時間くらいのランナーになってくるとへたれこむ人多数です。
けっこうギリギリの体力の人が無理してマラソンに挑戦している印象を受けました。そういえばこの日、心肺停止で救急車で運ばれたランナーが3人いたそうです。無理はいけませんね。
ボランティアをしてみた感想
二日間だけのボランティアでしたが知らない人と話をしたり大規模国際大会の裏側を見ることができて面白かったです。運営側は大変だと思います。
特にレース当日ですが私のような個人で申し込むボランティアだけでなく、おそらく名古屋市内いたるところから町内会や婦人会レベル、または学校の部活レベルの団体ボランティアが多数参加していました。そうでないとやはり9,000人も集まりません。誰かが指揮をうまくとらないと円滑な運営は難しいと思います。
ボランティアですので基本的に報酬はないのですが、制服代わりのピンクのウィンドブレーカー、白いキャップはそのままもらい、そして後日ジェフグルメカード1000円分が郵送されてきました。
今、そのピンクのウィンドブレーカーは義母が畑仕事の時に使っています。弁当などは出ませんでした。ま、人数が多いですもんね。
2回目はないかも
今後またマラソンのボランティアに行くかどうかというとちょっと考えます。
会場のナゴヤドームまでの往復交通費が二日分、事前の研修出席の交通費が2回分と電車代が計4000円以上かかるんですね。
名古屋市内に住んでいたら行ってもいいのですが、今年はとりあえずパスしました。でも昨年参加したことは社会勉強になってよかったですね。いい体験ができました。