セミリタイア後のアルバイトに試験監督を考えている人も多いかと思います。
もともとホワイトカラーの職場で勤めてた人なら、倉庫作業などの肉体労働系よりもとっつきやすいのではないかと思います。
試験監督というとスーツを着て時計を見ながら、カンニングする奴がいないか見回る仕事というイメージがあるかと思います。
実際そんな感じですが、試験問題の配布や回収、エアコンの調整、トイレに行く生徒のつきそいや注意事項の説明などもう少しいろいろ仕事はあります。
私も退職後一度だけですが試験監督のアルバイトをやったことがあります。
大手予備校の全国センター試験対策模試の仕事です。
12月の初旬に行われました。
会場は愛知県の田舎の方にあるとある大学です。
前日に研修が3時間ほどあります。
研修は仕事の説明や担当場所のわりふり、そして試験問題を教室に運び入れる作業も含みます。
もちろん本番と同じ時給、交通費は出ます。
当日は朝7時半集合でした。
服装はスーツにネクタイです。
ただ足元は音を立てない靴が要求されますので別にスニーカーでも構いません。
革靴だと音が出ると思います。
私は黒いスニーカーを履いていきました。
時間を合わせることのできる腕時計は必須です。
夜8時まで長い一日が始まります。
試験は9時からスタートです。
生徒によって受験科目数は違うのですが、受験科目が多い生徒は本当に朝から日が暮れるまで試験となりますので大変だと思います。
ひとつのクラスはおおよそ3人で見ることになります。
進行を担当するのは試験監督専門の派遣会社から来たベテランのアルバイトです。
この派遣会社です。
アルバイトと言っても60歳くらいの初老の人でした。
本業はホテル勤務と言っていました。
あと35歳くらいの女性と私がアシスタントでつきます。
アシスタントは私も含め通常の日雇いバイト会社から派遣されてきた人も多かったです。
試験の開始後と終了前の間で交代で休憩をとりますが、あまりきっちりと休憩は取れないですね。
生徒の回答中は基本静かに歩いて巡回するか椅子に座っています。
あたりまえですが居眠り厳禁です。
眠くなったら歩きます。
生徒たちはセンター試験が目前ですので基本的にみんなまじめに受験します。
そんなに手のかかる生徒や生意気な生徒はいませんでした。
私の持ち場は女子生徒が多かったからかもしれません。
ちょっと面倒なのは英語のリスニングテストです。
受験する生徒全員に事前にICレコーダーのような再生機を配ります。
最初にちゃんと聞こえるか試してもらって不具合があると交換したりしなければなりません。
幸い何事も起こりませんでした。
朝から夕方6時まで科目数は8科目くらいあります。
最後の科目が終わり答案をすべて回収し本部へ持っていき、テーブルの上の番号札を回収したり張り紙類をはがしたり教室の清掃をして解散したのは夜8時でした。
ちなみに時給は1000円ですので休憩をのぞき11時間労働で、8000円プラス残業の3時間分3750円でトータル11,750円でした。
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