まーきちのお気楽生活

正社員からバイト暮らしを選んだ旅好きなおじさんの日記

ダウンシフトするとは

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「ダウンシフト」をブログタイトルに入れているので改めてダウンシフトとは何かということを考えてみました。

 

Wikipediaでのダウンシフトの定義は

ダウンシフトen:Downshifting)とは、生活様式に関する社会的な潮流・傾向の一つである。過度な出世競争や長時間労働物質主義的、唯物的な生活環境を日常から排し、よりゆとりのあるストレスの少ない生活に切り替える生活態度の劇的な変化を指し、また、そうした生活態度は減速生活と言われる。

 

まあ表現は難しいですが要は肉体的・精神的にキツいライフスタイルから、より楽なリラックスできるライフスタイルへ意図的に変更するというものですね。まっとうな定義だと思います。

 

ダウンシフトのモデルと言われる高坂勝さんは元は小売業で大変忙しい生活をおくっていましたが、ある時ダウンシフトに目覚め、今は半分農業をしながら夜は気のおける常連客相手にバーを経営しています。高坂さんはダウンシフトのバイブルとも言われる本を上梓しています。

 

この高坂さんをモデルにダウンシフトについて書いていると思われるのが次の記事です。グーグルで「ダウンシフト」で検索して上から2番目に来る記事です

fledge.jp

 

この記事の著者が言うところのダウンシフトに欠かせない3つのキーワードが以下です。高坂勝さんの影響を受けているのでしょうか。

 

1、ミニマム主義

まず自分が最低限の生活をしていく上で、どのくらいのお金があれば生活していけるのかを知っておくということです。それによって「しなければならないこと」ではなく「やらなくていいこと」が見えてきます。

 

2.半農半X

もう1つ、ダウンシフトを実践する上で欠かせないのが「半農半X(はんのう・はんえっくす)」という生活スタイルです。「半農半X」とは、自分とその家族の食料の一部を自給することでまかない、残りの時間で本当にやりたいと思える仕事を行う方法です。

 

3.横出世

ダウンシフトすることによって生まれた時間を使い「横出世」に繋がるような場に積極的に足を運ぶ。それによって今までは考えられなかった人脈や仕事を手にすることだって夢ではありません!

 

らしいです。なんだかしゃらくさいですね。

 

ミニマム主義はわかります。しかしなぜダウンシフトするのに半分農業をしないといけないのでしょうか。都会に生活基盤がある人はダウンシフトするために田舎に移住しろということでしょうか。

 

横出世もわざわざ人間関係のストレスからダウンシフトする人も多いのに、またなぜあらたにつきあいを増やさないといけないでしょうか。したい人はすればいいし、したくない人はしなくていいと思います。

 

この著者の定義するダウンシフターはこんな人らしいです。

ダウンシフターってこんな人!(※1)
・地方に移住して夫婦で半農半“木工職人”
・半農半“パン屋”
・半農半“豆腐屋
・半農半“NPO”になった方々

・結婚して循環型農業を目指すお百姓さんになったカップ
・妻と2人の子どもと共に離島に移住して灸師になった男性
・都市と地方を繋ぐプロデューサーを目指している新婚女性
障がい者でも安心して立ち寄れる飲食店を開いた元介護士
・野菜の魅力を伝えたくてキッチンカーを始めた湘南ガール
・昔ながらの八百屋さんが必要な分だけ量り売りしていたように、お客様の希望に合わせてデザインと調整ができる手作りアクセサリー屋さんを開いた女性
・人と地球を元気にすることを使命に情報発信会社を興したシャイな男性
自然派志向のフリーライターになった旅好きの女性
・ITデザイン会社にいたが、体を動かし、直接コミュニケーションできるアートを模索して、住宅街にお洒落な靴・鞄の修理屋さんを開いた男性
・エコツアーを引率するインタープリター(※2) になって森に通う元広告代理店勤務だった女性
・地域貢献ビジネスを興す人に融資するNPOバンクを立ち上げた三児の母
・社会に本当に必要とされる会社を増やし、調和の上に成り立つ社会に貢献するという目的で小さな投資信託会社を興した元外資系投信会社副社長の男性 

 

いちいちこんなことしてたら、ダウンシフターでなくてただ勤め人をやめてやりたいことを起業した人じゃないですか。(笑)ダウンシフトするには起業しないといけないのでしょうか。なんか会社員生活から脱落しても自分をなんとか良く見せたいという見栄がチラチラします。日曜の夕方のテレビ番組「人生の楽園」でしたっけ、そこに出てくるような人たちですね。

 

例えば商社マンから駐車場管理人、株式トレーダーからスーパーのカート回収だってダウンシフトだと思うのです。私のようにフリーターじゃダメなんでしょうか。

 

上記記事はなんだかダウンシフトの定義を狭めすぎて嫌な感じがします。ダウンシフトをおしゃれなイメージにしたいのかなんだかわかりません。いいじゃないですか。ダウンシフトは人生の負け犬だと素直に認めれば。認めたうえで人様に迷惑かけずハッピーに生きていければ、べつに特別なことをしなくてもいいのではないかと思います。単に人生に疲れてダウンシフトしてもアリだと思いますし、そちらのケースの方がぜんぜん多いのではないかと思います。