昨日は山寺、キリンビール仙台工場、仙台空港と観光しましたが、今日は日本三景のひとつ、松島へ行ってきます。東北本線に乗って高城町へ行き、仙石線で松島海岸駅まで引き返します。
安芸の宮島、天橋立は行ったことありますので、これでコンプリートです。昔18きっぷで、岩手に行った際に電車では松島を通過してるんですが、実際に松島の地に降り立つのははじめてです。
ただあいにくのお天気、海も灰色であまり松島の良さがわかりません。日本がっかり三景という言葉もありますが、ちょっとそんな気がしないでもないです・・・
朝九時すぎと早いこともあって観光客は少なく、遊覧船乗り場の呼び込みのおじさんたちも手持ち無沙汰でブラブラしてます。
湾に浮か有名な五大堂。
足元の海が見えるちょっと怖い橋を渡ります。どうせなら全部踏板を取り付ければいいのにと思いますが・・・。この橋も歴史のある由緒正しい橋なのでしょう。
五大堂は瑞巌寺のお堂のひとつで国の重要文化財に指定されています。瑞巌寺は拝観料がいるのに対しこちらは無料です。
そして瑞巌寺。伊達政宗の菩提寺として有名です。平安時代の創建で、宗派と寺号は天台宗延福寺、臨済宗建長寺派円福寺、現在の臨済宗妙心寺派瑞巌寺と移り変わりました。古くは松島寺とも呼ばれていました。
門をくぐると右手の岩場に僧侶の修行の場所だったのでしょうか、くりぬいた洞窟が並びます。
瑞巌寺にはガイドさんが常駐しているようなので、詳しく知るならガイド代を支払っていろいろ教えてもらったほうが良さそうです。私たちは今回は節約ケチケチ旅行です。
門から続く杉並木は震災前は大木がうっそうと茂っていたそうですが、このあたりまで到達した津波のもたらした塩分により、かなりの木が枯れて泣く泣く伐採されてしまったそうです。
ここから先は拝観料が必要です。拝観料は大人700円です。事前に調べて知っていましたが、最初はちょっと高いかなと思いました。
入場券は券売機で購入します。Suica が利用できます。
このあたりは津波の被害を受けていません。木も大きく苔も緑の絨毯のようできれいです。京都のお寺みたいですね。
国宝に指定されている庫裏、昔の台所の建物です。庫裏から入場します。靴をぬいで内部を見学することになりますが、その先は写真撮影禁止となります。要所要所にガードマンさんがいるのでこっそり撮影というのも無理です。写真は以下のサイトでどうぞ。
日本三景 松島:伊達家ゆかりの「五大堂」「瑞厳寺」「円通院」を訪ねる | nippon.com
6年半に及ぶ修理が完成し、2016年から公開されている本堂は鳥肌モノです。
昔、私は材木屋の銘木部門で少しだけ働いていたことがあり、寺社建築の様式とその材料である木材には少なからず関心があります。本堂は控えの間、上段の間、上々段の間とそれぞれ格式の違う部屋があるのですが、それぞれ部屋の意匠が違い比較するとおもしろいです。
修復が施された豪華絢爛な障壁画の数々、格式の高さを感じさせる細緻な格天井など当時権勢をほこっていた伊達氏の財力を感じさせます。襖の厚さにはびっくりしました。
宝物館を含めて700円は安いですね。松島観光の際には絶対に外せないと思いました。個人的には曇りの日に遊覧船乗るよりは、こっちかなと思いました。松島に来た甲斐がありました。
秋の紅葉が有名な隣接する円通院は帰りのフェリーに間に合わなくなるので今回はパスしました。あと松島はカキが有名で食べたい気持ちがありましたがこちらもパスです。
中門越しに本堂を望みます。
そういえば途中の道で伊達政宗がいました。なぜかおにぎりみたいな顔をした伊達政宗のキャラクターをあちこちで見かけました。
昨日訪れた駅の駅名看板にもありました。仙台の伊達政宗推しがすごいです。