東京新聞:「非正規と言うな」通知撤回 本紙の情報公開請求後に:政治(TOKYO Web)www.tokyo-np.co.jp
正社員と非正規労働者の不合理な待遇差の解消は、安倍政権の重要政策になっている。安倍晋三首相自身も「非正規という言葉をこの国から一掃する」と強調してきた。厚生労働省が「非正規」との表現を使わないことを文書やメールで省内に通知したのは、それだけ表現に神経質になっていたためとみられる。
根本厚生労働大臣が関係部署に「非正規」という言葉を使用しないようにと通知した問題です。通知は撤回されたようですが、「非正規」のかわりに「有期雇用労働者」か「有期派遣労働者」と言えと指示したとか。安倍首相への忖度でしょうか。
非正規という概念はすでに国民の間で定着していますので、言葉を変更して何を今さらしようとしているのかです。派遣法改正を行った厚生労働省が多くの非正規を生み出したにもかかわらず、その当事者が今の非正規の問題を直視しようとする姿勢を見せていないようで、個人的には腹立たしく思います。
こういう言葉のすり替えは政治家の常とう手段です。
高度プロフェッショナル制度
(なんかすごいプロみたいだけど要は定額働かせ放題 もともとはホワイトカラーエグゼンプションだったかと・・ 英語だけどこっちの方が頭脳労働者は例外よ、というのが分かりやすい)
働き方改革
(どっちかというと働かせ方改革)
一億総活躍社会
(一億総労働社会 何人たりともサボってはいけない)
他にもいろいろとあると思いますが思い出せません。
記事は次のようにまとめられています。
労働問題に詳しい法政大の上西充子教授は、厚労省の文書について「非正規という言葉だけをなくしてしまえ、という取り組みに映る。正社員になれず社会的に不遇な立場にある非正規労働者を巡る問題の矮小(わいしょう)化につながりかねない」と指摘。「問題と向き合うなら、逆に非正規をちゃんと社会的に位置付けないといけない」と訴える。
今、直面している少子化、貧困問題、優秀な人材不足、国際競争力の低下など、いろいろな問題の根っこはかなり非正規の問題にあると思います。
と非正規の私は考えます。旦那の扶養内で働く主婦の人や私のように好きで非正規の道を選んでいる者はまあほっといてもいいですが、本気で正社員になりたくてなれない人には何かしらの援助があったほうがいいと思います。