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いつも資材館のレジを希望するYさん
私がホームセンターで働いていた時のことです。 一人のレジパートさん(女性)がいました。 Yさんと呼びましょう。たぶん当時で55歳ぐらいの年齢だと思います。
このYさん、いつも資材館のレジに入るのを希望していました。 資材館というと木材や金物など業者向けの商品が置いてあるところになります。
そんなに頻繁にお客さんが利用するレジではありませんが、木材や石材などバーコードのついていない商品も多いので、慣れてないと少し大変かもしれません。
一方メインのレジは入り口入ってすぐ、サービスカウンターの前にあって、レジが8台ほど並んでいて、そのちの3台は常時稼働しています。
資材館のレジはメインのレジとは異なって、一人でレジに入ることが多い場所になります。
Yさんはシフトを組むときにいつも資材館のレジを希望するのですが、特に私たちも彼女が慣れているからそこを希望するのだと気に留めていませんでした。
ある日、Yさん不審な行動が発覚
しかしある日、私の同僚ですが 、そのYさんがレジ打ちするときに お客さんの持ってきた商品数に対して、スキャンするレジのピピという音の回数が明らかに少ないことに気づきました。
もしやして・・・・
それは店長・副店長に報告され、それから調査が始まりました。
2週間後、Yさんは店長室に呼び出されることになりました。
Yさんへの処分は
実はそのYさん、自分の知り合いの男性4人に便宜を図っていたのです。要はカゴに入れて持ってきた商品をレジですべてスキャンすることなく、半分くらいだけスキャンしてあとはスルーしていたのです。資材館のレジとはいえ、それ以外の店内ほぼすべての商品がレジ可能です。
詳しくは知りませんが、このYさんも4人から何らかの報酬をもらっていたのかもしれません。当然そうでないとそんなことはしないでしょうね。
彼女が資材館のレジを希望した理由はまわりに人が少なく、不正行為を行いやすいと考えたからでしょう。
もちろんYさんは解雇です。妹さんが一緒に来られたようで、とりあえず直近の発覚した分の損失は妹さんがたてかえて弁償したようで、彼女が警察に通報されることはありませんでした。その判断は店長だけでなく、もちろん会社上層部の判断でしょう。
Yさんはかなりのベテランで、いつからこのような不正行為をやっていたのか知りませんが、トータルでは相当な金額になると思います。結局はやり得になっているんじゃないですかね。
近所でうわさが広まって昼間に大きな顔をして歩けなくなっているかもしれませんが。それはわかりません。
ホームセンターでは年2回棚卸を行いますが、商品管理上万引きも多くロスの発生はつきものです。やりすぎてしまうと異常値として発覚してしまうでしょうが、コツコツとこのような不正行為を長期間かけて行っているとなかなか発覚は難しいと思います。特にまんべんなくいろんな商品を持っていかれた場合ですね。
教訓としては身内も信用するな、仕事はローテンションでまわせ、ということでしょうかね。
あー、やだ、やだ。