- 早朝の興福寺
- とりあえず東大寺
- 国宝好きです
- 鐘楼と梵鐘
- 二月堂と三月堂
- 手向山八幡宮
- 春日大社
- 若草山ハイキング
- 東大寺正倉院
- 大仏を見る
- 長蛇の列の正倉院展
- 興福寺東金堂を拝観
- 興福寺国宝館
- 鹿せんべい
早朝の興福寺
OYOホテルあらたさんを朝6時半に出ました。早朝から奈良公園を散策します。この日は最低気温9度。吐く息が若干白いです。
朝日をあびる南円堂。 朝早いので人は少なめです。お寺の人が掃き掃除をやっていました。清々しいですね。
東金堂と五重塔。建物は共に国宝です。国宝・重文の仏像の宝庫である東金堂はのちほど拝観します。有料です。
奈良国立博物館は昔、見学したことがあります。新館では人気の正倉院展が開催中です。
とりあえず東大寺
東大寺付近の駐車場。なかなかのびっくり価格ですが、このあたりでは普通。
東大寺は人生で6回目くらいの来訪。


諸説ありますが運慶、快慶作の金剛力士像(国宝)。昔の仏師はすごいですね。ちなみに南大門の建物自体も国宝ですね。
国宝好きです
お気づきかもしれませんが私は国宝という言葉に非常に弱いです。国宝と言われると仏像でも建物でも工芸品でも何でも見たくなります。
しかし奈良には国宝どころか、その上を行く世界遺産の寺院が、この東大寺をはじめたくさんありますね。
国宝の東大寺大仏殿は今でも十分でかいですが、昔はもっとでかかったとか。高さと奥行きは変わらないそうですが、幅は往時の3分の2になってしまったそうです。
今の建物は江戸時代の再建です。しかしクレーンや重機もない時代にこんな巨大建造物をよく建てたものです。特に奈良時代はそうですね。
鐘楼と梵鐘
大仏殿から二月堂に向かって歩きます。東大寺境内には国宝の建物が多数。途中にある国宝の鐘楼です(鎌倉時代再建の二代目)。
鐘も国宝です。奈良の大仏と同じ752年の作。
重量は26トンで電車1台分くらい。今は鉄のワイヤで吊り下げられていますが、昔は何で吊っていたんでしょうね。
また完成品を運ぶのは大変そうだから、この場所で鋳造したんですかね。
いろいろ疑問が出てきます。
二月堂と三月堂
2005年に建物が国宝に指定された二月堂。関西に春を告げる恒例行事、お水取りが行われる場所ですね。関西のローカルニュースではいつも取り上げられるのでおなじみ。


二月堂は24時間参拝可能。朝7時でしたが舞台にも上がれて参拝もできました。無料です。
二月堂の隣にある法華堂。通称三月堂です(国宝)。東大寺の中では大仏殿より古い最も歴史ある建物。入堂には600円必要です。こちらも仏像の宝庫のようですが早朝のため、拝観はできませんでした。
手向山八幡宮


法華堂の隣にある手向山(たむけやま)八幡宮です。
紅葉の名所のようですが、さすがにちと早い。


春日大社


おそろいの藤のかんざしを頭につけた若い巫女さんが朝のお勤めをしていました。
若草山ハイキング
午前9時、若草山の入場ゲートが開きましたので若草山に登ってみます。あまり覚えていませんが小学生の時以来。入山料は150円。
南側から登って北側に下りるルートにします。
登山道はばっちり整備されています。
若草山は麓から一重目、二重目、三重目の三重構造になっており、ここが一重目。ここからでも十分に絶景が楽しめます。
東大寺大仏殿が見えますね。遠くに見える山は生駒山でその向こうは大阪。私の出身小学校の校歌の歌詞にも生駒山は入っていました。なじみの山です。
二重目。
三重目、若草山の頂上です。
東大寺正倉院
1時間半ほど若草山を歩き下山してくると、観光客や修学旅行生で大賑わいです。さきほどの法華堂(三月堂)の前です。
正倉院に行ってみましょう。正倉院展の期間中、外から建物を見学することはできます。
正倉院は東大寺ではなく宮内庁の管理。
校倉造の教科書にも出てきた正倉院(国宝・世界遺産)。遠目にはぜんぜん朽ちていないきれいな建物。
内部は二層構造になっているらしい。宝物はコンクリート製で空調のある新しい東倉庫と西倉庫に移されているとのこと。
大仏を見る
大仏殿に入ってみます。
こちらも三月堂と同じく拝観料600円。高くはないと思います。
黄色い帽子をかぶった遠足の大集団。大仏殿の正面の金銅八角燈籠は国宝。
人の大きさとくらべると大仏殿でかいですね。
出た~、奈良の大仏。
貫禄あるわ~。大仏は正式名称、廬舎那仏(国宝)。日本でいちばん有名な仏像でしょう。隣は虚空蔵菩薩坐像(重文)。
ふつう仏像は写真撮影不可だけどここは撮り放題なのがいいわ~。
筆と巻物を持った広目天。服がかっこいいですよね。本当にこんな服を着てたのかな。(江戸時代作)
こちらは多聞天像。鬼のベルトがかっこいい。(江戸時代作)
多聞天は持国天、増長天、広目天と共に四天王のひとり。四天王といっても、ものまね四天王とかポケモン四天王でなくて本家本物の四天王だもんな。
かっこよくないはずがない。
なぜか増長天と持国天は頭部だけが大仏の裏側に置かれていた。いろいろ経緯があるんでしょうね。
廬舎那仏の右隣は如意輪観音坐像(重文)。金ぴかだ。左の虚空蔵菩薩坐像とあわせて江戸時代の作。比較的、新しいんだな。
長蛇の列の正倉院展
お昼の12時ごろの奈良国立博物館の新館です。正倉院展入場のため長蛇の列ができています。
正倉院展と言えば秋の風物詩みたいなものですね。関西のジジババに大人気。あ、けっこう若い人もいますね。
正倉院展は事前に日時指定チケットの購入する必要があります。当日券はありません。
興福寺東金堂を拝観
興福寺の東金堂を見学してみます。国宝館との共通券で900円。東金堂だけだと300円だったと思います。
こちらは早朝に撮影した東金堂の写真。内部は国宝の木造十二神将立像、木造四天王立像をはじめ、文化財の宝庫です。
私が入った直後にお坊さんがやってきて新型コロナ退散のお経をあげはじめました。おかげで見学者そろって、この法要につきあうことになり、15分ほど身動きすることができませんでした。
しかしこれでコロナに対するバリアを獲得したかな、ふふふ。
興福寺国宝館
最後は興福寺国宝館です。固定ファンも多い阿修羅像をはじめ仏像ファンの聖地ですかね。
私は2回目の訪問です。写真撮影不可。
展示されている仏像を見ているとこちらは奈良時代の作が多いですね。阿修羅像もその一つである乾漆八部衆(国宝)や乾漆十大弟子像(国宝)など734年の銘が多いです。734年と言えば聖武天皇の治世、天平文化の真っ最中です。
東大寺の大仏の開眼供養が752年とされていますから、その少し前ですね。
これらの仏像は単に古いから価値があるというだけでなく、そもそも美術品としての価値が超一級かと思います。
モデルとなった人が今も生きていると思わせるような味わい深い品が多いです。
日本が世界に誇れる美術作品ではないでしょうか。
鹿せんべい
鹿にせんべいあげようと思ったら今は100円じゃなくて200円だったんですね。100円は昭和の時代か。
昨年の消費税率アップまでは150円だったらしいが、200円とは大幅値上げだな。まあ釣銭のことを考えると中途半端な値段はつけられないか。
200円はビンボーなおじさんにはちょっと出せないかな。腹が減ったからと言ってロープ食うなよ。
この時期は鹿にとって発情期で鳴いている鹿が多くいました。なんだかせつない鳴き声です。
朝6時半から昼の2時まで、ほぼ休憩なしに歩き回りました。近鉄奈良駅近くのマクドナルドで昼飯にしてから名古屋に帰ります。