今から10年ほど前です。
ホームセンターで正社員で働いていた当時、何を思ったのでしょう。カシオのオシアナスシリーズの腕時計を、アウトレットモールのカシオ専門店で買ってしまいました。
買ったのはマンタというオシアナスの中でも一番高いシリーズです。
オシアナスといえば青がアクセントですが、あまりに青が入りすぎていると嫌味なので、なるべく黒に近いモデルを選びました。
定価15万くらいのものが9万円でした。
腕時計の世界では9万円は高くもなんともないですが、私にすれば高級です。
その時はなぜかついつい買ってしまいました。
しかし今、オシアナスは机の引き出しで眠っています。買ったにもかかわらず、あまり身に着ける機会がありませんでした。
ホームセンター時代は、私のような下っ端従業員は肉体労働者と同じです。仕事中にいい時計をしていたら傷をつけてしまったり、セメントの粉や培養土をかぶったりする可能性があります。
汚れない、スーツを着るような仕事だといいんですけどね。
よって仕事中は同じカシオでもG-SHOCK以下の、こんなデザインのチープカシオです。
ベゼルもバンドもプラスチックの安物ですが、電池交換なしでほぼ10年使えています。
で、結局プライベートでもこの安物なんですよね。金属ベルトよりプラスチックベルトのほうが着け心地がいいです。
最終的にオシアナスはソーラーバッテリーで充電できなくなったのか、針がとまって動かなくなり、机の中で眠ったままです。今更なんとかしようという気もないです。
年に一回、大学時代の仲間と会う機会があるのですが、友人や後輩たちは皆、それなりの企業でそれなりの地位についていますので、時計もそこそこのモノをしています。
そういう時、安物だとちょっと気が引けます。
でも今はスマホで時間を確認してもそんなにおかしくないですしね。
腕時計は無くても何とかなります。
それにしてもなぜこんなものを買ったんだろうと思います。私の黒歴史です。魔がさしたとしか言えないですね。
でも高級腕時計をネットで眺めるのは好きだったりします。
見るだけでまったく欲しいとも思いませんし、買うつもりもありません。単に目の保養ですね。高級スポーツカーと同じです。
タダならもらうでしょうが、すぐコメヒョーとかで現金化するでしょうね。