夜7時、静岡駅に降り立ちました。今日も一人旅の途中です。昔から気になっていた静岡おでん。
佐藤浩市が登場するキリンビールのCMで注目されることとなったそうですね。
おでん屋を求めて夜の街を歩きます。大人のお店♥がけっこうある界隈を通ります。
静岡おでんのお店が並ぶ青葉横丁にやってきました。
赤ちょうちんが灯ります。特に事前に店は決めていませんでした。
混みすぎず、お客ゼロでもないお店を探して、一番出汁というお店に入りました。
L字型のカウンターで10人も入ったら、一杯になるような小さなお店です。3人組のサラリーマングループが先客でいました。
大将、60歳と言っていましたが、ひとりで切り盛りしていました。
私は静岡おでんは初めてですので、最初にそのことを告げました。
まずはドリンク。ここは静岡ハイ(静岡茶の焼酎割り)で。
左は食べたあとの串を入れる湯呑み。串の数で後で勘定します。ドリンクは串ではなく割り箸が刺さっていましたね。
「3〜4品ずつ頼んでね」ということなので、大根、牛すじ、黒はんぺんなど注文。
「ダシ粉をたっぷりかけてね」
なるほど。でもちょっとカラシが欲しくなります。
これは静岡おでん独特のフワとガツ。ホルモンだそうですね。
大将によると今では静岡でも出す店が少なくなってきているそうです。フワが肺でガツが胃袋。たしか手前がフワで牛、奥がガツで豚。
どっちも美味しい。私はかなりホルモン好きです。
途中で先客の3人組が帰り、大将とマンツーマン。
写真を一部撮り忘れましたが、大将に「全種類いきます」と告げ、全種類出してもらっています。
静岡のこと、おでんのこと、コロナのこと、お互いのGoToトラベルの旅行について、おでんをつまみながら話をしました。
それから静岡県民は富士山に登らない話も。ほんとうかなあ。
手前の三角形のモノはかく焼きといい練り物系だそうです。おいしい。
静岡おでんは夏はどうなんですか?と聞いたら冬より夏のほうが出るそうですね。
静岡の海岸は基本遊泳禁止で(たぶん駿河湾は急激に深くなるから)、夏になるとプールにみんな行き、プールサイドには何軒もおでん屋が並ぶそうです。
ふつう全国的におでんと言えば冬の食べ物ですが、静岡おでんは通年の食べ物だそうです。
あと汁は飲まないので浅い皿で提供されるのがふつう、そして食べやすいように串をうつのが静岡流。
駄菓子屋でも提供されるくらいなので、ファストフード的要素もあるんですね
こちらは黒はんぺんのフライ。大将によると静岡おでんと言えば黒はんぺんですが、静岡民でもおでんで食べることは少なくなってきているそう。
代わりに黒はんぺんのフライが静岡のソウルフードと呼ばれ、スーパーの惣菜コーナーでも必ず売られているそうですね。
最終的に静岡ハイとレモンサワー、おでん全種類制覇(うち大根は2串)プラス黒はんぺんフライで、合計4200円でした。よく食べました。
このあと18きっぷで愛知へ帰ります。まだここから2時間半以上かかります。