トラウマになった小学校の体育の授業
昔の話ですみません。
今から40年近く前、小学校6年生の体育の授業での一コマです。
取り組んでいたのはハードルでした。
順番に練習したあとクラス全員体育座りになり、先生から3人ほどの男子が指名され、みんなの前でハードルを跳びました。
「今のはいい見本だ」
先生が言いました。
次に指名されたのは私。「おっ、おれもいい見本か?」と頑張ってハードルを跳びました。
すると先生は「今のは悪い見本だ」と言いました。😵
女子も含めてクラスのみんなからの失笑が聞こえてきました。
好きな女子もいたので大ショックです。
この出来事以来、体育、スポーツは嫌いになりました。
今なら親に告げ口して学校にクレーム入れてもらう案件でしょう。
そして追い打ちをかけるように次の事件が・・
陸上部の勧誘
中学に入学しました。最初の体育の授業の前に、陸上部の顧問をやっている体育教師がクラスの十数人に放課後陸上部の練習に来い、と言いました。
なぜか私も含まれていました。
陸上部の練習なんか恐怖しかありませんが、その体育教師もマウンテンゴリラのように怖そうなので仕方なく参加しました。
腿上げやうさぎ跳びなど体力づくり的な練習をしました。
スポーツはまったくやりたくなかったので次の日恐る恐る職員室に件のゴリラ教師を訪ね、陸上部はやめときます、と伝えました。
するとその体育教師は鼻で笑いながら「まあ、お前には無理やな」とホザきました。
私はこれで陸上部に入らなくていいとホッとしたのと同時に、この教師に軽く殺意を覚えました。
この2つの出来事が私が当時スポーツ嫌いになった決定打です。
自転車がきっかけ
時は流れ・・
その後スポーツが好きになったのは自転車のおかげです。高校生の時、NHKでツール・ド・フランスの放送が始まっていました。
自転車で一日200km以上走るのが信じられなかったです。
ロードバイクを買うと、それくらい遠くまで行けるのかなと思いました。その頃やたらと遠くへ遠くへ行きたいと思っていました。
スポーツというよりサイクリングですね。
それからというものダイエーの鮮魚売り場でバイトを始めて、ロードバイクもどきを買いました。
やってみると自転車に運動神経はそれほど必要ではありません。
走っているうちに心肺機能が向上し、最初はキツかった上り坂がだんだん苦にならなくなってきます。
進歩がわかると俄然やる気が出ます。
購入半年後には実際に200km走ってみました。キツかったですが走りきることができました。
その後、モドキではない本物のロードバイクを購入、専門雑誌を読んだりして練習方法を研究し、大学からは競技部に入ってのめり込むことになります。
脳ミソ筋肉
小学校、中学校でスポーツの上達の喜びを教えてくれる体育教師にあたっていたら良かったのですが、逆にスポーツできない鈍臭い子の気持ちもわかるので、今となっては良かったかもしれません。
脳ミソ筋肉のスポーツバカにならなかったのは幸いです。
義務教育のスポーツは大人になって健康的な生活をおくれる習慣づけや、スポーツの楽しさと基礎知識を教えるようなものでいいと思います。
余談 ー感動の押し売りー
話はそれますが、最近のスポーツ選手が口々に「感動をみなさんに与えたい」とか言うのはなんか違うような気がします。昔はあんまりそんなこと言わなかったと思うのですが。
特に東日本大震災以降ですね。テレビ局やスポンサー、広告代理店の悪い影響もあるかもしれませんね。
個人的には「好きでやっているんでしょ、まわりなんか気にせずに黙々とトレーニングし、試合でベストを尽くすのがあなたたちの仕事で、それに感動するかしないかは結果に過ぎないんじゃないの」と考えてしまいます。
スポーツ選手は意図的に人々を感動させるものなのか。歌手や俳優とはちょっと違いますしね。
「お楽しみいただきたい」「いいプレーを見せたい」ならわかるんですけどね。
「感動を与えたい」というのは、どこかしら上から目線ではないですかね。
感動するかどうかは受け手側の問題です。与えられるものではないと思います。
以上、屁理屈おやじの独り言でした。