18きっぷケチケチ2泊3日旅行の2日目です。
出雲市駅
JR山陰本線の出雲市駅です。これから山陰線で下関を目指します。
出雲市以西の山陰線は乗ったことがないというか、そもそも初めて行くエリアなので楽しみ。😃
8時2分発の益田行きワンマンカーに乗り込みます。1両です。
けっこうな乗車率。
途中、日本海を望む絶景でしたが写真を撮ることもままならず。
江津駅
江の川を渡ります。長さ194㎞で全国12位、中国地方最大の河川。
9時31分、江津駅に停車。谷繁元信元選手・監督が江の川高校(現・石見智翠館高等学校)出身ですね。
江津市は人口22,000人で、どういう計算方法かわかりませんが、東京からの移動時間距離が全国で最もかかる都市らしい。たしかにここに来るまでだいぶ時間がかかっている。
浜田駅
10時00分浜田到着。こちらはソフトバンクの和田毅選手が浜田高校の出身。人口53,000人なので、江津市に比べるとだいぶ大きい町。
浜田で25分と長めの停車。特急スーパーまつかぜを先に行かせるようです。
ちょっと駅の外に出てみました。立派な浜田駅駅舎。
石見神楽の町のようで、神楽の音楽がけっこうな音量で流れていました。
メインストリート。どんちっちタウンとあります。どんちっちは神楽のお囃子の音を表しているようです。
駅舎の一階にある観光案内所&お土産売り場。レンタサイクルもやっているようでした。
浜田ー益田間も日本海がきれいでした。
前に座っている若者4人組はたぶん鉄ちゃん。
地元民と鉄ちゃんの割合が半々くらいのような気がしました。
益田市を散策
11時19分、終点の益田駅に到着しました。ここで次の長門市行の電車まで約2時間あります。
山口線経由で下関に向かえばすぐに接続する列車があったんですが、今回は山陰本線で萩と長門を訪れたいと思っていました。
そしてこの益田市もです。
レンタサイクル
益田市は人口44,000人。島根県で最も西にある町で山口県と接しています。市内に萩・石見空港がありますが、定期便は羽田への1路線だけ。(伊丹便もあったが廃止)
もともと島根県西部は人口が少ないエリアなので、むちゃくちゃ苦戦しているようです。
駅前にある益田市観光案内所「旅のサロン」です。
レンタサイクルを利用することにしました。ロードバイクやクロス車、電動アシスト車もありますが、一番安いママチャリにします。
ママチャリは最初の3時間が300円、以降1時間ごとにプラス100円追加されるシステムです。
ママチャリです。
中華料理の恵比寿軒
お昼ごはんは自転車で10分ほどのところにある恵比寿軒という中華料理屋さんにしました。
11時45分の入店ですが、駐車場はいっぱい、店内はほぼ満席で、あとからも続々と入ってきます。仕切っている店の奥さんがちょっとテンパっているような感じでした。
注文したのは日替わり定食660円です。むちゃ安いです。
東京や大阪ならふつうに880~980円でもおかしくなさそう。
味も美味しかったです。さすがグーグルマップ口コミ4.3のお店。
益田川沿いの桜
山陰地方だから桜の開花はまだまだかと思っていましたが満開でした。愛知の方が開花の進み具合は遅いかもしれません。
(3月30日です)
益田川沿いの桜です。
ちょっと天気が悪くなってきました。
天気予報ではこのあと下り坂。雨雲レーダーでも雨雲接近中。
東萩駅へ
益田駅から13時11分発の長門市行き普通列車に乗車します。
益田までよりは乗っているお客さんも少なめ。
どんよりした日本海に沿って走ります。
14時22分、東萩駅に到着しました。
JR西日本の観光列車トワイライトエクスプレス瑞風の専用ゲート。瑞風はコースにもよりますが、一泊二日で最低でも一人27万円くらいかららしい。
www.twilightexpress-mizukaze.jp
萩市には東萩駅と萩駅がありますが、東萩駅のほうが萩市の中心部に近く観光にも便利です。
16時32分に次の電車に乗るので、それまでの2時間10分でさくっと萩市内を観光しようと思います。
観光には東萩駅前にあるレンタサイクルが便利だと思いますが、次は玉江駅という別の駅から乗るつもりなので徒歩で市内をまわります。
萩市は阿武川の河口に開けた街で、阿武川は松本川と橋本川の二つに分かれ、市街地はその2つの川に挟まれる形です。
まずは松本川沿いを歩きます。
萩も桜が満開。
松陰神社
東萩駅から徒歩約15分、松陰神社にやってきました。
松下村塾
境内に松下村塾があります。吉田松陰の元に久坂玄瑞、高杉晋作、伊藤博文、山縣有朋など幕末から明治維新にかけて活躍する多くの偉人が集まりました。
思ったより小さな建物ですね。
出身者の肖像が掲げられています。これだけ集まったのは偶然か吉田松陰の人望か? まあ後者なんでしょうね。
吉田松陰大先生です。
幕末の偉人たちもここで桜を見たのでしょうか?
萩市へのアクセス
松陰神社を見た後は明倫館、萩城下町に行ってみようと思います。
萩バスセンターがありました。萩バスセンターからは東京、大阪への高速バスのほか、新山口、津和野へのバスが出ています。
萩市は高速道路網からも取り残された形で、かなりアクセスに難があります。鉄道でのアクセスも厳しい。
Yahoo路線検索でも東京を朝8時半に新幹線を使って出発しても、東萩には15時半。7時間要します。
飛行機を使っても(降り立つのが福岡空港ですが・・)朝7時55分に出発して15時半の到着。
そういうこともあって人口は年々減り続け、1950年には10万人近くあった人口は現在約4万3千350人。
それでも山口県北部の中心都市で、歩いていると裁判所や法務局など、国の出張所やお役所関係がいろいろありました。
萩・明倫学舎
萩の藩校であった明倫館跡に整備された萩・明倫学舎です。
萩藩の教育や人材育成の中枢を担った「藩校明倫館」。
その跡地に建築され、国の登録有形文化財に登録された本館を含む旧明倫小学校の日本最大級の木造校舎群を改修整備。新たな観光施設として、平成29年3月4日にオープンしました!館内には、旧萩藩校明倫館展示室、豊富な萩の幸を使ったレストランや萩ならではのお土産を取り揃えたショップ、世界遺産「明治日本の産業革命遺産」を紹介する「世界遺産ビジターセンター」や、幕末の歴史をひもとく貴重な資料を一堂に紹介する「幕末ミュージアム」などがあります。
味わいのある建物です。
同じ敷地内にある有備館です。
有備館は、旧明倫館の剣術場と槍術場を移して拡張したもので、木造平屋建入母屋造桟瓦葺、桁行37.8m、梁間10.8mの南北に長い建物です。内部の北側半分は板の間で39畳の剣術場、南側半分は土間で54畳の槍術場、各その西側を藩主の上覧場とし、中間に藩主臨場などの場合に使う控室があります。
有備館は、藩士の練武のほか、他国からの剣槍術の修業者との試合場、すなわち「他国修業者引請剣槍術場」でもありました。土佐の坂本龍馬も来萩しここで試合をしたといわれています。
へー、坂本龍馬もここに来たんですね。
萩城下町
萩の中でも古い街並みの残る城下町エリアに向かいます。
このあたりが城下町エリアです。
木戸孝允旧宅
幕末の長州藩士の木戸孝允旧宅。
その旧宅の内部です。入場料100円でしたが、時間が無いので先へ急ぎます。(手前にあるトイレだけ借りました😃)
旧佐伯丹下家屋敷
旧佐伯丹下家屋敷。佐伯丹下は萩藩士で岩国藩との交渉に尽力した人だそうだがWikipediaにも出てこない。けっこうマイナーな人なのか。
高杉晋作や伊藤博文が幼少時代に学んだとされる金毘羅社、円教寺。
高杉晋作生誕地
高杉晋作広場には高杉晋作の像がありました。
高杉 晋作(たかすぎ しんさく、天保10年8月20日(1839年9月27日)- 慶應3年4月14日(1867年5月17日))は、日本の政治家、軍人。幕末長州藩の尊王攘夷志士として活躍。奇兵隊など諸隊を創設し、長州藩を倒幕に方向付けた。
高杉晋作の生家。見学料100円。
日本の道100選にも選ばれている菊谷横丁です。
萩と夏ミカン
萩博物館の北側の道ですが、しっとりしたいい雰囲気の街並みが広がります。
萩の民家によく植えられている夏ミカン。
明治維新となり職を失った武士たちを救済する目的で夏ミカン栽培が始まったそうです。
琴引浜
日本海に面した琴引浜にやってきました。
誰もいません。
麓に萩城址がある指月山です。
萩城址
萩城址の脇を歩きます。時間があれば中に入ろうと思うのですが、時間が少なくなってきました。
萩城は慶長9年(1604)に毛利輝元が指月山麓に築城したことから、別名指月城とも呼ばれ、山麓の平城と山頂の山城とを合わせた平山城で、本丸、二の丸、三の丸、詰丸からなっていました。
本丸には高さ14.4mの五層の天守がありましたが、明治7年(1874)に天守、矢倉などの建物は全て解体され、現在は石垣と堀の一部が昔の姿をとどめ、ここ一帯は国の史跡に指定されています。
築城以来260年間、明治3年に山口藩ができ山口に藩庁が移るまで、萩が山口(長州藩)の中心地でした。
常盤大橋と玉江浦
橋本川にかかる常盤大橋を渡ります。
川幅の広い橋本川。
橋を渡り終えると漁港がありました。玉江浦です。
漁港につきもののネコ。むっちゃ警戒されています。
待って・・
ゴールの玉江駅に着きました。次に乗る電車の発車時刻の15分前です。ちょっと早く着きすぎてしまった。萩城址見学できたかも。
西出雲駅以西の山陰本線はずっと非電化単線です。
ここまで錆びるかというくらい錆びた名所案内の看板。
萩はなかなか良かった。次回があれば妻をつれて1泊してきちんと観光したい。
個人的にはごちゃごちゃした過密すぎる京都よりも萩の雰囲気のほうが好き。(京都在住経験5年)
もし外国人に知り合いがいたら、いちばん日本らしい美しい町として萩市を紹介するんじゃないでしょうか。
定刻通りに列車がやってきました。
次の目的地の長門市へと向かいます。