名古屋市東区の大曽根にある徳川美術館。徳川御三家筆頭の尾張徳川家に伝わる宝物を展示しています。
愛知県に26年住んでいますが初訪問です。
徳川美術館ではただいま特別展「名刀正宗と相模伝」が開催中です。
鎌倉時代の鎌倉は武士の町。
鎌倉では山城国や備前国から高名な刀鍛冶が呼び集められ、刀が盛んに作られるようになり、優れた作風から後に相州伝と呼ばれるようになりました。
正宗はその代表格です。
正宗(まさむね、生没年不詳)は、鎌倉時代末期から南北朝時代初期に相模国鎌倉で活動した刀工。五郎入道正宗、岡崎正宗、岡崎五郎入道とも称され、日本刀剣史上もっとも著名な刀工の一人。
「相州伝」と称される作風を確立し、多くの弟子を育成した。正宗の人物およびその作った刀についてはさまざまな逸話や伝説が残され、講談などでも取り上げられている。「正宗」の名は日本刀の代名詞ともなっており、その作風は後世の刀工に多大な影響を与えた。
鎌倉時代末期に「相州伝」と呼ばれる作風を確立した刀工。日本刀剣史では、山城国・大和国・備前国・美濃国・相模国の五ヶ国の刀剣に特徴的な作風をそれぞれ「山城伝」「大和伝」「備前伝」「美濃伝」「相州伝」と称し、これらを総称して「五箇伝」という。正宗はこのうちの「相州伝」の代表的刀工である。
徳川美術館の展示室はすべて写真撮影禁止です。
特別展のコーナーは常設展示を見た最後にありますが、常設展示も三代将軍徳川家光の娘、千代姫が尾張徳川家に嫁いだときの豪華な婚礼調度など、見どころが多く、危うく特別展を見る時間が足りなくなるところでした。
散りばめられた遊びごころと愛情 ~千代姫の婚礼道具・国宝「初音の調度」~ | JOY CLASS 2021年秋号 | 大丸松坂屋友の会
刀剣は正宗のものが6から7振くらいだったでしょうか。国宝、重要文化財のものも含みます。
それ以外にも数えていないですが全部で50振くらい?
なかなかのものです。ちなみに徳川美術館は全部で500振くらい所蔵しているそうです。
日本刀をどのように鑑賞していいのかわからなかったですが、鎌倉時代から南北朝時代にかけてのいろいろな産地、刀工による品を見てほんの少しだけわかったような気がしました。
(ホントかな🤔)
正宗の作品は室町時代くらいから、すでに評価が高く、織田信長や豊臣秀吉、徳川家康など時の権力者が所蔵したことにより、江戸時代には刀剣の最高峰と認識されるようになりました。
政宗をはじめ著名な刀工による刀剣は、大名などへの重要な贈り物として用いられていたそうです。
贈り物なので偽物を贈るわけにはいきません。
そこで代々刀剣の鑑定で活躍したのが本阿弥家です。折紙と呼ばれますが、刀剣の鑑定書を発行しました。
https://www.touken-world.jp/tips/25735/
館内は刀剣乱舞の影響でしょうか、圧倒的に若い女子が多かったですね。刀剣女子?
刀剣女子を意識したのでしょうか。館内のカフェのコラボメニューです。
ちなみに徳川美術館の入館料は1,400円とちょっとお高め。これが26年間訪れなかった理由ですが、実際に見学すればそれだけの価値はありますね。