車で大阪への帰省の途中、前から気になっていた場所に寄り道することにしました。月ヶ瀬ニュータウンです。
南山城村
月ヶ瀬ニュータウンのある南山城村は京都府の最東端で最南端、京都府唯一の村で、人口は2,315人(令和4年6月1日現在)。滋賀県、三重県、奈良県と県境を接します。
村の中央を淀川の支流の木津川が流れ、大阪と伊賀市を結ぶ国道163号線、JR関西本線が通っています。
村はお茶、なかでも宇治茶の産地として知られています。宇治茶は宇治市ではなく、大部分がその近隣の宇治田原町、和束町、南山城村で生産されています。
村の南部には有名な月ケ瀬梅林(実は奈良県奈良市)があり、私も正社員をやめた直後に一度訪れたことがあります。
道の駅お茶の京都みなみやましろ村
国道163号線沿いにある道の駅お茶の京都みなみやましろ村でトイレ休憩。
軒下にたくさんツバメの巣がありました。
ヒナたちが口を大きく開けています。
お土産物屋やレストランが入っています。
お茶製品いろいろ。
抹茶のお菓子もいろいろ。
コンビニっぽいコーナーもあります。南山城村にはコンビニはありません。
最寄りのコンビニは車で30分くらいかかります。
道の駅に隣接して建てられたホテル、マリオットフェアフィールド。
月ヶ瀬口駅
道の駅からもほど近いJR関西本線の月ヶ瀬口駅です。一日の平均乗降客数は115人。(2019年データ)
てっきり無人駅と思っていたら、びっくりしたことに切符売り場には係員の方がいらっしゃいました。おそらく委嘱された地元の人のようです。
無人駅ならホームに入って写真を撮ろうと思っていました。
月ヶ瀬ニュータウンへと続く歩道橋がありましたので、この上から撮影しようと思います。
加茂方面側から列車がやって来ました。
一両のワンマン気動車。
月ヶ瀬駅では一人が乗車し、一人が降りていきました。
月ケ瀬ニュータウン
月ケ瀬ニュータウンはネットでは限界ニュータウンなどと呼ばれていますが、本当にそうなのか見に行こうと思います。
限界の定義は現在の人口を維持するのが難しくなって、町の機能が失われていっていることなのかな思います。
月ケ瀬ニュータウンが限界と言われる所以は、大阪、京都からの遠さでしょうね。バブル期ではこのあたりまで来ないと安く一戸建てが建てられなかったのでしょうか。
ここから京都、大阪に行くには車でおそらく1時間半、鉄道でも関西本線や奈良線を使っても同じくらいかかります。
しかも加茂までの関西本線は先ほど見たように単線で、良くて2両のワンマンディーゼルカー。
木津川沿いを走り、大雨がふるとすぐに止まってしまう路線です。どうしてここにニュータウンを造成しようと決まったのか、不思議な感じがします。
お隣の三重県伊賀市の中心部までは車で30分なので、県を越えて伊賀市と往来することを考えて作られたニュータウンなのでしょうか。
でも一戸建てが立ち並ぶ閑静な住宅地です。
ニュータウンのメインストリートです。すごい特徴のある階段状の長屋です。
店っぽいところもあります。
建物どうしはつながっています。一階がシャッターのところは昔はお店だったのでしょうか。
引用元:
https://michinoeki.kyoto.jp/3699.html
ニュータウンは今から46年前の昭和51年に造成が開始されました。徐々に人口を増やしていきピークは平成12年の1,130人。その後は平成28年で907人。それから7年たっているので、もう少し減っているのでしょうか。
それでも南山城村の人口の三分の一はニュータウンに集中。
さきほどのつながっている建物の裏側です。
限界ニュータウンというわりには、まだまだ住宅が多いですね。ニュータウン内ではありませんが、近くには小学校、中学校もあり内科クリニックもあるようです。
住めば都かもしれません。
しかしコンビニをはじめ、小売店や食料品店がニュータウン内に無いのはきついような気がします。
さきほど訪れた道の駅がもう少し肉や魚、日用品なども売るスーパーマーケットよりの品揃えだといいんですけどね。
私の義理の両親の家も昭和の高度成長期に造成された住宅団地にありますが、スーパーも病院もあって今のところ団地内である程度完結するようになっています。
こちらも高齢化が進んでいるようです。
月ヶ瀬ニュータウンの立派な集会所。