たまにラーメン店でラーメンを食べますが、最近はレアチャーシューをウリにしている店も多いと思います。こだわりのありそうな意識高い系の店ほどその傾向はあるかもしれません。
私も某店で食べたことががあります。
しかし下記のニュースに登場するほどのレアチャーシューではなかったですね。
松山のラーメン店で食中毒
記事より一部引用
ミシュラン、食べログラーメンアワード受賞店がプロデュースするというこの店では、鶏白湯ラーメンを看板商品とする。
鶏のムネ肉を使用したチャーシューは、外側は白く火が通っていることがわかるものの、大部分は鮮やかなピンクだ。このチャーシューを使った「鶏丼」も販売する。店のウェブサイトでは「レアなチャーシューが苦手な方は炙りもできます」と案内している。
松山市保健所生活衛生課は2022年7月1日、J-CASTニュースの取材に、一部始終を次のように話す。6月9日~20日に店を利用した15~50歳の19人が、下痢や腹痛、発熱を訴えた。うち16人は医療機関を受診し、現在は全員回復している。
記事中の写真を見ると、鶏レアチャーシューは周囲は火が通って白いですが、大部分は生のまま。
これはちょっと見るからに恐ろしい。
カンピロバクター
鶏肉はカンピロバクターという菌が付いていることが多く、もれなく食中毒を引き起こすそうです。
これは肉が朝引きで新鮮だろうがなかろうが、鮮度とはまったく関係ないそうです。
私も以前に鶏肉のたたきを食べたことがありますが、その時は美味しいと思って喜んで食べていました。
これは適切に管理された肉だったのですかね。
宮崎、鹿児島では生の鳥刺しを食べる習慣があるそうですが、この2県だけは鶏肉を生で提供するための独自の厳しい衛生基準を持っているそうです。
残りの都道府県はやりたい放題です。体調が悪いときとかは、鶏レアチャーシュー食べるのは避けたほうがいいかもしれませんね。
生肉を食べられない現代人
人間も石器時代の頃は生肉を食べていたそうですが、これは幼少期から生肉を食べて菌に対する消化器系の耐性があったから。
その後、火を使って肉を焼くことを覚えたため、食中毒が減った代わりに菌への耐性が失われていきました。
例外的に北極圏に住むイヌイットの人たちは、アザラシの生肉を日常的に食べる習慣があるそうですが、これも子供の頃から食べているので耐性があるそう。
現代人はリスク(食中毒)を避けることを覚えた代わりに、リスクへの耐性を失ったんですね。
ちなみに肉食獣が生肉食べて平気なのは胃酸の酸性度が高いからだそう。特に死肉を食べるハゲタカの胃酸はpH1以下の強酸性らしい。胃酸は食物を消化する役割の他に、細菌をやっつける働きがあるんですね。
人間は雑食性なので胃酸の酸性度は肉食動物と草食動物との間らしいです。胃酸の酸性度ひとつとっても、生息環境や食物にあわせて変化しているんですね。なかなかおもしろい。
だとすると、胃酸過多の人は肉食性? 違うか(笑)