駆け足で東北5県を巡る1泊2日旅行の記録です。
北上線の汽車に乗り遅れ、次の便まで2時間半の時間が生じました。予定にない花巻市に行ってみることにしました。
花巻のまち
花巻駅は北上駅から2駅で時間にして10分、運賃は240円です。14時34分に到着、16時08分の電車で北上へ引き返さないといけませんので、約1時間半の市内観光となります。
花巻市には岩手県唯一の空港である「いわて花巻空港」があり、新幹線の新花巻駅があります。新花巻駅は花巻市中心部の東部にあり、乗換えは釜石線となるので東北新幹線にダイレクトに乗り換えられる北上駅のほうが便利かも。
歩いて市内中心部を巡ってみることにしました。徒歩圏内に花巻城跡と宮沢賢治の生家があるので行ってみます。
駅から歩いて15分ほど、花巻城跡の端にやってきました。
花巻城跡
台地の上にある花巻城本丸跡にやってきました。
復元された西御門です。門ひとつあるだけでもかなりお城の雰囲気が出てきます。
花巻城跡
地形に恵まれた城塞堅固な城。もとは南部氏以前の領主である稗貫氏の居城(鳥谷崎城)でしたが、豊臣秀吉の奥州仕置によって天正19年(1591)に稗貫氏が滅ぶと、南部氏がこの地を領有し、花巻城となりました。 本丸跡は公園として整備され、西御門が復元されています。
公園周辺にも土塁や堀跡などが残り、往時の面影をしのぶことができます。
花巻城跡から展望する北上山地の早池峰山(1914m)と薬師岳(1645m)です。
その鞍部が小田越と呼ばれ、むかしロードバイクで陸前高田から遠野を通って盛岡まで走った時に越えたことがあります。懐かしい。
花巻市外の北方向の眺めです。高いビルは少な目。北東方向に花巻空港があるからですかね、たぶん。
花巻市役所
少し歩くと花巻市立体育館がありました。
体育館の近くに花巻市役所がありました。
WBC優勝おめでとうの横断幕です。大谷翔平選手は花巻東高校出身ですし、佐々木朗希選手は大船渡高校ですが岩手県出身。
沖縄出身で別の意味で話題の人である山川穂高選手がなぜ岩手に?と思ったら、出身の富士大学が花巻にあるんですね。
市役所の敷地内には宮沢賢治が通っていた花城小学校跡がありました。宮沢賢治ゆかりの地の案内看板は風の又三郎に出てくる帽子とマントの統一されたデザインになっています。
宮沢賢治生家跡
市役所から南へと歩きます。
宮沢賢治の生家跡がありました。
碑の後ろには瀟洒な一軒家が建っています。
見学はご遠慮くださいとあります。
実はここでは今も子孫の方が住まれているようで、すいません、ちらっと見てしまいましたが表札も宮澤さんになっていました。
マルカンビル
宮沢賢治生家跡からもほど近い、スナックとかが立ち並ぶエリアは花巻市の中心市街地のようです。
こちらは2016年に閉館したマルカン百貨店のビル。ビルの最上階に現在もマルカンビル大食堂が営業していて、そのレトロな雰囲気から花巻の一大観光地となっているようです。
残念ながら営業時間は15時まで。もう閉店していました。
岩手軽便鉄道跡
雰囲気のある板壁の建物は材木屋さんでした。
その前に石碑があり、見てみると岩手軽便鉄道の鳥谷ケ崎駅跡でした。
岩手軽便鉄道は現在のJR釜石線の元となった鉄道で、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」のモデルにもなったそうです。
ここも宮沢賢治ゆかりの地となっています。
それもあって釜石線には観光列車のSL銀河が運行されているわけですね。
花巻駅
花巻駅の改札口です。
プラットホームにSL銀河の顔はめがありました。
約1時間半ほどの街歩きでしたが、初めての街を歩くのはそれなりに発見があって面白かったです。
東北本線の普通電車で再び北上駅へ戻り、北上線で横手へと向かいました。