近所にある安城市歴史博物館に行ってまいりました。
安城市は自動車産業も盛んですが、日本のデンマークとも言われるくらい農業の盛んな地域です。全国的には東海道新幹線の三河安城駅で有名でしょうか。
博物館では観覧無料のお米のものがたり展をやっていました。
主に機械化される前の昔の農機具が並べられていました。
こちらは「お米のものがたり」展の関連イベントで5月3日だけの「お米づくりではたらくキカイ大集合!」。
JAあいち中央さん、株式会社ヰセキ関西中部さんの協力で開催らしいです。大集合の割には3台だけすが、あんまり見物客がいないようですのでひやかしで見に行ってあげましょう。
井関農機はクボタ、ヤンマーに次ぎ、農業機械売上で日本3位のメーカー。
会社は井関、ブランドはヰセキです。
トラクター 「T.JAPAN」TJX-973
子供のころ、ヰセキのトラクター~♪とテレビCMよくやっていましたが、今はそんなCM無いですよね。農業機械の市場規模はピークの1976年の4割まで現在は縮小しているそうです。
あっ、CMは違った。ヤンマーの燃える男の赤いトラクターだった。ライバルメーカー紹介しちゃった。
こちらは最新モデルのヰセキトラクター「T.JAPAN」TJX-973です。
エンジン最大出力102PS
全長3970mm
全幅1970mm
全高2625mm。
重量3,450㎏
お値段は約900万円。買うつもりはまったくありませんが井関の人に聞きました。
かなり高価ですが、それなりの規模の農家の人はだいたい一括払いで買ってしまうそうです。リース会社からのリースという手もあるそうですが、買う人が多いとのこと。農家さんお金持ってますね~。あっ、農協からお金融資してもらうのかな?
農協が機械を所有して貸すことはないそうです。JAの人がおっしゃっていました。(共同購入の仕組みはあるらしい。このあたりよくわからない)
トラクターというと耕すイメージがありますが、後方にいろいろなアタッチメントをつけることによって様々な農作業に対応しているようです。
あと気になったのは軽油の給油ですが、自走してガソリンスタンドに行くわけではなく、農家さんはだいたい自前で軽油タンクを所有しているそうです。北国の灯油タンクのでっかい版みたいなやつですかね。
そこにガソリンスタンドの小型タンクローリーが配達にやってくるのでしょう。
あと公道を走行する場合の免許ですが、幅1.7mを越える車両は大型特殊免許が必要だそうです。幅1.7m以下は小型特殊。
トラクターのメーター部分。
こちらは右後方にある何やら訳の分からない操作部。ちなみにトラクターの左右のタイヤ間隔は畑の畝の幅に合わせて可変です。
https://www.iseki.co.jp/products/tractor/trac-tjx/
コンバイン 「JAPAN」HJ6130
JAPAN HJ6130
全長 4870㎜
全幅 2315㎜
全高 2680㎜
重量 5190㎏
こちらは稲や麦、大豆などの刈り取り作業で活躍するヰセキコンバイン。刈り取りから脱穀、もみの処理まで1台で行う最強マシーン。お値段1,600万円!🙄
レクサスLSの上位モデルが買えちゃいますね。
こちらは6条刈タイプで上から2番目に大きいモデル。6列の稲を刈り取れるということですかね。
これが正面から迫ってきたら戦車より怖いかも。刈り取られて脱穀されてしまいそう。
横から見るとかなり危なそうな構造。チェーンやカッターなどの駆動部が丸見えです。そのことを井関の人に言うと説明してくれました。
それによるとコンバインで刈り取れない隅のほうの稲は手で刈って、運転中のコンバインのサイドから稲を差し込んで脱穀する「手こぎ」という作業があるそうです。その時やはり手を巻き込む事故があるそうです。
ヰセキの人も「かなり危ないですよ~」と言っていました。そして
「横に非常停止スイッチはあるんですけどね、押すときにはだいたい手遅れですね。アハハ」😱
とおっしゃっていました。
しかし年1回の収穫のために1,600万円の機械は農家さんも大変ですね。やはり農業の大規模化は必須ですね。
田植え機「さなえ」NP80D
ヰセキの田植え機の代名詞、「さなえ」シリーズのNP80D
全長 3260㎜
全幅 2250㎜
全高 1840㎜
重量 925㎏
「さなえ」というと、これも古いですがCMがバンバン流れていましたね。
さなえに乗っているのは当時のトップアイドルの桜田淳子。今で例えると誰なんだろう?
さなえの後ろ姿。8 条植えです。
https://www.iseki.co.jp/products/taueki/taue-np80dz/
お値段は聞いていませんが、コンバイン、トラクターに比べると安そう。今日はいろいろ勉強になりました。