昔、ルーフバルコニー付きのマンションに住んでいたことがありました。居住スペースが93㎡ある広いマンションだったのですが、さらに30坪ほどはあるルーフバルコニーがついてきました。
ルーフバルコニー使用料は月々1,000円。
私の部屋は8階建ての5階部分、ルーフバルコニーは北側に面してありました。キュウリ🥒やゴーヤを育てたかったので、ラティスと木材で枠を作りツルが巻き付くことができるようネットを張りました。
そして最初はプランターを買いそろえていたのですが、そのうち底面に穴を開けた発泡スチロールの箱、さらには土のう袋までプランター代わりにして野菜を育てていました。
土のう袋は深さがあるのでブロッコリー🥦やジャガイモなど育てるのに良かったですね。
育てたのはこのほかトマト、大根、ニンジン、ラディッシュ、オクラ、ピーマン、茄子、レタス、イチゴ、とうもろこし、へちま、ししとう、さつまいも、ネギ、パセリ、モロヘイヤなど。
しかしルーフバルコニーの家庭菜園にはいろいろ問題があります。やっぱり植物を育てるには過酷な環境なんですね。
それにあまりやりすぎるとマンションのルーフバルコニー使用規約に違反するおそれがあります。(今思えばやりすぎか😅)
ルーフバルコニーでの家庭菜園のデメリットを7つあげてみます。
1.作物が大きく育たない
ルーフバルコニーだとプランターに限られます。どうしても畑に比べると土の量が限られるため大きく育ちません。また夏場は直射日光とコンクリートの照り返しがすごく植物にもダメージを与えます。乾燥しがちです。
土やプランターなどの初期投資に見合う収穫量が得られるかというと、それはないと思います。
2.土埃の問題
乾燥と風で土埃が発生します。窓を開けると土埃が入ってきて床がざらざらしたりします。
3.台風時に危険
普段から風は強いのですが、台風時は特に飛ばされないか気が気でなりません。いちおう木材等、ロープで括りつけたりしますが、恐怖以外の何物でもありません。
これがルーフバルコニーでの家庭菜園で一番の問題ですね。実際、台風のあとプランターが1個無くなっていたことがありました。行方不明です。
4.虫がやってくる
5階でもアリなどはふつうにやってきます。カエルも住み着いて夜になるとケロケロ鳴いていました。
5.排水溝がつまる
ルーフバルコニーに降った雨は隅にある排水溝から排水桝を経て階下へ流れていきます。しかしどうしても普段の水やりから土が流出して排水桝を詰まらせます。
大雨が降った時に雨水が排水されず、3回ほどルーフバルコニーがプールのようになったことがあります。
さすがにその時は焦りました。💦
雨が降りしきる中、急いで桝にたまった土を取り除かないといけませんでした。なかなかツライ作業です。
幸い階下で雨漏りは発生しなかったようです。防水工事がしっかりした物件で良かったです。
6.近所迷惑
クレームを受けたことはありませんでしたが、土埃や枯れ葉は隣や階下まで達していたかもしれません。
7.撤収時が大変
あまり手広くやりすぎると撤収時に大変なことになります。私もこのマンションを売却し引っ越ししましたが、その時の後片付けはそれは大変です。ラティス10枚くらいから木材、無数のプランターと発泡スチロール箱、そして土のう袋50袋以上の大量の土。これらをマンションの下まで運ばないといけません。
さいわい私の場合は義父たちが畑をやっていたので、土砂はそこで捨てました。木材などは軽トラ借りて確かクリーンセンターにもっていたはず。プランターは市の埋め立て処理センターへ。かたづけは二日がかりになったと記憶しています。
オクラの花
キュウリの花
アサガオも育てていました。
野菜より花のほうがルーフバルコニーにはまだ適していますね。
家庭菜園とは関係ないですが、マンションを売却する時、ルーフバルコニー付きなど特徴のある物件は高い値段で売れる傾向にあると思います。
でもルーフバルコニーは風がつよく安心して布団も干せないし、使い勝手は悪いんですね。ましてやアウトドア用の家具など万が一飛ばされたら大惨事ですので怖くて置けません。
あ、でもルーフバルコニーから風を感じながら夕焼けを眺めるのは至福の時でしたね。冬の夜、寝そべって流星群を観察したこともあります。