室生口大野駅
近鉄大阪線の室生口大野駅です。奈良県宇陀市にあり、女人高野で知られる室生寺の玄関口です。
室生寺はバスで20分以上の距離にあります。このブログにも書いたことがあるような気がしますので、今日は駅近くの大野寺に行ってみます。
大野寺には有名な磨崖仏があります。
海神社
その前に駅からすぐの海(かい)神社に立ち寄りました。
海神社というと神戸の垂水にある海(わたつみ)神社を思い出しますが、こちらは海はと言えば大阪湾も伊勢湾もはるか彼方の内陸です。
名前の由来は海=大量の水という意味から来ているとかナントカ・・
海神社は近くの室生龍穴神社とともに祈雨の神様であるそうです。近くには宇陀川もあり水は豊富そうですが・・
本殿の写真を撮るのを忘れました。
近鉄電車の音が静かな山里に響きます。
大野寺摩崖仏
宇陀川に下りてきました。対岸に見えるのが大野寺です。
大野寺の前にあるのが磨崖仏です。鎌倉時代に作られ国の史跡に指定されています。
宇陀市室生大野にある大野寺の前からは、宇陀川の美しい流れと共に、対岸の岸壁に刻まれた高さ約14mの巨大な弥勒磨崖仏を眺めることができます。この弥勒磨崖仏は、笠置寺の磨崖仏を模して造られたといわれています。
大野寺は、白鳳9年(681)役小角が開基したとも伝えられています。
奈良県景観資産-室生大野寺の磨崖仏と宇陀川-/奈良県公式ホームページ
笠置山の摩崖仏は会社を辞めてプータローしている時に見に行ったことがあります。笠置寺の磨崖仏は平安時代中期の作だそうです。
お顔の部分がだいぶ不鮮明になってきています。高さ14mもあるということですが、当時の人は木で足場を組んで岩を彫ったのでしょうか。
そもそもなぜ彫ろうと思ったんですかね。🤔
宗教的な理由もあるかもしれませんが、当時の人には大きな岩が巨大な真っ白いキャンバスのように見え、創作意欲が駆り立てられたのでしょうか。
ミステリーです。
奈良は石仏や摩崖仏が多く、訪ね歩くと面白そうですが飽きるかな?
辺鄙なところも多いので車がないと大変そう。
大野寺
摩崖仏だけなら大野寺に入らなくても見ることができますが、せっかくなので大野寺も見学します。
入山料300円。お布施だと思って払います。
備え付けのパンフレットを勝手に貰います。まあお金払ったのでいいのでしょう。
奈良県宇陀市室生大野にある真言宗室生寺派の寺院。山号は楊柳山、本尊は弥勒菩薩。開基は役小角と伝える。役行者霊蹟札所。
室生寺の西の大門に位置する。宇陀川岸の自然岩に刻まれた彌勒磨崖仏があることで知られ、枝垂桜の名所としても知られる。
弥勒摩崖仏の礼拝所がありました。
貰ったパンフレットにのっていた弥勒菩薩のお顔です。
境内の中の石仏。
なかなか魅力的なお顔をしています。左手にお椀を持っていますが、右手に持っているのは何でしょう? しゃもじ?
大国天摩崖仏
大野寺の東側にも、摩崖仏がありますので行ってみました。
立派な大黒様の摩崖仏がありました。なかなか凛々しい大国様ですが、誰がいつ彫ったんでしょうね。