近鉄奈良駅
近鉄の奈良駅です。
ここから昨年の4月に登場した近鉄の観光特急「あをによし」に乗ってみようと思います。
私は鉄ちゃんではないですが、話題の特急なのでちょっと興味があります。
「あをによし」とは奈良をあらわす枕詞だそうです。へー、そうなんですね。
3番ホームに紫の車体のあをによしが入ってきました。京都からやってきた第6便です。
あをによし運行形態
あをによしの運行区間は大阪ー奈良ー京都。JRや阪急、京阪に比べて時間はかかりますが、難波ー京都を乗換なしで行けるのは魅力です。
ただし大阪ー京都間を通しで走るのは第1便と最終の8便のみ。その間は奈良ー京都を3往復するダイヤ編成です。
私が乗るのは奈良発京都行きの第7便です。
近鉄のサイトで特急券を予約しました。あをによしはツイン席、または3人から4人用のサロン席しかありません。お一人様用の席はないのです。
大人1人、子供1人で予約しているのはツイン席を1人で独占するためです。近鉄のサイトでも一人で利用する場合は、そのようにしてくださいと記述があります。
車体のコンセプトは天平文化です。それらしい文様が描かれています。
車内清掃が終わり、いよいよ 乗り込みます。
高級感あふれるインテリア
4両編成のうち1号車 3号車 4号車はこのようなツインシートが並びます。
斜めに向かい合うシートのタイプと、まっすぐ向かい合うシートタイプがあります。私が予約したのはまっすぐ向き合うタイプでした。
床はふかふかの絨毯敷きになっています。
テーブルには 正倉院の宝物がモチーフになったランプが灯ります。
包み込まれるようなシートですが リクライニング機能はついていません。
天井の照明ものデザインも天平文化をイメージさせるものになっています。
こちらは 2号車のサロン席です。サロン席の向こうに売店 コーナーがあり、スイーツやクラフトビール、オリジナルグッズなどが販売されています。
車内ではビールやスイーツも販売
シェラトの都ホテル大阪 監修の 青鬼よし バターサンドは2個入りで800円 大人気だそうです
大仏プリンはすでに売り切れになっていました。このほかアイスクリームやジェラートなども売っていました
私の隣の鉄道ファンとおぼしき男性は、バターサンドにアイスクリーム、ジェラート、記念品を購入していました。
ちなみに私は何も買っていません。バターサンドはとても魅力的ですが、ちょっと高いですね。
発車前に「この列車の指定券はすべて完売です。指定券をお持ちでない方はご乗車できません」と何度もアナウンスがありました。私が予約したのは2時間前で、その時には少し席が残っていましたが、さすが人気列車、無事に完売したんですね。
車窓風景
地下にある新大宮駅を抜けると、すぐ車窓に平城宮跡が見えてきます。車内アナウンスによる案内もありました。
奈良と京都の県境の緑の中をあをによしは快走します。
新田辺を過ぎると淀川の支流である木津川を鉄橋で渡ります。
天気が悪いので雨雲レーダーを見てみると、 京都方面は真っ赤でした。
雨雲レーダーのとおり、雷とともに大雨が降ってきました。
ですが、もともと奈良ー京都間の車窓はそれほど大したものではありません。基本的に田んぼか住宅地です。「あをによし」は飽くまで豪華車両を楽しむことに徹した方が良い特急だと思います。
途中停車駅である丹波橋の手前で「売店の営業がもうすぐ終了します」と車内放送がありました。奈良ー京都間はわずか35分なので忙しいです。
東寺が見えると間もなく終点の京都駅です。
京都駅
京都駅に到着しました。新幹線、JR線、京都市営地下鉄は乗換えです。
私はここから天理行きの急行で引き返します。天理に寄った後、愛知に帰る予定です。
※「あをによし」は引退したスナックカーの改造車両だそうです。