まーきちのお気楽生活

正社員からバイト暮らしを選んだ旅好きなおじさんの日記

生まれてこなかった子供の話

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セミリタイアはやはり独身の人の方が自由がきいて挑戦しやすいでしょうか。

 

配偶者や子供がいると仕事を辞めて「はい!今からリタイア生活に入ります」と簡単には宣言できません。

 

家族がいればリタイア生活に入るどころか転職もままにならないと思います。

 

そういうことで社畜と言われつつも頑張って働いているお父さんお母さんは尊敬します。

 

 

 

私の家は私と嫁の二人です。子供はいません。

 

私が2年前に正社員を辞めるとき、嫁はかなり私がストレスを抱えながら仕事をしていたのは知っていたので、反対こそしませんでしたが心配はしていました。

 

しかし私の家は夫婦二人だけなのでまだ何とかなります。

 

 

 

私の家は結婚後なかなか子供ができませんでした。

 

そして不妊治療を始め私が40歳、嫁が41歳の時に体外受精で初めて妻が妊娠しました。

 

双子でした。

 

しかし残念なことに妊娠6か月か7カ月の時に胎内で死んでいることが判明しました。

 

 

 

放置するわけにはいかないので病院で薬で人工的に陣痛を起こして死んだ子供を出産します。

 

いくつかある別の分娩室では生まれてくる子供を待つ家族がいるのに、こちらは死んで出てくる子のために分娩室の前で待っていないといけません。

 

つらいです。

 

もちろん妻もつらかったと思います。

 

 

 

出てきた子供を見た時に悲しくて悲しくて・・・

 

私たちはお腹の中の子供を寅年だったので二人まとめてトラちゃんと呼んでいました。

 

トラちゃんはまだ320グラムと340グラムでした。

 

ちょっと宇宙人みたいでしたが指とかもう出来てきていました。

 

 

 

後日、市役所に行って死産届を出して、市の火葬場を予約して焼いてもらうのですがこんな悲しいことは無かったです。

 

あの世で二人で仲良く遊べるよう女の子の赤ちゃん用の靴を2足棺に入れて焼いてもらいました。

 

どんな形でも生まれてきたらなんかちょっとでも子供たちにしてやれたことがあっただろうに、何もできないことが悲しかったですね。

 

 

 

このあと年齢も年齢ですしその後の不妊治療は嫁と相談してやめました。

 

それから7年以上経過しています。

 

 

 

今でも私は妊婦さんや小さな子供が苦手です。

 

見ると思いだしちゃうんですね。

 

人の幸せを素直に喜べないというか、人間がちっちゃいんでしょうね。

 

 

 

でもこのことがあってから子供がいないんだったらガツガツ働かなくてもいいんじゃね?という思いが沸々と湧いてきました。

 

子供の成長を見る楽しみがないんだったら、もっと自分たちの生活をエンジョイしちゃえばいいんじゃないと・・・・

 

そしてそれは何も罰当たりなことではないんじゃないかと・・・

 

それから何となく正社員を辞めることを考え始めました。

 

そして今に至ります。