世界のトヨタ自動車本社がある豊田市にやってきました。
豊田市美術館です。
政令指定都市でもないのに規模、質ともに第一級の美術館です。さすが豊田市です。名古屋市美術館より立派です。
グーグルによると7年ぶりくらいに来たみたいです。今回で4回目と思いますが、過去3回は何を見に来たのかまったく覚えていません。(笑)
やはりブログで記録しておかないとだめですね。もったいない。
フランク・ロイド・ライト展
今回はフランク・ロイド・ライト展です。
今年は彼の代表作、帝国ホテル二代目本館が完成してから100年だそうで、26年ぶりに開催される本格的な回顧展です。
チケットはネットのアソビュー経由で購入。当日券1,400円のところ前売り価格1,200円で、さらにアソビュー割引が32円ほどはいって1,168円でした。
来館したのが土曜日ということもあって、展示室はびっくりするくらい賑わっていましたが、フランク・ロイド・ライト人気の影響もかなりあるようです。
通常の美術展と違って、建築関係や住宅関連に従事している人もかなり来ているかもしれません。
見渡してみると美術館に来るような人は全体に男女問わずインテリチックですね。
展示は7つのセクションに分かれます。
初期から晩年にいたるまでの歩みを写真パネル、建築模型やドローイング、パース、設計図面などで振り返っていきます。
フランク・ロイド・ライトは日本とも関係が深く、浮世絵の蒐集家でもあったようです。
ライトの建築に影響を与えたもの、歴史的背景にも焦点をあてて解説しています。
作品の紹介は現在明治村で一部が保存されている帝国ホテル関係の資料が多かったです。
明治村の帝国ホテルは玄関とロビーだけというのは知っていましたが、全体像は今回初めて知りました。
もともとは演芸ホールなどもある壮大な建物だったようです。
帝国ホテル以外の日本のライト建築では東京の自由学園、ヨドコウ迎賓館(旧山邑邸)が紹介されていました。
その他、アメリカに残るプレーリースタイルと呼ばれる住宅群、カウフマン邸、グッゲンハイム美術館など多数紹介。
ほとんどが撮影不可ですが、数少ない撮影してもOKの展示物。
撮影可。ライトは照明や家具などのデザインも手掛けています。
撮影可。
撮影可。
ライトは晩年、実現はしませんでしたが超高層ビルや都市計画のアイデアもあたためていたようです。
そのあたりの建築パースの展示もありました。
ライトといえば住宅のイメージが強いですが、仕事は多岐にわたっていたんですね。
先月ヨドコウ迎賓館を訪れました。
展覧会を見ての感想ですが、美術展でライトについていろいろ学ぶのもそれはそれで良いことですが、実際の作品空間に身を置いてみるのが一番だなあと思いました。😃
凄味が違いますね。本物に勝るものはないです。
その他の展示
フランク・ロイド・ライト展のチケットで、常設展や別館の髙橋節郎館まですべて鑑賞可能です。
全長10mくらいありそうな作品です。豊田市美術館は20世紀美術に強いですが、現代美術はなかなか解釈が難しい。(笑)
犬?
巨大なおろし金?
絵画のコーナーです。
グスタフ・クリムト 『オイゲニア・プリマフェージの肖像』
エゴン・シーレ 『カール・グリュンヴァルトの肖像』
豊田市美術館は建物自体もアートですね。建築設計は谷口吉生。
3階の通路です。
ここから豊田の街並みがキレイに見えます。
フランク・ロイド・ライト展は年明けに東京と青森で開催されるようです。