予約投稿のストックが多くなりすぎて、記事の在庫処分セールです。
いつもとまったく毛色の違う記事です。書いたもののお蔵入りにしようかと思っていましたが、折角なのでアップしておきます。
動画はラヴェルのボレロに合わせて踊るシルヴィ・ギエムというパリはオペラ座のエトワール(最高位のバレリーナ)です。
バレエに関する知識は持ち合わせていないので、これまで知らなかったんですが、ボレロはバレエのために書かれた曲なんですね。
動画は2016年の日本での公演ですが、大晦日の開催で踊りながらカウントダウンし、踊りの終了とともに新年を迎えるという企画です。
バレエもダンスもまったくわかりませんが、これが世界最高峰のダンサーなのでしょう。
最初は退屈なのかなあと思って見ていましたが、完全に踊りの世界に引きずり込まれてしまいました。
どこか変な踊りなのですが、チューリップが地面から芽が出し、葉を広げ花を咲かせるような生命力を感じます。
縄文時代のシャーマニズムの踊りのようにも思えます。
このユニークな振り付けを考えた人も凄いし、それを完全に踊りきるギエムの鍛え抜かれた体と熟練の技も凄いです。
芸術家かつアスリートですね。
(振り付けはフランスのバレエの振付家モーリス・ジャラベールによるもので、振り付け自体が著作権の対象となっているそうです。ちなみにボレロの楽曲は2016年に著作権消滅。)
そしてこのときの年齢が50歳。15分間踊り続ける体力は凄いです。
また、オーケストラの演奏も素晴らしいですね。
本当に新年0時00分00秒きっかりに演奏と踊りが終わる神業。ある程度は逆算しているのでしょうが、こんなことができるんですね。
周りを囲む東京バレエ団の男性陣もいい仕事しています。
このボレロ、ユーチューブでも男女含めていろいろなバレエダンサーが踊っている動画がありますが、このギエムのものが一番素晴らしいと思います。しなやかさが違います。
ギエム、生で見てみたい〜と思いましたが、この公演を最後に引退したそうです。
引退時でこれか〜。凄すぎます。
こんな柔らかい体に一生で一度でいいからなってみたいものです。