東海地区のCBC(中部日本放送)制作のドキュメンタリーです。187万回も再生されているので、ご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。
登場するのは三重県の老人施設に看護師として働く大正生まれの御年97歳のお婆さん。
第二次大戦中に怪我した兵士の看護をして以来、看護師ひとすじ80年。
ほとんどの入居者が自分より年下ですね。動画で登場する78歳の食事ができない女性を介護する様子を見ていると、どっちが97歳かわからない。
入居者の血圧のデータも頑張ってスマホで入力するんですね。新しいテクノロジーにも積極的に挑戦します。
スーパーお婆さんですが、動画で出てくる92歳のときに比べて、容姿もだいぶお婆さんになり腰も曲がって大変そう。
今は週に1回から2回、午前中だけの勤務で、ご本人的にはそろそろまわりの迷惑になるので引退が頭をよぎるそうです。
旦那さんは20年前に他界。近くに姪は住んでいますが、終活で家を売却し、今は賃貸アパートで一人暮らし。
仕事のないときは足腰が衰えないように散歩しているそうです。
若いときは3つの病院で看護師長を努めたそうですから、もともとかなりしっかりされた人だったのだと思います。
まあ97歳まで生きるだけでもたいへんですが、第一線で働くのはもっとたいへん。しかも肉体労働です。
人間国宝か勲章レベルだと思います。動画のコメント欄も絶賛する言葉が多いですね。
特に現役看護師さんからの反響が凄いです。
励まされたとか目標にしたいとか、ただただ尊敬しかない、またはいったんはやめた看護師の道だけどもう一度戻りたいとか。
本人は目の前の仕事をこれまで80年間やってきたようにやるだけなのでしょうが、メディアに取り上げられたことで多くの人々の力になっているんですね。
素晴らしい。
FIREで30代や40代でリタイアするのも人生ですが、死ぬまで働いて誰かのお役に立つのも人生。
対称的ですが、両方とも好きなように生きているのは共通とも言える。
私の場合、老後の暇つぶしに75から80歳くらいまで働くことは想定していますが、さすがに97歳はないかな。
そもそもスキルもない私の場合、体力が落ちたら雇ってくれる会社も働く場もないでしょう。
体力落ちても働けるように今から何か手に職をつけようかな。
そう思うだけでも、このお婆さんほどではないが、私もまあまあ良くやっていると思う。
(ムダに自己肯定感が強いですね)