私の話じゃないです。
2月2日に配信されたネット記事です。
40代の男性がこれから40年も生きることに不安を感じるという悩みに哲学者の岸見一郎さんが答えています。
質問者の悩みはこんな感じです。
近頃さかんに「人生100年時代」という言葉を目にしますが、そんなに長生きするかと思うとぞっとします。
勤めている会社は斜陽産業で、これからは人工知能にどんどん仕事も奪われるでしょうし、高齢化社会、人口減、政治不信、考えれば考えるほど幸せな老後など期待できず、長生きなんてしたくありません。
回答者の答えを一部抜粋します。
しかし、これからいいことがないのなら長生きしないというのはおかしいと思います。
まず、社会が高齢化していくことに個人が何かできることがあるかといえば何もないかもしれませんが、そのような社会で生きることから逃れる前にその中でどう生きていくかを考えることはできます。
(中略)
次に、幸福はこれからの社会がどうなるかによって決定されません。さらに、長生きするかと思うとぞっとするということですが、今後長生きする人が増えていくというのは事実であっても、自分が何歳まで生きることになるかは誰にもわからないのです。長生きしたい、したくない以前に、そもそも長生きできるという保証はどこにもありません。
(中略)
これからも生きていこうと思うのであれば、先のことではなく今日という日を今日という日のためだけに生きていくことがあなたができることです。
岸見一郎さんは1956年生まれですから、私より14歳年上の62歳です。
人生について質問者との世代間ギャップもあるでしょうね。
岸見さんの答えはあくまで前向きです。
私は40代後半ですが質問者さんほど老後は不安に思ったことはないです。
というか、長生きしたくても病気や事故などで長生きできない人がいる中で長生きできるのが当たり前と考えるのもどうかと思います。
私の勤めていた会社でも何の前触れもなく心臓発作で39歳で突然死した人や、49歳でアパートで孤独死していた同僚がいます。
心筋梗塞で死にかけた40代同僚もいました。
一寸先は闇です。
まず長生きできることに感謝するのが先ではないかと・・・贅沢な悩みのような気もします。
そんなに心配ならセミリタイアブログを読みなさいと言いたくなります。
不安なら不安の原因を考えて、貯金するなり節約するなりできる対策を考えて実行しないといけないですね。
岸見さんの最後のこの言葉をどう受け取るかが難しいのですが、
「先のことではなく今日という日を今日という日のためだけに生きていく」
今日を目いっぱい生きればそれは明るい将来につながっていくということでしょうかね?
先のことを考えすぎず一日一日をしっかり生きることがハッピーになるということでしょうか。
岸見さんは質問者があまりに後ろ向きなのでこの言葉をかけたのでしょう。
将来のことを不安がるあまり現在、今を楽しむことを忘れないようにと。
もちろんこれは誰にでも当てはまる言葉ではないかもしれませんね。
その日暮らしの人がその日その日を目いっぱい楽しんだら将来は真っ暗闇になるのは明らかですもんね。
悲観的すぎるのも良くないし楽観的すぎるのも良くないですね。