静岡県にある浜岡原子力発電所は中部電力唯一の原子力発電所です。
東日本大震災直後に、当時の菅直人首相の指示により運転を停止しました。首都圏から近いからという理由でしたね。現在も運転を停止したままです。
原子力発電所見学バスツアー
今だと考えられませんが、過去に中部電力は浜岡原子力発電所見学バスツアーを催行していました。
どうやってそのことを知ったのか忘れましたが、参加したのはたしか2005年くらいのことです。
ツアー参加費は大人一人1,500円で格安でした。原子力発電の啓発とPRを目的に中部電力が利益度外視で行っていた取り組みなんでしょうね。
あまりはっきり覚えていないのですが、集合場所は名古屋駅だったと思います。参加者は25 人くらいでした。バスガイドさんもいましたね。
バスは東名高速にのって菊川インターチェンジで下りて、一般道を太平洋に向かって走ります。
浜岡原子力発電所は現御前崎市、旧浜岡町の太平洋岸沿いにあります。
浜岡原子力館
まずは発電所の隣にある浜岡原子力館で予習です。原子力発電の仕組みを学ぶ施設ですね。こちらは現在も営業しているようです。
www.chuden.co.jpsannk
原子力発電所の仕組みを簡単にいうと、核反応で大量の熱を発生させて水を温め蒸気を作り、蒸気でタービンをまわし電力を得るわけですね。
そして原子力発電所の中は一次冷却系、二次冷却系などなど配管だらけです。原子炉もそうですが配管の点検メンテナンスを完璧に行わないといけません。
この管理を人の手で行うのが難しいところですね。
原子力の科学館あっとほうむ|福井原子力センター|情報誌「あっとほうむ」
もし配管が壊れて冷却水が漏れたりすると、オーバーヒートにつながって、最悪メルトダウンにつながります。
(そうならないよう万一のさいには自動停止装置が働くようになっているとは思います。)
そして冷却水を循環させるポンプ類もむちゃくちゃ重要機器ですし、それを動かす電源も大切です。
発電所といえども発電所を動かすための電気が必要です。
あの福島では機器が津波をかぶり全電源を失ったわけですね。冷却水も循環できないし制御棒も動かせない。あとはご存知のとおりです。恐ろしや😱
発電所内部見学
原子力館を見た後は原子力建屋内の見学です。バスに乗って敷地内を移動し、控室みたいなところで白いつなぎ服を着てヘルメットをかぶります。
壁厚1mと言っていましたっけ?建屋のコンクリート壁を貫通する厳重な入口から建屋内に入ります。
(※私が見学したのは3号機か4号機のどちらかです。 )
原子炉本体は何重にも守られていますが、3重目くらいまで進みましたっけ? 階段を登ったり下りたりして建屋内を移動。いくつかの物々しい扉をくぐります。
そして原子炉の真上とされる場所に「原子炉直上」の看板があり、参加者みんなで記念写真をとりました。そのあとグループごとに個別に記念撮影ですね。私と妻もピースサインして記念撮影しました。
足元で核反応が起こっていると思うと若干怖かったですが・・
その後は建物を移動して実際に発電を行うタービン建屋の見学でした。巨大なタービンを見学します。タービン自体は巨大な鉄の容器の中に入っているので廻っているところは見れません。長さ20~30mくらいありそうな鉄の箱です。運転音とかはあまり覚えていないですね。
タービンの軸は発電機に直結され電気を発生します。
見学の最後は確か念のため、被爆していないか測定器で放射能レベルを測定してから、防護服のようなものを脱いだと思います。
以上、発電所の見学を12時半くらいまでに終えます。
昼食
その後は移動してお楽しみのお昼ご飯ですね。発電所近く、御前崎からも近い海鮮市場で食事&ショッピングでした。
おそらく参加費の1,500円はここでのお食事代だったのでしょうね。それ以外はすべて中部電力負担ということです。素晴らしい。
帰りは浜名湖サービスエリアなどに寄って名古屋へ戻りました。
原発は無い方がいい
ちなみに私は原発は期限を決めて全廃する方がいいかなと思っています。もしくは技術の維持・継承のために一か所だけ運転するとかですね。
核のゴミの問題も未解決ですし、地震対策やテロ対策など発電以外のコストがかかりすぎて割に合いません。
そして原発がほとんど停止している現在でも、電力の需給バランスはきわどいですが何とかなってますもんね。
今のうちに火力発電を早急に代替エネルギーに変えていくのが必要ですね。簡単ではありませんが・・・
でも毎月の電気代にけっこう高い再エネ賦課金が科せられています。太陽光が中心になるのでしょうが、再生エネルギーが普及してもらわないと困ります。
間違っても原発再稼働の原資になっていないでしょうね。