まーきちのお気楽生活

正社員からバイト暮らしを選んだ旅好きなおじさんの日記

原子力のまち 茨城県東海村を歩く

スポンサーリンク


f:id:tamikiti67:20220309203606j:image

JR常磐線の東海駅で下車しました。東海村を歩いてみます。

 

東海村は水戸から北東に約20km、太平洋に面した村で、海岸沿いには日本原子力発電㈱東海第二発電所や多くの原子力関連機関が立地しています。

 

日本で最初に原子力の火が灯った地として知られています。

 

 

東海駅周辺


f:id:tamikiti67:20220309203643j:image

駅前にはイオン東海店がありました。

 

東海村は人口3万7千人で日本で2番目に人口の多い村。東海村より人口の少ない市は全国にたくさんありそう。

 

少なくとも村のレベルではないですね。


f:id:tamikiti67:20220309203734j:image

朝の開店前の山新ホームセンターです。駅周辺には多くの商業施設やファミリーレストランなどがあって活気が感じられます。


f:id:tamikiti67:20220309203806j:image

歩いているとさっそくこんな車を見かけました。


f:id:tamikiti67:20220309203707j:image

原子力規制庁の出張所のようです。

 

東海第二原発の半径30㎞以内には、水戸市や日立市を含め100万人が住んでいます。何かあったら一大事。

 

動燃通りを歩く


f:id:tamikiti67:20220309203908j:image
その名も「動燃通り」という通りを海岸方向へひたすら歩きます。


f:id:tamikiti67:20220309203938j:image

丘陵地になっていてなだらかな丘をふたつほど越えていきます。


f:id:tamikiti67:20220309204005j:image

目をひく大きな看板がありました。


f:id:tamikiti67:20220309204031j:image

ひたすら一本道を歩きます。


f:id:tamikiti67:20220309204057j:image

遠くに大きな煙突をもつ建物が見えてきました。東海第二原子力発電所のようです。東日本大震災時に自動停止してから稼働はされていないようです。でも煙突から煙は出るんですね。

 

日本原電・東海第二原発の再稼働差し止め命じる判決…「避難計画整えられていない」 : 社会 : ニュース : 読売新聞オンライン

 


f:id:tamikiti67:20220309204130j:image

保育園がありました。

 

国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構 


f:id:tamikiti67:20220309204204j:image

動燃通りの終りには国の機関である日本原子力研究開発機構がありました。

 

日本原子力研究開発機構 - Wikipedia


f:id:tamikiti67:20220309204236j:image

有刺鉄線のフェンスで囲われています。


f:id:tamikiti67:20220309204302j:image

周辺監視区域の看板。私みたいな不審者を監視しているのかな?(笑)


f:id:tamikiti67:20220309204350j:image

侵入禁止の看板。


f:id:tamikiti67:20220309204514j:image

私、映されてるかも? やばくない?


f:id:tamikiti67:20220314074339j:image

これは放射線を測定する機器でしょうか。ところどころに立っています。


f:id:tamikiti67:20220309204558j:image

原子力関連施設は物々しいですが、周辺は普通の街並みが広がっています。


f:id:tamikiti67:20220309204617j:image

さくらやという旅館もありました。原発関連の方も多く宿泊するのでしょうか。

 

村松山虚空蔵堂 日高寺


f:id:tamikiti67:20220309204649j:image

東海村きっての名刹、村松山虚空蔵堂日高寺とその隣にある大神宮です。

 

日高寺は日本三体虚空蔵菩薩のひとつ。

 

www.taraku.or.jp


f:id:tamikiti67:20220309204719j:image

立派な仁王門。

 

「虚空蔵さん」と呼ばれる日高寺は、平安初期の大同2年(807)に弘法大師空海によって創建され、現在は真言宗豊山派に属しています。(HPより)


f:id:tamikiti67:20220309204801j:image

頭脳明晰、記憶力増進、成績向上、技芸上達のご利益があるそうです。また厄除け、方位除け、開運などの願いを叶えるらしいです。


f:id:tamikiti67:20220309204831j:image

ウクライナ戦争終結、コロナ退散、家内安全、お金で困りませんように、といろいろ願いました。


f:id:tamikiti67:20220309204902j:image

 


f:id:tamikiti67:20220309205009j:image

 


f:id:tamikiti67:20220309205032j:image

 


f:id:tamikiti67:20220309205058j:image

平成10年再建の三重塔。


f:id:tamikiti67:20220309205118j:image

隣の大神宮です。茨城一宮らしいです。神宮の上に何もつかない、ただの「大神宮」なんですね。

 

大神宮|茨城県東海村

 


f:id:tamikiti67:20220309205142j:image

門前にはだるまを売る店がありました。関西や東海ではだるまを土産物として売っているところはほとんど無いと思います。

 

基本的に関東、東北のものなのかな。

 

国道245号線沿い


f:id:tamikiti67:20220309205205j:image

 


f:id:tamikiti67:20220309205236j:image

国道245号線を北上します。

 

看板に真砂寮とありましたが、原子力関連施設の寮のようです。


f:id:tamikiti67:20220309205303j:image


f:id:tamikiti67:20220309205334j:image

また別の研究施設があるようです。発電所だけでなく関連する機関や施設がたくさんあるんですね。


f:id:tamikiti67:20220309205421j:image

こちらが通用門のようです。けっこう頻繁に車が出入りしていました。


f:id:tamikiti67:20220309205503j:image


f:id:tamikiti67:20220309205534j:image

テロ対策強化中のようです。

 

原子力科学館


f:id:tamikiti67:20220309205604j:image

入場無料の原子力科学館に入ってみます。


f:id:tamikiti67:20220309205630j:image

(社)茨城原子力協議会の運営。

 

www.ibagen.or.jp


f:id:tamikiti67:20220309205659j:image

原子力に関するPR施設で、どちらかというと子供向け。


f:id:tamikiti67:20220309205736j:image

身の回りの放射線コーナー。


f:id:tamikiti67:20220309205757j:image

放射線測定器がありました。


f:id:tamikiti67:20220309205818j:image

展示全体を通して、放射線はそんなに危険ではないですよ~アピールが目につきます。

 

たしかに放射線は身近に存在しますが、それと原発は少し違うような・・


f:id:tamikiti67:20220309205850j:image

実物元素周期表。けっこうおもしろい。


f:id:tamikiti67:20220309205912j:image


f:id:tamikiti67:20220309204921j:image

ニッケル。ニッケルはけっこうロシアからの輸入が多いようですね。


f:id:tamikiti67:20220309205943j:image

ビスマス。


f:id:tamikiti67:20220309210010j:image

クロム。


f:id:tamikiti67:20220309210034j:image

むかし使われていたウランガラス。発色にウランが用いられたそうです。微量の放射線を出します。


f:id:tamikiti67:20220309210059j:image

空港の保安検査場にあるX線検査装置。


f:id:tamikiti67:20220309210136j:image

映ってる。


f:id:tamikiti67:20220309210251j:image

ここでもレントゲン写真と比較して、原子力発電所の安全性アピール。

 

たしかに通常運転時は危険性は少ないでしょうが、東日本大震災級の地震が再び起こるとも限らないし、今のご時世ロシアからミサイル飛んでくるかもしれませんし。

 

あとこちらではイメージが悪いからか、「放射能」という言葉は使われていないですね。放射線を出す能力を放射能と言いますが、放射線という言葉に比べ、なんか毒性が強いように感じてしまいます。


f:id:tamikiti67:20220309210228j:image

原子力発電所の燃料ペレットや燃料棒の見本です。

 

JCO臨界事故コーナー


f:id:tamikiti67:20220309210331j:image

別館は雰囲気が違います。


f:id:tamikiti67:20220309210357j:image

見どころは1999年9 月30日に発生したJCO臨界事故を振り返るコーナー。

 

当時、ニュース速報で大きく報道され、住民が避難する大騒ぎとなったのをよく覚えています。

 

ja.wikipedia.org


f:id:tamikiti67:20220309210424j:image

こちらが事故当時に使用されていた沈殿槽です。本来は使ってはいけない機械でした。



f:id:tamikiti67:20220309210530j:image

事故は作業マニュアルを無視したずさんな作業手順により発生したわけですが、知れば知るほど管理体制がいい加減だなあと思います。そもそも「臨界」の知識が無い作業員が作業するかな。

 

私もけっこう仕事で手抜きをするのが好きですが、危険物を扱う現場では本当にこわい。


f:id:tamikiti67:20220309210636j:image

けっこう原子力を扱うということは、それに携わる多くの「人」の管理だったりするんだなあと思います。ヒューマンエラーを0%にするのは難しい。


f:id:tamikiti67:20220309210451j:image

事故では治療の甲斐なく2名の作業員の方が亡くなられています。その死に至る過程はウィキペディアを読むだけでもけっこう怖い・・・

 

ちなみにJCOのはこちらの海岸沿いではなく、東海駅の北西、内陸部にあります。

 

 

東海駅に戻ります


f:id:tamikiti67:20220309210739j:image

帰りは原燃通りを駅に向かって歩きます。

 

前日は福島の帰還困難区域をおとずれ、今日は東海村でちょっと変わった旅行になってしまいました。


f:id:tamikiti67:20220309210807j:image

東海駅に到着しました。

 

今日歩いたコースです。約9.2㎞でした。