この冬も青春18きっぷを購入。まずは静岡県の薩埵峠へハイキングに行ってきました。
本当は由比の街の背後にそびえる、富士山の展望で有名な浜石岳が目的地でしたが、浜松で💩して掛川で乗る電車を間違えたりして、由比到着が予定より遅くなってしまいました。
この時期は日が暮れるのが早いので、楽勝な薩埵峠(さったとうげ)に目的地を変更しました。薩埵峠は過去に2度歩いたことがあります。
興津駅
スタート地点はJR東海道本線の興津駅です。清水から東京方面へ一駅で由比の一駅手前。浜松から乗ると興津止まりの普通電車も多いです。
駿河健康ランド
駅から徒歩15分ほど、国道1号線沿いにある巨大な駿河健康ランド前を通ります。人気施設らしく駐車場へ次々と車が入っていきました。宿泊も日帰り入浴もOK。
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太平洋岸自転車道
国道1号線を歩きますが、道の反対側の山側に渡る信号がありません。交通量が多すぎ&どの車も時速80kmくらいで爆走。横断はとてもじゃないけどできません。
仕方がないのでそのまま1号線沿いに歩くことにしました。
道行く先に富士山が見えてきました。この幅の広い歩道は千葉の銚子から和歌山の加太まで続く(整備中のところもあり)太平洋岸自転車道路を兼ねているようです。
薩埵峠はこの崖の上を通っています。
ハイキングに来たはずですが、ひたすた平たん路を歩くことになりました。😅
波が越えてくるのを防ぐフェンスを設置する工事が行われていました。ご苦労さまです。
歩くこと40分、やっと信号があり、1号線を横断することができそうです。
倉沢踏切
倉沢踏切です。ちょっと変わった踏切として以前テレビで紹介されていました。
山側から1号線に進入するためには、線路の向こう側の押し釦信号のボタンを押して、青になるまで踏切の手前で待たないといけないんですね。
こちらがボタンですが、ボタンを押さない限り永久に踏切を越えて1号線に出ることができません。初見のドライバーはなかなかこれに気付かないらしい。感応式ではないんですね。
薩埵峠
旧東海道に合流し、由比側から興津の方へ引き返す形で薩埵峠を目指すことにしました。
薩埵峠までは約20分の登り。狭い一車線の舗装路で車でも行くことができます。
この日、名古屋の朝はマイナス2度まで冷え込みましたが、静岡は予想以上に暖かいと思いました。歩くと汗ばみます。
ミカン畑の横を歩きます。
崩落地のようです。薩埵峠は地すべり多発地帯らしい。こうやって見てみると、かなり怖いところにJR東海道本線と国道1号が通っています。
東名高速、駿河湾の向こうに見えるのは伊豆半島。
このあたりは過去に戦の場であったようです。
薩埵山合戦場
古来、ここでは二度の大合戦があった。まず観応二年(一三五一)室町幕府を開いた足利尊氏と鎌倉に本拠を構えた弟の直義が不仲になり、ここ薩埵峠から峯つづきの桜野にかけて山岳戦を展開し、やがて直義軍が敗退した。
二度目は永禄十一年(一五六八)から翌年にかけてで、武田信玄が駿河に侵攻したので、今川氏真が清見寺に本陣を置き薩埵峠に先鋒を構えたが敗退した。
そこで小田原の北条氏が今川に加勢して出陣し、今度は、武田が敗れて一旦甲州へ引き上げたが、永禄十二年十二月に三たび侵攻し、このとき蒲原城を攻略した。
なんだ、兄弟喧嘩か🙄
そろそろ峠です。
山の中腹にあるのが薩埵峠駐車場。
車やバイクで来た観光客とハイキング客で賑わっていました。
甘くておいしいみかん販売中。
興津方面の遊歩道は崩落のため通行禁止になっていました。
遊歩道の先は日本の交通の大動脈と富士山を同時に望む、有名なこの風景を見ることができたはず。
ちょっと残念。でも以前にも見たことがあるので、まあいいか。
帰りは来た道を引き返し、さらに由比駅まで歩きました。
旧東海道の町並み
ところどころ歴史のありそうな建物が残っています。
由比宿の本陣はまだ2kmくらい先。
由比駅
薩埵峠から40分ほどで由比駅に到着しました。
駅からも近い由比漁港に寄ってみました。由比名物の桜えびはどこかな。