無骨なイメージが強いジーンズは「男のアイテム」でしたが、2000年頃からはレディース主体のファッションアイテムになったと考えられます。そしてこの辺りから、ジーンズチェーン店の斜陽が始まり、そこを主要得意先として納品していたジーンズ専業メーカー各社も業績を落とし始めるのです。
レディースはもとからボトムスの選択肢がたくさんあります。スカートだけでも何種類もありますし、ズボンもメンズよりデザインの種類が豊富です。
一方、メンズは基本的にズボンしか選択肢がないことに加え、ジーンズは上に合わせる色柄を選ばず、しわくちゃでも擦り切れても穴が開いても不格好に見えないというメリットもあり、圧倒的に男性利用者に支持されてきました。特に1996年から始まったビンテージジーンズ人気はメンズが起こしたブームです。
しかし、メンズのカジュアルズボンも2015年以降、急速に選択肢を増やしています。
今時はジョガーパンツやスウェットパンツ、クロップドパンツやスラックスなどいろいろ種類が増えました。やはりユニクロの貢献が大きいのかも。確かに選択肢は増えています。これがジーンズ離れの第一原因ですかね。
一昔前にドンキで990円ジーンズなんてものもありあましたが、それは例外として今でもジーンズの方がそれ以外のアイテムより値が張っているかと思います。服がコモディティ化している現状では単純に安い方が好まれますもんね。
それにしても電車に乗っていて最近の若い子を見てみるとジーンズあまりはいていないですね~。はいているのは50代以上のオッサンばかりだったりします。
オッサンの場合、色落ちの少ないきれいな細身のジーンズをはいている分にはいいんですが、色落ちしたダボッとしたシルエットのジーンズをはいていると、急にオッサン指数が増しますね。
そういう私もモノが捨てられなくてそんなジーンズを持っていますし、普段はいていることもあります。ケチだから買い替えられないんですね。まあオッサンはオッサンだから仕方がないです。