まーきちのお気楽生活

正社員からバイト暮らしを選んだ旅好きなおじさんの日記

フィアット・ウーノ アバルトの思い出

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今日は本当にブログを書くネタが無くなりました。仕方がないので私の車にまつわる思い出ばなしを書きます。毎日ブログを更新するのもたまに大変だなあと思います。

 

目次

  

車好きと一緒に車を買いに行ってはいけない 

 

私が人生で初めて買った車がこのフィアット・ウーノ アバルトです。今から考えると初めての車でよくこんなイタリア車を買ったなと思います。

 

悪いのは一緒に中古車に買いに行った一つ上の先輩ですね。(笑) その先輩は車好きだったんですが、フィアット・ウーノを見るなり「こいつはいい。これは素晴らしい。かっこいいわ。おれは絶対これを薦めるわ。おれやったらコレ買うで」とべた褒めでした。

 

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出典元:フィアット・ウーノ - Wikipedia (写真はノーマル仕様 私が購入したのは黒です)

 

今から考えるとかなり無責任な先輩です。(笑) あとの祭りですが車好きと車買いに行ったらダメですね。

 

まあ、私も中古車屋で実車を見て、9万キロという走行距離は気になりましたが、いちおう49万円で予算の50万円以内、そして私の好きなコンパクトハッチバックでした。

 

そして私好みのカクカクとしたシンプルなルックスと、しかもフィアットのスポーツブランドであるアバルト仕様なので、ホイールやエンブレム、ハンドルなどいたるところに施されたサソリのマークが気に入りました。

  

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www.abarth.jp

 

今はそうでもないのですが、もともと私はフィーリングで物を買う方なので、他車を比較することなくその場で購入することを決めました。(試乗もなし)

 

初心者には難しい車でした

 

しかし初心者マークのペーパードライバーには荷が重すぎました。左ハンドルのマニュアル車で慣れるまではウィンカーを出そうとしたらワイパーを動かしますし、右折時も見切りが悪く運転しにくいです。

 

そして車本体もちょっと走ると室内がガソリン臭くなってくるのが気になりました。かなりゴム系の部品などが劣化していたんでしょうね。

 

車の知識の無い者が買ってはいけない車でした。

 

 

冬の六甲山で自損事故

 

確か購入後2カ月くらいたった頃ですが、神戸に住んでいた私は冬のある日に一人で六甲山にドライブにでかけました。 

 

午前中は大丈夫でしたが、午後からパラパラと雪が降り出してきました。これはまずいと思った私は六甲山を下ります。

 

路面はわずかに雪で白くなってきており、細心の注意でゆっくりと山を下りますが、見事にヘアピンカーブでスピン、コントロールを失って路肩の崖に前部からドーンとつっこんでしまいました。

 

交通量は少なく他車を巻き込まなかったのが幸いでしたが、バンパーが壊れたのと同時にボンネットカバーがひしゃげて、エンジンあたりから少し白煙があがっていました。

 

衝突時は時速20~25㎞くらいまで減速していたので、私自身はケガ等はまったくありませんでした。

 

「うわー、やっちまった」

 

と、一瞬思いましたがとりあえず山を下りようと思いました。

 

幸いエンジンがかかったので恐る恐る山をくだり、下ったところの工業地帯にある広い産業道路の路肩にたどり着きました。迷惑のかからなそうな場所だったので、その日はそこにとめて最寄りの駅から電車で大阪の実家へ帰りました。

 

購入した店が大阪にあるのと、車関係の書類が実家に置いてあったからです。

 

翌日に阪神大震災発生

 

次の日の早朝、阪神大震災が発生しました。大阪の自宅でも大きく揺れ天井が落てくるかと思いました。報道されるテレビの映像をほぼ呆然としながら一日見ていました。

 

御存知のとおり大きな被害をうけた神戸はそれから数カ月都市機能がマヒしました。

 

後日知ることになりますが神戸で私の住んでいたアパートも倒壊しました。前日に大阪に帰っていて命拾いした格好です。

 

あの時雪が降ってこなかったら、フィアット・ウーノがスピンしていなかったら、大阪に帰らずそのまま神戸のアパートで下敷きになっていたでしょう。そう思うと今でも背筋が寒くなります。

 

結果的にフィアット・ウーノを買っておいて正解でした。ウーノは命の恩人のようなものですね。

 

3か月後くらいにあやしい業者が実家へやってきた

 

地震発生後、神戸には再び行けずウーノもそのまま放置していました。ところが3カ月後くらいのある日、カーショップを名乗るちょっと怪しい業者が大阪の実家を訪ねてきました。車に残された書類などから実家の所在を得たのでしょうね。

 

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「放置してあるフィアット・ウーノどうしますか?」「必要なければタダで処分しますが」という話でした。

 

もう私は乗るつもりはなかったので、怪しさを感じたもののタダでも持っていってくれるならそのほうが助かるのでお願いすることにしました。

 

適切に処理されるか心配でしたが、翌年、自動車税の請求書が来ることはなかったのでちゃんと処分してくれたようです。当時、多くの車が廃車になったと思うので、このような業者が多く現れていたのでしょうね。

 

しかし事故車のウーノを引き取って儲かったんでしょうかね。まさか修理して中古車として再販したんでしょうか?