日帰りの電車旅に来ています。その後編です。
アルプスの眺めがいい飯田線
14時16分天竜峡発岡谷行の普通電車に乗車します。
途中、飯田駅で長めの停車。
飯田は名古屋とも関係の深い町。電車で行くのは不便ですが、中央道経由の高速バスが飯田と名鉄バスセンターの間で一日に何往復もしています。所要時間約2時間。
また、飯田市は人口当たりの焼肉屋さんの数が全国ナンバーワン。次回は焼肉食べに来ますか。
飯田を出るとアルプスの山々がよく見えてきます。進行方向左手には中央アルプス(南駒ケ岳~空木岳)。
右手には南アルプス(赤石岳~塩見岳)の贅沢な眺め。山好きにはたまらないです。
北上するにつれ北岳、間ノ岳、農鳥岳の白根三山、仙丈ケ岳、甲斐駒など南アルプス北部の山々も見えてきます。
伊那市駅前を散策
16時45分に伊那市駅に到着。
目的のお店が夕方5時オープンなので15分間、駅周辺を散策します。あたりは写真のような昭和の街並みが残ります。
伊那のカラーマンホール
発見!カラーマンホール。マンホールの中に馬が登場しますね。このあと馬を食べることになりますが・・・(笑)
菊の湯
風呂屋っぽい味のある建物。
渋い街並み。渋すぎる。
こちらが表側。やはり銭湯でした。
こちらは2014年まで、伊那市で最後まで営業していた銭湯の菊の湯さん。
さて、そろそろ店に行きますか。
ローメンで有名なうしおへ
5時になりましたので、伊奈名物ローメンで有名なうしおさんに入店します。
張り切って営業中!
ローメンは伊那地方で食べられる羊肉とキャベツを使った独特な焼きそばまたはラーメン。
汁ありと汁なしがあるそうで、もともとは市内の中華料理屋の萬里さんが始めた汁ありローメンでしたが、その後汁なしタイプも登場し、こちらの「うしお」さんは汁なしローメンの代表格のお店です。
昭和のドラマのセットに出てきそうなレトロな店内。壁に飾られた色褪せたサインがお店の歴史を感じさせます。
そして信州のお店でよく見かける御嶽海のポスター。地元で人気なんですね。(一部破れている・・)
注文するのは「うしお」のすべてが味わえる欲張りセットのローメン大盛1,330円。
ローメンは出されたまま食べてもいいのですが、基本的には酢やソース、一味、ゴマ油で味変することが推奨されています。
ローメン登場
オーダー後10分ほどで出てきた欲張りセット。5時46分には次の電車に乗らないといけませんので、早く提供されて良かったです。
ローメンアップ。
見た目の通り、食べた感じもやっぱり焼きそばです。でも説明の難しい独特な風味がします。なんというかちょっと薬草のような香り。
そして羊肉はくさい言う人も多いですが、私は平気。ふつうにおいしいと思います。
麺は固めでちょっと噛み応えがあります。最初はそのまま食べて、そのあと酢、ソースと試しましたがソースがおいしいかも。でも酢も悪くないです。
うしお煮
そしてこちらは名物のうしお煮。臓物系ですがなんと馬のホルモン。ちょっとにおいますが塩味が効いて弾力があっておいしいです。日本酒のあてにいいんじゃないでしょうか。
伊那地方は昔から老いた農耕馬を食べる文化があったそうです。一般家庭で食べられるようになったのは、戦後すぐの食糧難の時期から。馬肉は牛や豚よりずっと安く手に入ったようです。
もともと伊那谷には馬の腸を腸をじっくり煮込んだ「おたぐり」という郷土料理があるようですね。伊那市を含む上伊那地方は味噌味、飯田地方は塩味が多いとのことですが、ここは伊那市ですけど塩味ですね。
ローメンもうしお煮も食べる人を選ぶかもしれません。でも食べられる人はぜひどうぞ。ここだけのオンリーワンの味ですね。
塩尻経由で帰宅の途へ
17時46分発の上諏訪行きの電車に乗り帰宅の途につきます。
辰野に18時19分到着。これで飯田線全線乗車達成です。昔、駒ケ根ー豊橋間は木曽駒ケ岳登山の帰りに乗ったことがあるんですが、駒ケ根ー辰野間は初乗車。
4分の乗換えで辰野18時23分発の塩尻行きに乗車。
その後は
塩尻 18:44分着18:50発
中津川 20:50着21:00発
金山 22:32着22:46発
となり自宅に帰りました。ほぼ丸一日電車に揺られていましたが満足です。