4月2日、金曜日です。青春18きっぷの最後の一枚を使うことにしました。
岐阜から下呂へ
JR岐阜駅です。今日は日帰りで下呂と高山へ行きます。まずは9時8分発多治見行きの普通列車に乗車。高山本線はすでにここからディーゼルです。
美濃太田駅で下呂行きのこちらもディーゼル車に乗り換え。JR東海の車両デザインは基本的にどこに行っても同じでオレンジのライン。
美濃太田駅には長良川鉄道の車両も停車していました。長良川鉄道は国鉄時代は越美南線でしたかね。
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飛騨川
列車は飛騨川沿いに北上します。
飛騨川は木曽川の支流ですが、どちらが本流か分からないくらい長くて立派です。
下呂駅
午前11時17分、下呂駅に到着しました。下呂での滞在時間はおよそ2時間40分の予定。
下呂と言えば日本三名泉のひとつ。名古屋人にとっての熱海みたいなところ。
駅前にも温泉が引かれているくらい湯の町ですが、なにせ滞在時間が短いので温泉には入りません。
桜が見ごろの下呂市街
下呂はちょうど桜が満開〜散り始めくらいでした。しばらく文章なしで写真だけ。
もう今年の桜はこれで満足。
鶏ちゃん専門 杉の子へ
下呂市街を歩きます
飛騨名物鶏ちゃんのお店を目指して町はずれのほうへ歩きます。
ダイハツ「ベルリーナ」 いったいいつの看板? 私の生まれる前のようですね。50年以上も取り外されずにここにいるのか。
新しそうな飛騨街道の碑。湯ノ島宿は今の下呂中心街のことのようです。
鶏ちゃん定食+焼きそば
本日のお昼の場所、鶏ちゃん専門店杉の子です。
土日は行列もできるようですが・・
お昼12時20分くらい。店内は3グループいましたが、ラッキーなことに待つことなくカウンター席に案内されました。
ほとんどのお客が注文するであろう鶏ちゃんに、これまたこの店のウリの焼きそばを注文します。
鶏ちゃんの調理法も書かれています。この店はお客が焼くんですね。
カウンター上にはガスコンロがあります。カウンター席ですが二人用席となっています。
味噌で味付けされた鶏肉とキャベツからなる鶏ちゃんが、紙が敷かれた鉄板に投入されコンロ点火。鉄板は2人前用なのか、鶏ちゃんが少なく見えます。
ここから焦げ付かないよう手を休めず混ぜます。混ぜ方は肉をひっくり返すようにではなく、紙の上を滑らすようにするのがコツだそうです。
そうこうしているうちにご飯と味噌汁、漬物などが運ばれてきます。
焼き上がったところで火を止めますが、鉄板はムチャクチャ熱くなっているのでしばらくジュージュー音を立てています。
そして鶏ちゃんを三分の一ほど食べたところで、焼きそばが投入されます。タイミングは店員さんがよく見ています。
そしてコンロ再点火。水分が飛ぶまで混ぜて焼いていきます。けっこう忙しいです。
完成。美味しそうです。食べてもうまいです。
鉄板の上では焼きそばがベビースターラーメンのようになって張り付いています。
全部キレイにしました。
鶏ちゃん定食+焼きそばで1800円です。そんなに安くはありません。量もそれほど多くはないですが、鶏肉が明らかに新鮮で美味しかったですね。鶏肉は同じ岐阜県、恵那鶏のもも肉を使っているそうです。
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下呂から高山へ
下呂駅に戻ります。飛騨名物さるぼぼ。
飛騨川の河原にある噴泉池。昼間は足湯代わりに使っている人が多そうです。2010年から入浴のさいには男女ともに水着着用が義務付け。
自動車保険一括見積もりでもらったコーヒー券を使って、ローソンでコーヒータイム。
下呂駅からは高山駅へと移動します。13時57分下呂発。
15時27分高山駅到着。高山の滞在時間は約3時間半の予定です。
外国人観光客のいない高山はかなり静かでした。学生っぽい日本人観光客をパラパラ見かけるくらいです。コロナのせいか年配の観光客も少ないです。
飛騨国分寺
飛騨国分寺にやってきました。
境内の大イチョウ。
樹齢1200年。奈良時代から変わらずここにあるわけですね。
絵馬のように数多くのさるぼぼが供えられていました。
さるぼぼは知っていはいましたが、あまり深く意味を知っていませんでした。
さるぼぼとは、飛騨の言葉で「猿の赤ん坊」という意味です。赤い顔が猿の赤ん坊に似ていることから、そう呼ばれるようになりました。昔、飛騨地方では、母親が娘の縁結び・安産・夫婦円満を願い、また、子ども達が健やかに育つことを願い、このさるぼぼを作り与えたと言われています。
櫻山八幡宮と高山祭屋台会館
宮川を渡ります。
歴史的景観保存地区を歩きます。この建物は重要文化財の日下部民藝館。見学は午後4時まででタイムアウト。
櫻山八幡宮へやってきました。春秋に開催される高山祭のうち秋は、この八幡宮の例祭。(春は日枝神社)
敷地内には高山祭屋台会館があります。
高山祭屋台会館
せいぜい500円くらいかと思って見学しようと思ったらなんと入館料1,000円。ちょっとビックリしました。下調べせずに適当に観光していますのでしょうがないですね。
その代わりといってはなんですが、音声ガイドの貸し出しは無料です。
会館内は秋の高山祭で使用される屋台のうち、交代で4台が展示されています。見学はガラス越しです。フラッシュ撮影は禁止。
こちらは屋台ではなく大神輿。車輪がありません。
40人ほどで昔は担いでいたそうですが、重すぎて現在は使用されていないそうです。交代要員を含めるとこれだけで80人必要らしいです。
屋台は祇園祭の鉾や岸和田のだんじり祭りのだんじりに比べると小型ですかね。
すべて貴重な文化財です。
この布袋さんのカラクリ人形、ムチャクチャ有名なやつですね。動いてくれればいいんですがね。
入館料は高いですが、じっくり実物の屋台を鑑賞できるということでは価値があるのかも。そう思うようにしよう。
桜山日光館
なお屋台会館の入場券でとなりの日光館を見学することができます。
日光館は大正時代に作られアメリカでも展示されたことのある、日光東照宮の十分の一の精密なミニチュア模型が展示されています。
一日見ても飽きないことから日暮御門とも呼ばれた陽明門の模型。
拝殿。
五重塔。
なんか不思議な感じです。閉館間際ということもあり客は私だけ。
日光東照宮の建築にあたって飛騨の匠が活躍したんでしょうかね。そのあたりの関係性がよくわかりません。
高山ラーメン つづみそば
三町筋を歩く
下呂は満開の桜でしたが、こちらはまだまだこれから。それだけ高山は寒いんですね。分水嶺越えてきたので、もう日本海側ですね。この川の水も宮川に流れ神通川となって富山湾へ。
歴史的景観保存地区の三町筋を歩きます。
観光客少なめ。
あっさり高山ラーメン
夕食は中華そば、ワンタンのつづみそばさん。電車の中でグーグルマップ見つけたお店です。
夜の営業は現在5時から7時までの2時間。私が5時半くらいに入店したときは店内にお客は誰もいませんでした。
中華そばの大盛りに味付け卵を頼みました。
極細ちぢれ麺でスープはやさしい醤油味。
ごちそうさまです。お会計は950円。
途中から親子連れ四人組がやってきました。
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妻と来たときには飛騨牛も食べよう。町中は飛騨牛を提供する店が多く目移りします。
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暗くなってきました。高山発18時53分の列車で帰ります。家につくのは23時過ぎの予定です。
これでこの春の青春18きっぷはすべて使い終えました。
旅費精算
青春18きっぷ 2,410円
鶏ちゃん 1,800円
高山ラーメン 950円
高山祭屋台会館 1,000円
ファミマ茶+パン 238円
合計 6,398円