レンタサイクルで岐阜かかみがみはら航空宇宙博物館にやってきました。
飛行機の町 各務原
建物に入る前の屋外にも展示があります。川崎重工 V-107A ヘリコプターです。
各務原市は戦前から軍の飛行場があり、川崎重工が脇に工場をかまえていた航空産業の町です。戦後は、航空自衛隊の岐阜基地として使用されています。現存する飛行場としては日本最古。
航空宇宙博物館も岐阜基地の隣にあります。
日本航空機製造㈱のYS-11型。子どもの頃はまだ飛んでいましたね。
新明和 US-1A 救難飛行艇。新明和工業はトラックなどの特装車を作っているイメージがあるのですが、戦前の川西航空機という航空機メーカーが前身。
川崎重工P-2J対潜哨戒機。海上自衛隊の航空機です。
館内 航空機コーナー
入館料は大人800円です。航空宇宙博物館は1996年の開館、2018年にリニューアルオープンしています。
入館してしばらくは飛行機の歴史と戦前の飛行機を学ぶコーナーです。
乙式一型偵察機。フランスのサルムソン社が開発、川崎重工がライセンス生産し、川崎重工初の量産機。
ゼロ戦の模型です。風立ちぬの堀越二郎が設計、三菱重工業の製造。昭和14年に初飛行。
ライト兄弟の複葉機の模型。
一部補修されていますが、戦前のホンモノの機体を今に残す「飛燕」が目玉の展示。
しかし飛燕は性能的にはイマイチだったよう。
戦後の日本の航空機
部屋がかわり格納庫のような大空間に多くの飛行機が展示されています。
ひとつひとつ書いていくとしんどいので写真だけにしよっと。!(^^)!
この博物館で一番大きな飛行機、STOL実験機「飛鳥」です。昭和60年初飛行。STOLは短距離離発着という意味ですが、日本の空港が整備拡張され普通のジェット機が乗り入れ可能となり、需要が見込めず実験機で終了。
どう見ても空気抵抗大きそうで燃費悪そう。
日本もいろいろ飛行機作っていますが、MRJひとつ開発できないのは残念ですね。旅客機のノウハウが少ないのに、純国産にこだわりすぎたのかな。
ヘリコプターコーナー
ヘリコプターも色々展示されています。
屋上デッキ
建物の横に出入り口があって、階段で屋上デッキに上がることができます。
期待した岐阜基地の滑走路は木々で見えません。岐阜基地のまわりには小さい山がいくつもあり、盆地のような形状になっているようで、滑走路を見る場所は無さそうです。
屋外展示の飛行機がよく見えます。
宇宙コーナー
H-2ロケットの燃焼実験で実際に使用されたエンジン。33,000馬力と書いてあったけ?液体水素を燃焼させます。
日本のロケットの20分の1の模型。
岐阜だけにスーパーカミオカンデの解説コーナーがありました。
人工衛星の解説コーナー。いろいろ説明を見ていると思いのほか楽しい。
今は懐かしいスペースシャトル。初めての打ち上げをテレビでリアルタイムで見てましたが、あれは感動モノでした。
135回打ち上げ中133回成功。失敗2回は例のチャレンジャー号とコロンビア号。こちらも印象に残っています。
NASAの宇宙服。
日本が誇る宇宙飛行士たち。経歴を見ていると石川島播磨重工やANAとかではありますが、民間企業でサラリーマンだった人たちもチラホラ。宇宙飛行士の公募に応募する勇気が素晴らしいです。
日本人ではじめて宇宙に行ったTBSの秋山豊寛さんのパネルもありましたが、番号はついていなかったですね。あくまで毛利さんが宇宙飛行士第1号ということでしょうか。
そのうちここにZOZOの前澤元社長が並ぶのか?あっ、でも宇宙飛行士ではなく宇宙旅行者なのか。
国際宇宙ステーションISSの日本実験棟「きぼう」の模型もありました。
こんなところに半年間はムリ。
実物大の「きぼう」です。
こちらは「はやぶさ」の模型。
火星表面探索車。
お腹が空いて早めに切り上げましたが、宇宙コーナーは思いのほか面白く、もっとじっくり見たかった。
建物後方の右奥には巨大なスライド式の扉がありますが、これだけの飛行機をどのように搬入したのか不思議です。
宇宙博カフェで各務原キムチドッグ
午後1時半。お腹が空きすぎたので昼食にします。
隕石からあげ?
各務原名物キムチを使用した、各務原キムチドッグ(500円)にしてみます。
ソーセージが大きくて食べ応えありました。満足。キムチも意外とイケますね。