私はテレビは見ないですが、ラジオを聴いたりネットを見ると、ウクライナとロシアの戦争だったり、コロナだったり、不安をあおるニュースが多い今日この頃です。
そんなこともあってニュースは一日一回要点だけ知るようにして、あとは意識的に遠ざけています。
特にウクライナに関しては個人でできることは寄付くらいですから、寄付してしまえばあとは祈るくらいですね。
で、空いた時間は何をしているかというとYOUTUBEでサッカーや野球などのスポーツ、乗り物、経済、動物、そして音楽動画の視聴です。
特に音楽は流しっぱなしにしていることも多いです。
音楽を聞いていると、戦地のロシア兵とウクライナ兵に、こんな楽曲を届けられたらなあと思うこともあります。
Celtic Woman - Fields Of Gold (Official Video) - YouTube
スティングの名曲フィールズ・オブ・ゴールドの、ケルティック・ウーマンのカバーバージョンです。
ボーカルは今は引退されていますが、リサ・ケリーというお方。その歌声のまあ美しいこと。
(個人的には世界No.1女性シンガーで何百回と聞いています)
たぶん戦地でこの曲、彼女の歌声を聞いたら、誰もが戦意喪失してしまうんじゃないかと思います。
それだけのパワーがありそう。
しかし歴史的にみると、戦争と音楽はけっこう切っても切れない関係のようです。
上記記事では第2次世界大戦中のドイツとソビエトの例が挙げられています。
ヒトラーは、ワーグナーのオペラ、特に歌劇『ニュルンベルクの名歌手』が大好きでした。しかも、彼は個人的な趣向だけでなく、オペラをドイツ国民に対して政治利用できると考えたのです。当時、第一次世界大戦に敗れ、国の経済も破綻し、誇りをも失いかけていたドイツ国民に対して、このオペラの持つドイツ精神を讃えるテーマは、ヒトラーがドイツ国民全体を鼓舞し、洗脳するためには最適だったのです。
ソビエトの国民的作曲家ショスタコーヴィチが民衆や兵士を励まそうと作曲したのが、今も名曲として演奏されている、交響曲第7番『レニングラード』です。
ソビエト軍は戦車に拡声器を付けて、戦っている兵士たちにこの交響曲を聴かせたと伝えられています。その甲斐もあってか、ソビエト兵たちはドイツ軍を追い払いました。
いずれも国威発揚、軍隊の士気向上に用いられたんですね。
モーツァルトのトルコ行進曲やヨハン・シュトラウスのラデツキー行進曲とかもそういうことなのかな。
日本の自衛隊にも音楽隊がありますね。もちろん自衛官の士気向上を目的としているのでしょう。
ビビリの私ですが、仮に二等兵となって戦地に行かなくてはならない場合、宇宙戦艦ヤマトを聴きながら行くと、ちょっと怖さを紛らわせることができるかな。
(私の世代だとリアルタイムで戦艦ヤマト見てましたが、ちょっと下の世代だとエヴァンゲリオンになったりするのかな。)
また、パチンコ屋でおなじみのこの曲も、ふだんは意識しないけど100%戦争のための曲。
(というか、この動画見て初めて軍艦マーチに歌詞があることを知りました。)
軍歌もむちゃくちゃ数ありますもんね。
そう考えると音楽で人の心を操るのはけっこう簡単なことかもしれない。
無意識のうちに操られないようにしなくては。
テレビCMにおいては、大したことのない商品でもクラシックの曲をつけるだけで高級そうに印象づけることができるそうです。