映画館で『ナワリヌイ』を見てきました。
毒殺未遂事件
アレクセイ・ナワリヌイ氏はロシアの反体制派活動家です。現在46歳。
プーチンが最も恐れた男と呼ばれています。(あら、過去形?)
2020年に彼はシベリア上空の航空機内で、何者かに毒を盛られ意識不明の重体に陥りました。妻や支援者の尽力でなんとか国外に脱出成功、ドイツの病院で治療を受けました。
情報BOX:ナワリヌイ氏毒殺未遂に使用か、ノビチョクの正体 | ロイター
しばらくドイツに滞在したあと、2021年にモスクワに戻ったところで当局に拘束され、現在はロシアで最も警備体制が厳しいと言われる刑務所に投獄中。20年は出られないとも言われています。
ナワリヌイ氏のメッセージ
映画は投獄前に撮影されたもので、氏が協力者とともに調査を行い、誰が自分を殺そうとしたのかを暴く様子が描かれています。
ロシア野党指導者、当局者が毒殺行為を「自白」する音声を公開 - BBCニュース
ナワリヌイ氏側が製作したドキュメンタリー映画なので、多少都合よく脚色されているとは思いますが、プーチンが彼の暗殺未遂に関わっていたことは事実なんでしょう。
ウクライナへの侵攻やこれまでのプーチン氏の言動を見ていると、それくらいのことはやりそうです。
映画では自分が拘束される、または殺されたときのためにと、氏がロシア国民に向けてメッセージを出しています。
「決して諦めるな」
ロシアでどれだけの人がこの映画を見てるかわかりませんけどね。😅
これがフィクションだったらなかなか面白いですが、ほぼ実話ですから限りなく重い話ですね。
見たあと、どよ〜んとした気分になるのは間違いないです。ただナワリヌイ氏はなかななのイケメンでスマートで前向きなのが救いですね。弁護士でアメリカのエール大学も出ていて英語もペラペラ。とても魅力的な人物です。
プーチン失脚後はナワリヌイ氏が大統領でいいんじゃないですかね。
絶対にそれがいい。
独裁国家
それにしてもプーチンはダメですね。💢
権力者にはやはり何らかの制限を設けておかないといけないですね。プーチンや某国のプーさんに似た人もそうですが、自分の任期を延長しようとするのは危険なサイン。
(安倍元首相もか!?)
それに加えて情報統制。独裁国家にはつきものですね。
映画にも出てきますが、ロシア国内のテレビに登場するキャスターやコメンテーターはみんな当局側の人物か。
そして権力者は強大な権力を持てば持つほど、疑心暗鬼になって周りが信用できなくなってくるんでしょうね。
プーチンにとっては、オルガリヒなど自分の取り巻き以外のロシア国民は、取るに足りない集団なんでしょう。
日本でも、政治家から一般国民はそう思われているかもしれない。
日本もいろいろ問題はありますが、まだ言論の自由が比較的機能し、ボチボチまともな選挙制度があることに感謝しないといけないですね。
でも油断していると、権力者側に都合のいい社会になっていくかもしれない。
あ、もうなってるか。😀