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新宮駅から神倉神社へ
青春18きっぷを使った紀伊半島一周旅、新宮駅で2時間10分の乗り継ぎ待ちがあります。その時間を利用して神倉神社に向かいます。
神倉神社
神倉神社は、熊野大神が熊野三山として祀られる以前に一番最初に降臨された聖地です。天ノ磐盾という峻崖の上にあり、熊野古道中の古道といわれる五百数十段の仰ぎ見るような自然石の石段を登りつめた所に御神体のゴトビキ岩があります。
熊野速玉大社は、まだ社殿がない原始信仰、自然信仰時代の神倉山から、初めて真新しい社殿を麓に建てて神々を祀ったことから、この神倉神社に対して「新宮社」と呼ばれています。
神倉神社は、全国3000社もある熊野神社の総本山、熊野三山(熊野速玉大社、熊野本宮大社、熊野那智大社)が誕生する前、熊野大神が最初に降臨された場所ということで、不謹慎ながら今どきの言葉で言うととんでもないパワースポットのようです。
市街を歩く向かう先、神倉神社が見えてきました。 なんか上の方にありますね。(汗)
壁のような石段にびっくり
入口にやってきました。入口は神倉小学校の前にあります。橋をわたると神倉神社です。私たちの俗世界と清らかな聖域との境に架かる橋です。
橋のたもとにはこのような警告の看板が・・・。神倉神社で有名なのは圧倒的存在感の奇岩ゴトビキ岩と、それにつづく急傾斜の石段です。
ちなみにこの神倉神社は世界遺産に指定されています。
いよいよゴトビキ岩目指して登り始めます。写真ではわかりにくいですが石段が垂直の壁のようです。なるほど、これは子供、年寄りは無理なわけですね。
しかも石段の石の大きさがバラバラでかなり登りにくいです。思わず手を使ってしまいそうになります。入口に無料の杖があったようでそれを使って上る参拝者の姿も多く見かけました。
途中で下を見るとこんな感じです。
でもムチャクチャ急傾斜なのは最初の取りつき部分100m程であとは傾斜が緩くなってきます。
神社にたどり着きました
10分ほど登ると到着です。逆光でちょっとわかりにくいですがゴトビキ岩の岩陰にお社が設けられています。パワースポット感がハンパないですね。ゴトビキ岩もそうなんですが、この神倉神社のある神倉山そのものが巨大な岩山のようです。
下から社殿を眺めます。
境内からは新宮市内、太平洋を一望します。この景色を見るだけでも参拝の価値はありますね。
熊野速玉大社も参拝
熊野速玉大社は神倉神社から歩いて15分ほどのところにあります。
神倉神社と同様にこちらも世界遺産に指定されています。
平日の昼間ですがそれなりに参拝者がいます。日本人だけでなく外国人も多いです。熊野のようなかなりの僻地にも最近は外国人が訪れるのですね。新宮駅でも多く見かけました。
木々のきれいな神社ですね。熊野神社総本山にふさわしい格式を持っています。そういえば私の家の周りにも熊野神社が2か所あるのを思い出しました。京都の熊野神社も有名ですね。
桜の新宮城跡
最初は立ち寄るつもりはなかったのですが、神倉神社、熊野速玉大社をまわってもまだ40分ほど次の列車まで時間があったので立ち寄りました。速玉大社から駅まで歩く途中、桜の花と城壁が遠くから良く見えました。
ぼんぼりも飾り付けられ新宮市ではお花見スポットのようです。桜の花はちょっとだけピークは過ぎた感はありますが、それでもまだまだ見頃でした。
城址からは熊野川も眺めることができます。
串本から江住へ
以上、神倉神社、熊野速玉大社、新宮城跡と2時間10分で速足で巡りました。ゆっくり観光するなら半日くらいとったほうがいいと思います。
新宮から普通列車で約2時間、本日の目的地のすさみ町江住に到着です。
今日の宿泊地は江住駅から徒歩2分のその名も「海のお宿」です。
食事の提供はなく素泊まりだけですが、歩いて30秒のところにローソンがあるので食料の調達には困りません。
宿泊費は税込3,500円と格安、トイレと風呂は別ですがウォッシュレットもあり設備的には何の問題もありません。宿のご主人によると釣り人の宿泊が多いのかと思いきや、そうでもないとのこと。現場系の仕事のお客が多いそうです。
とりあえずチェックインして荷物を置き、近所に散歩に出かけました。
近くの道の駅の展望台から夕焼けを見ることができました。