大阪メトロ&近鉄東大阪線の長田駅で高速バスを下車します。
東大阪市役所展望室
大阪の交通の要衝の長田ジャンクション。阪神高速東大阪線、近畿自動車道、中央環状線、国道308号線が交わります。
そこから少し歩くと東大阪市役所があります。
市役所のビルは22階建てで最上階は無料の展望室になっています。
長田ジャンクションと遠く大阪市内の高層ビル群。夜に来たら夜景がやばいかも。なんと夜11時までオープンしているようです。
東のほうに目を向けると奈良との県境の生駒山(標高642m)が横たわっています。私にとってはおなじみの山で、出身小学校の校歌にも登場します。
今日は大阪側から生駒山を登り、奈良県側の生駒市へ下りるコースで、ハイキングを楽しもうと思います。
幸いバスをおりたときは雨がパラパラしていましたが、天気もだいぶ回復してきました。
石切神社へ
市役所最寄りの近鉄の荒本駅。2駅だけ電車に乗ります。
新石切駅で下車しました。
駅から10分ほどのところにある石切劔箭(いしきりつるぎや)神社です。
石切さんの呼び名で親しまれ、子供の頃我が家の初詣はいつもここでした。元旦は身動きがとれないくらいで、それはそれはすごい人出でした。
石切劔箭神社は「でんぼ」の神様として有名で、「でんぼ」=「できもの」でいわゆる悪性新生物、つまり癌封じの神様として信仰されています。
参道には参拝客相手のいろいろなお店が並びます。東京の巣鴨みたいですが違うのはここはかなりの上り坂。
新石切駅ができる前、もともと最寄り駅がだいぶ上の方にある近鉄奈良線の石切駅しかありませんでした。参道商店街が石切駅から坂を下る形で形成されたんでしょうね。
人が写り込まないように撮影していますが、ぼちぼち参拝客がいました。
菓子店、洋品店、食料品店、漢方薬店などいろいろなお店が立ち並びますが、昔に比べると少し減ったような気がします。ただ占いのお店だけはすごい増えています。
石切大仏。そんなに大きくありません。
辻子谷登山道
近鉄奈良線の下をくぐりさらに登ります。ここから枚岡(ひらおか)公園にかけての近鉄線は車窓が絶景で特に夜景が素晴らしい。
けっこう上の方まで家があります。
道沿いにはところどころにお地蔵さんがいました。
昔もあった薬工場? 漢方薬のような臭いがします。小学生の頃オヤジに連れられて何度か生駒山に登らされましたが、その時と同じ懐かしい臭い。
道は依然として舗装されていますが傾斜はすごいです。辻子(ずし)谷という谷沿いのコースですがほぼ直線的に登ります。
洗濯板状の坂道。
石段が現れました。
興法寺
石段を上り詰めると標高400mくらいのところにある興正寺です。中に入ってみましたが無人のようです。
緑の中のお地蔵さん。
少し行くと山頂の電波塔群が見えてきました。
府民の森額田園地アジサイ新道
登山道の途中で土砂崩れのため迂回を促す看板がありました。
大阪府民の森額田園地のあじさい新道をしばらく歩きます。シーズンはアジサイの名所だそうです。たしかに両側すべてアジサイ。
最後にひとのぼり。
信貴生駒スカイラインの下をくぐり抜けます。
さらに少し登ると電波塔が立ち並ぶエリアにやってきました。
朝日、毎日、読売など在阪テレビ局各局の送信所が立ち並んでいます。
生駒山上遊園地
山上は私が子供の頃から遊園地でした。調べて見るとそれどころか開園は昭和4年だそうです。90年以上の歴史があります。
遊園地は近鉄の前身の大阪電気軌道が作ったそうです。今は近鉄の経営。
今は小さい子ども向けのアトラクションに特化して人気を博しているようです。
意外なところに一等三角点
生駒山の山頂はこのミニSLの線路内にあります。
ありました。642mの一等三角点です。登頂成功。
歴史のある飛行塔
ハロウィーンですね。
歴史ある飛行塔。現存する遊園地の大型遊具としては日本で最も古いそうです。
平日でしたが小さな子供連れのファミリーや若者グループでぼちぼち賑わっていました。
生駒山からの眺望
山に登る楽しみはやはり山頂からの眺望ですね。
大阪市内、大阪湾の眺めです。
明石海峡大橋が見えます。そして淡路島。さらにその後ろに見える山は方向・高さからして小豆島だと思います。
前日雨だったので空気が澄んでいるせいか徳島方面の山も見えていました。
こちらは京都盆地です。
私の実家が見えました。(ウソです。小さすぎて見えません)
生駒ケーブル
近鉄の生駒駅と生駒山上を結ぶ生駒ケーブルの山上駅です。
ケーブルカーで下れば早いんですが歩いて下山します。生駒駅まで徒歩1時間ほどです。
途中でケーブルカーを横切ります。
ド派手な登りのケーブルカー。
途中の梅屋敷駅に停車するケーブルカー。
下りのケーブルカーもド派手なメルヘン仕様。
寶山寺
生駒山の中腹にある寶山寺。生駒聖天と呼ばれます。商売繁盛の神様として昔から大阪商人に大人気。
10円玉を賽銭箱に入れてお祈り。
生駒新地
麓から延々と1000段ほどの石段が続いています。
古そうな「観光生駒」のゲートがありました。
ユーチューブを見て知っていましたが、このあたりは生駒新地といわれる遊郭らしいですね。しかも現役らしいです。
大正3年に大阪―奈良間の大阪軌道(現近鉄)が開通して以来、大挙して押し寄せた生駒聖天参りの大阪商人が帰りにここでぱーっと遊んで行ったんでしょうね。
どちらが現役の置屋かわかりませんが、多くは普通の旅館になったり飲食店になったりと業態変更されているようです。もちろん廃業も。
かなり絵になる街です。
ゴールの生駒駅
ゴールの近鉄生駒駅にたどり着きました。
生駒からは大阪難波までは急行で約20分。余裕の大阪通勤圏です。へたな大阪府内より大阪中心部が近い(笑)
コインロッカーに入れた荷物を取りに新石切駅に戻ってきました。たった今登ってきた生駒山を眺めます。
YAMAPデータ