まーきちのお気楽生活

正社員からバイト暮らしを選んだ旅好きなおじさんの日記

【酷道308号線】超激坂の暗峠を歩いてみました

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大阪の実家に帰ったついでにハイキングを楽しんできました。

 

 

額田駅


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生駒山地をトンネルでぶち抜いて、大阪難波と奈良を結ぶ近鉄奈良線です。生駒山ろくを登る瓢箪山ー石切間は傾斜もきつく登山電車の様相。


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生駒山の麓にある額田(ぬかた)駅です。東大阪市になります。実家からここまで歩いてきました。


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枚岡駅の方へ500mほど戻ったところにある交差点。ここから国道308号線を登ります。

 

暗峠と国道308号線


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国道308号線、旧奈良街道です。大阪と奈良の県境にある暗峠(くらがりとうげ)を越えて奈良へと通じており、江戸時代には大阪の人がここを越えて伊勢にお参りしたそうです。

 

しかしこの暗峠がかなりの曲者で、とんでもない急勾配が続く道として、「酷道」とか「キングオブ激坂」などの名称で有名です。車も通行可能ですが、地元タクシー運転手も嫌がるとか。

 

自転車乗りにとっては過酷すぎる峠として、よく知られている存在です。

 

膝が壊れる〜😂

 

私も昔ローディーでしたが、暗峠は挑戦しなかったです。理由としては坂がきつすぎて練習にならないから。レースでここまでの急坂のコースはありません。

 

どMの人にはいいかも。(笑)

 

平均斜度は15%(1kmで150m登る)、最大斜度40%(1kmで400m登る)と言われています。

 

暗越奈良街道はかつて大阪と奈良をつなぐ最短ルートの一つとして人や物の往来に使われてきました。大阪と奈良の県境には生駒山(いこまやま)があり、山を越えていく街道として利用されていたようです。

 

江戸時代に入るとお伊勢参りが盛んになり、旅人も多く、宿や茶屋でにぎわっていたらしいです。

 

ちなみに暗峠の名称は、木が茂って昼でも暗かったことから名付けられたとか、馬の鞍(くら)もひっくり返るくらい急な坂「くらがえり坂」だったからとも言われているようです。

 

電車など交通機関が発達した現代ではこの道を利用する人は減りましたが、当時の道は国道308号線として利用されています。かつて歩いて登られていた急な道は当時のままで、残された急坂は車の往来の難所としてテレビ番組などでも紹介されています。最近ではYoutubeでも視聴回数トップ10の合計だけでも750万回再生されるほど注目されているスポットとなっています。 (車両で行く動画が多いですが推奨するものではありません。)

日本屈指の酷道|東大阪の暗峠を歩く - ピカッと東大阪

 

住宅地の中の激坂


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住宅地の路地にしか見えませんが国道です。さっそく激坂が始まります。写真ではこの傾斜を伝えるのが難しいですが、なかなかのものです。


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延々と続くドーナツ型の凹みがついたコンクリート舗装。両側に家があるのも凄いですね。よくこんな傾斜地に家を建てるものです。

 

傾斜がきついとアスファルト舗装は技術上できないようです。

急坂のドーナツ形の凹みのワケ そもそもなぜ坂道はコンクリート舗装ばかりなのか | 乗りものニュース

 


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振り返ると大阪の市街地がきれいに見えました。二輪車事故多発の看板がありますが、雨の日とかは本当にヤバいでしょう。


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一息つくこともできない激坂が続きます。運動不足で鈍ったふくらはぎがピクピクします。

 

どこまでも続く激坂


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住宅地は終わり、いよいよ本格的な峠越えです。電光掲示板の気温は正午過ぎにも関わらず0℃を表示、寒いですが急登のせいで汗が出てきます。


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昨夜に降った雪がちょっと残っていました。


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谷の対岸へと架けれれた豊浦橋です。対岸は梅の名所の枚岡公園になっています。


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このような番号を振った立て看板がありました。登るにつれ数字は大きくなっていきました。


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こんな急勾配の途中にお寺(観音寺)がありました。


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こんな状態の道でも上から下ってくる車が何台かありました。ツルっと滑って、こちらに突っ込んでこないか注意しながら登りました。

 

道は1〜1.5車線。車同士のすれ違いが難しいところも多いです。自転車と車のすれ違いも難しそう。自転車で登る場合は対向車が来るとそれだけでやばいですね

 


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歴史を感じさせる鳥居と石碑群。


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気温はマイナス2度に低下。この日、生駒山上の朝の最低気温はマイナス8℃だったそうです。

 

まだまだ続くよ激坂


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ヘアピンカーブです。


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斜度の最もきつい部分としてよく紹介される箇所ですが、ローディーにとってはこういうカーブの登りはなんとかなるんですよね。

 

イン側は確かにきついですがアウト側にライン取りするとなんとか登れそう。(今は全くもってムリ)


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その後の200mくらい続く直線的な激坂がおそらく一番の難所ではと考えます。


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急坂でエンジン音がやたらとうるさい軽自動車が登っていきます。地元住民以外でないとするとチャレンジャーですね。マニュアルの場合、一度停止してしまうと坂道発進がかなり難しいと思います。

 

真夏だとオーバヒートもあるかも。

 

多少遠回りになっても、阪奈道路か有料の第二阪奈道路にまわるべきだと思います。


自転車だと立こぎすると前加重で後輪がスリップしそうです。基本大きいギアを用意して、ハンドルが浮かないように前荷重気味のシッティングでクルクル回すしかないですね。トラクションの前後配分がカギになってきそう。上半身もフル稼働ですね。(笑)

 

(ロードバイクの通常ギア比だとかなり難しそう)

 

テレビの企画とかでツール・ド・フランス優勝のポガチャルやヴィンゲゴーに一度挑戦してもらいたい。😃

 


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少しだけですが傾斜が緩くなってきました。


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途中の弘法の水です。江戸時代は旅人の喉を潤したと思いますが、現在は水質検査の結果飲めませんという看板がありました。


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最も雪が残っていたところです。

 

暗峠頂上


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だいぶ傾斜が緩くなって来ました。ここも含めて平均斜度15%なので前半部分は平均で25%くらいあったのかもしれません。


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驚いたことに何軒かの家がありました。スーパーマーケットやコンビニに行くのも、今歩いてきた道を下るのでしょうか。


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スタート地点から約2.4㎞、標高差400mを登ってきました。時間は1時間ちょっとかかったでしょうか。頂上に到達しました。😃

 

峠の頂上は石畳になっていました。


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この先は奈良県生駒市です。県境を挟んで郵便屋さんや宅配便の配送も、それぞれ大阪側と奈良県側から来たりするのでしょうか。


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江戸時代には峠には20軒近くの茶店や旅籠があったそうです。


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暗峠の石碑。


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暗峠のたまごが有名だそうです。(うみたてたまご)

 

奈良県側


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有料道路の信貴生駒スカイラインの下をくぐります。国道308号とは交差するだけで、スカイラインに進入することはできません。


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相変わらずのコンクリート舗装ですが、奈良県側は大阪側に比べると傾斜は緩やかでした。


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なかなか見事な棚田を横目に見ながらのんびり下りました。


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奈良盆地がきれいに見えました。雪が積もっている若草山も見えました。手前は矢田丘陵。


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住宅街に入ってきました。


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幅員狭しという看板がありましたが、ここまでもじゅうぶん狭かったので特に驚かず。


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わかりやすい道路標示です。


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竜田川越しに見る生駒山ですが、中央の鞍部が暗峠になります。

 

南生駒駅


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近鉄生駒線の南生駒駅がゴール。この日は10年に一度の寒波襲来にともなう大雪で、関西エリアのJR西日本は軒並み運転停止でしたが、近鉄は動いていました。家に帰ることができました。😃