7月16日に愛知県は清須市にあるキリンビール名古屋工場の工場見学へ行ってきました。ネット経由であらかじめ工場見学の申込をすることができます。
名古屋工場は、1962年に操業を開始し、キリンビール工場としては横浜工場に次いで2番目に古い歴史を持ちます。
工場内にキリンビアパーク名古屋と呼ばれる見学施設を持ち、こちらは1997年(平成9年)6月にオープンしました。私の記憶では2002年くらいに一度見学に訪れた記憶がありますが、すでにそれから17年経過しているのでかなり変わっていると思います。(とはいいつつその時の記憶がほとんどありません)
最寄り駅は東海交通事業の城北線の尾張星の宮駅ですが、本数が少ないのでJR東海道線の枇杷島駅から工場見学の開始時間にあわせて送迎バスが出ています。
工場に着くと案内係の女性スタッフがお迎えしてくれ受付に向かいます。
受付を済ませるとエントランスには写真スポットがたくさんあり、見学ツアーが始まるまで時間をつぶすことができます。
ガイドさんの挨拶がありツアーはスタートします。最初に名古屋工場長からビデオであいさつがあります。ちなみに見学中は静止画の工場内、展示物などの写真撮影はOK、動画撮影は禁止となっています。静止画でもガイドさんを撮影することは不可です。
私たちが参加したのは午後3時10分からの最後の会の見学で、参加者は約10名程で少なめでした。落ち着いて見れます。こちらのトンネルはビール工場のシンボル、発酵タンクの大きさを再現したものです。
実際の発酵タンクです。こちらではこの発酵タンクが100本以上あります。先月訪れたアサヒビール名古屋工場と近い規模があります。
これらは一番搾りの原料、二条大麦とホップです。ホップは縦に裂くと、さわやかないい香りがします。大麦は実際に口にして味を確認することもできます。おもったよりも普通に食べられます。まずくはありません。
パネルなども使ってビールの製造工程を学びます。
こちらは一番搾り麦汁と二番絞り麦汁の比較コーナーです。アサヒビールの工場見学ではひたすらスーパードライ推しでしたが、こちらはやはり一番搾り推しです。
一番搾りはその名の通り一番搾り麦汁のみを使用します。その分コストはかかるそうですね。プラスチックに並べてあるので、比較で試飲するためのものかと思いましたがそうではありませんでした。色や香りを確認するだけです。
プロジェクターで投影された仕込みマイスターが登場し、一番搾りの品質の秘密について語ります。
見学の途中でガイドさんに、一番搾り麦汁はそれだけ美味しいのになぜ他社は一番搾りビールを作らないのか質問したところ、特許などで製造方法が守られているわけではありませんがコストが高くなることと、コスト増に見合った製品を作る技術が無いから作っていないのでしょう、というお答えでした。
こちらは実際の製造ラインです。缶に詰められた一番搾りが高速でコンベアを流れます。アサヒビールの工場と同じであまり人の気配はありません。
左側の円形の機械はフィラーと呼ばれる缶へビールを充てんする機械です。高速で回転しています。
キリンビールではガラス越しで製造ラインを見るだけでなく、超大型のプロジェクタでも製造ラインの様子が映し出されます。このあたりの最新の映像機器を用いた解説はアサヒビールより進んでいると思います。
見学の最後はお待ちかねの試飲コーナーです。アサヒビールもそうでしたが、本日中に車を運転する人はビールは飲めません。ソフトドリンクかノンアルコールビールの零ICHIのみです。
私たちはこのために公共交通機関で来たのでもちろんビールです。できたての一番搾りと一番搾り黒生、一番搾りプレミアムの試飲します。
スタッフさんがサーバーから出来立ての一番搾りを注いでくれます。
2人で計6杯です。一番搾りプレミアムはギフト用商品らしく飲めるのは珍しいそうです。制限時間は20分、けっこうあわただしいです。おつまみは亀田製菓のキリンビール名古屋工場限定柿の種が一袋配られます。
試飲会場の様子です。けっこう広いです。
試飲後はショップコーナーに立ち寄ります。ビールからおすすめおつまみなどキリンビール関連グッズが販売されています。
こちらがさっき試飲タイムで配られたキリン工場限定の柿の種です。お土産として購入しました。
工場見学は試飲タイムも入れておよそ1時間10分、試飲終了から帰りの送迎バスの出発は15分ほどしかありません。 公共交通機関で来た場合はちょっとあわただしくなるので、見学の前後に併設のレストランでの食事をあわせて、ゆったりとしたスケジュールで来た方が良いかもしれません。