西信貴鋼索線
近鉄大阪線河内山本駅です。ここで信貴線に乗り換えます。
信貴線は全長2.8km、2駅だけの短い支線で5分ほどで終点の信貴山口駅に到着しました。
ここからケーブルカーで山頂の高安山駅に行き、接続するバスに乗り換えて信貴山(しぎさん)に向かいます。
ホントは歩いて高安山に登って信貴山に下りるつもりだったんですが、最近は午後5時前には暗くなります。安全を考えてケーブルカーで向かいます。
(こんなところで遭難したらカッコ悪すぎるw)
そして近鉄3日間フリーきっぷは素晴らしいことに、このケーブルカーも追加料金なしで利用できます。
お客さんは私一人でした。平日ですがこれで大丈夫?と思わずにいられません。
近鉄バスで信貴山へ
接続する近鉄バスがすでに待っていました。
こちらも乗客は私一人。なにか申し訳ない気持ちになりますが、私がいなければ空気輸送ですので感謝されないといけません。信貴山まで料金は片道250円です。
7分ほどで終点の信貴山門へ到着しました。「歓迎ようこそ信貴山へ」のかすれた文字が昭和感丸出し、哀愁を漂わせます。
ホテルもあるのでいちおう観光地ですね。
開運橋
信貴山はもしかしたら子供の時に父親に連れられてきたことがあるかもしれませんが、記憶がないので初めてかもしれません。
開運橋という橋を渡ります。
紅葉がけっこうきれいです。
橋の下は小さなダム湖があります。
この日は営業していませんでしたが、30m下の水面めがけてバンジージャンプができるようです。
信貴山朝護孫子寺
来年は寅年ですが、信貴山はトラと縁があるようです。入り口にある巨大な張り子のトラ。電動で首が動いていました。
今から1400年程前、聖徳太子が物部守屋の討伐の際にこの山を訪れて戦勝の祈願をすると、天空に毘沙門天王が現れ、必勝の秘法を授かりました。
その後、見事勝利した太子は、自ら天王のお姿を彫刻し伽藍を建て、信ずべき貴ぶべき山として『信貴山』と名付けました。 ちょうど毘沙門天が現れたのが寅の年、寅の日、寅の刻であったため、寅が信仰されるようになったのです。
さらに醍醐天皇の時代(910年)、天皇の病気回復を命蓮上人(みょうれんしょうにん)が毘沙門天王に祈願すると、 たちまち全快されたことから、朝廟安穏・守護国土・子孫長久の祈願所として『朝護孫子寺(ちょうごそんしじ)』と呼ばれるようになりました。庶民信仰の寺として人々からは『信貴山寺』と親しまれています。
信貴山 朝護孫子寺 | 奈良しあわせ散歩〜パワースポット&カフェ&雑貨|近畿日本鉄道
聖徳太子ゆかりの寺ということですが、最近は聖徳太子の名は歴史の教科書から消えたんでしたっけ。
信貴山のいろいろ
信貴山朝護孫子寺はお寺のテーマパークみたいでけっこう面白い。お寺にポスト?
地蔵さんも変な顔。
虎の絵馬(トラだから絵馬でない?)にひょうたんの絵馬?
いろいろお寺や神社は訪れますが、絵馬とかおみくじとかお守り買ったりとかは、ケチなのでほとんどしたことないんですね。見るのは好きなんですけども。
持ち上げずにどうやって使うのだろう? 「融通」とあるのは金運にご利益のあるお寺なので、事業資金の融通の意味も込められているそうです。
狛犬ならぬ狛虎?
なぜに金と銀?
虎の胎内くぐりのようです。
虎のお尻から出ます。
信貴山の紅葉
紅葉は特に目当てで来たわけではありませんでしたが、まあまあいい感じでした。ただ若干ピークは過ぎているかもしれません。
だいぶ落ち葉が多いですね。
本堂
こちらが本堂のようです。
崖の上に張り出していて奈良盆地の方向にいい眺めでした。
宝物館
写真を撮りまくるだけでまったくお金をお寺に落とさないのもバチ当たりかと思い、宝物館に入ってみました。入館料300円です。
信貴山といえば国宝の信貴山縁起絵巻が有名ですね。昔の漫画みたいなものかと思います。
宝物館だからオリジナルがあるのかと思ったら、やはりそこは複製でした。本物は奈良国立博物館で大切に保管されているようです。(一般公開はされていません)
絵巻のレプリカの他、仏像やお寺に関する各種資料が展示されていました。
ケーブルカーで下山
来た時と同じバスに乗ってケーブルカーの高安山駅へ戻ります。
バスに接続する午後5時9分発の最終便です。これを逃すと暗い山中、歩いて下山しないといけません。
松屋で夕食
信貴線と近鉄大阪線の乗換駅の河内山本駅まで戻ってきました。
駅前の松屋で夕食。期間限定のガーリックオニオンチキン定食。ご飯大盛無料で650円。想像の上を行くニンニクの破壊力。息が臭くなりそう。