20代の時ですが、スノボのほかに歩くスキーというかクロスカントリースキーにはまっていました。
ゲレンデスキーの板に比べると細身で横から見ると若干「へ」の字型です。
この頃は貯金もせずに、入ってきたお金すべて使って遊んでいました。
妙高小谷林道
クロスカントリースキーといってもオリンピック競技のように速さを競うわけではありません。
当時仲のよかった友達と長野県方面の冬季閉鎖された林道に繰り出して楽しんでいました。
スキーと共にテントを担いで雪の中でキャンプするのも楽しみでした。その頃、高価なIBS石井スポーツのオリジナルゴアテックスドーム型テントを買って使いたくて使いたくてしょうがなかったんですね。
訪れた場所でよく覚えているのは、新潟県妙高市と長野県小谷村を結ぶ林道妙高小谷線です。日本有数の豪雪地帯です。
妙高側から入って、歩くスキーで小谷村を目指しました。いちおうその日のうちに小谷村の山の中にある小谷温泉まで行く予定にしていました。
小谷温泉でテント泊して次の日はまた同じ道を妙高まで引き返します。
新潟県側は積雪こそありますが、道の傾斜は緩やかでさほど難しくありませんでした。
頑張って雪の林道を歩きましたが、県境で最高地点の乙見山峠のトンネルを抜けるとびっくり。
道がほぼガードレールの高さまで雪で埋まっていて(そもそも雪でガードレールがあったのかどうかもわからない)、行く手を見る限り斜面を数百メートルほどトラバースしないと先に進めないような状況です。
左下に滑落するとおそらく谷底までノンストップ。たぶん人生終了。
基本的にビビりなので素直に引き返すことにしました。その日は日が暮れる前に雪の森の中でテントを張って野宿しました。私も友人もそれぞれ一人用のテントを持って来ていました。
あくる朝、スタコラ歩いて車を停めてある妙高高原ビジターセンターまで戻りました。その後は近くの温泉でも行ったような。あまり覚えていません。
※こういう閉鎖中の林道に入る遊びは今から考えると良くないと思います。若気の至り。
四阿山(あずまやさん)
これも20代の頃ですが別の友人に誘われて山スキーに行ったことがあります。正直言ってスキーは初心者レベルなんですが、なぜに私?
行き先は長野と群馬の県境にある標高2354mの四阿山です。日本100名山の一つです。
菅平高原スキー場のリフトで行けるところまで行き、そのあとはスキー板にすべり止めみたいなのをつけて、ひたすら山を登ります。完全にゲレンデ外です。
体力には自信はありましたが、スキー場のゲレンデのように圧雪されていないので、登りにくいったらありゃしない。
天気こそよかったものの真冬で気温はおそらく余裕で氷点下でしょう。それでも汗びっしょりです。
なんとか山頂にたどり着き、あとはスキーで下るのですが、技術のない私は新雪にスキー板を取られて転倒しまくり。
私を入れて4人パーティですが、他の3人は私が足を引っ張っていて滑走を楽しめなかったのではないかと思います。
そのせいかその後2度と誘われることはありませんでした。
私も金輪際けっこうです。
冬山怖い
いずれも天候がよかったので結果オーライですが、天候が悪化して今年のようなドカ雪になっていたら遭難していたかもしれません。
日本海側の山沿いなら一日に50cmから1mくらい降ることもあるでしょう。
また大雪までいかなくても霧が発生して視界が奪われたらルートを外れる恐れもあります。
この冬も中高年の方が冬山で遭難して命を落としていますが、なぜにこの天候で行くのかなと思わずにはいられません。
このニュースの方たちはわざわざ予想されていた悪天候の中に自分から飛び込んでいっているような形です。
天気予報見ないのかな?
大山には私は夏しか登ったことがありませんが、日本海に面した独立峰で吹きっさらしです。天候が悪化すると厳冬期の富士山なみに厳しいのでは。
チャレンジャーですね。亡くなられた人は私と同世代。ご冥福をお祈りします。