東北5県を駆け足で巡る1泊2日旅行の二日目後半です。
本数の少ない米沢ー福島間
米沢駅の在来線時刻表ですが、右側の山形方面が毎時1本あるのに対し、スカスカな福島方面です。
13時08分発の普通電車で福島に向かいますが、乗り遅れると次は4時間半後。帰りの仙台空港の飛行機に間に合いません。
(いざとなれば山形新幹線は走っています。)
この電車に乗りました。
緑の山の中を登っていきます。
私の前のボックス席は鉄道マニアの少年二人組でした。盛んに写真を撮っていました。
スノーシェッドと言うんでしょうか? 雪囲いの中の大沢駅に停車。
峠駅と峠の力餅
次は米沢と福島の間の峠にある峠駅です。
標高626mで奥羽本線では最も高いところにあり、1日の乗車人員は平均10人の秘境駅です。
びっくりしたことに、駅には「峠の力餅」の法被をきた売り子さんがいました。
そして前のBOX席の少年がダッシュで餅を買いに行っていました。すげー、事前に知っていたんだ。私はまったく知りませんでした。
停車時間は1分もないくらい。知らないと買えないと思います。また1,000円の餅を躊躇なく買うのもすごい。
現在では駅ホームでの立ち売りというスタイルは絶滅危惧種だそうです。
1箱8個入りですが、1日に何箱売れるのでしょうか。そもそも峠駅に停車する電車の本数が少ないです。
福島駅
13時08分に米沢を出た電車は、13時54分に福島駅に到着しました。
福島県の県庁所在地である福島市は人口27万6千人でいわき市、郡山市に次いで県内3番目。
いちど大学時代の友人の結婚式で来たことがありますが、その時はとんぼ返りで観光はまったくしませんでした。
グーグルマップで見たところ、駅周辺にこれといった観光スポットは無さそうですが、東北5県をまわる旅ということで、福島市も歩いてみようと思います。
福島城跡
駅から東方向に歩いて約15分、福島県庁にやってきました。
県庁の敷地内に福島城跡の碑があります。
もともとこの辺りは福島城だったんですね。福島藩の藩庁が置かれていました。主な城主は伊達氏、木村氏、本庄氏、本多氏、堀田氏、板倉氏。
板倉神社
東側に一級河川の阿武隈川が流れます。見える橋の名前は大仏橋ですが、福島城は別名大仏城とも呼ばれていました。
川沿いにある板倉神社です。
福島板倉家の祖で島原の乱の鎮圧で戦死した板倉重昌を祀る神社ですが、調べてみると重昌は三河不溝藩の藩主で、墓所は愛知県の西尾市の長圓寺。
私の住んでいるエリアと意外なつながりがあるものです。
福島稲荷神社
違う道を通って福島駅へ戻ろうと思います。
その途中にあった福島稲荷神社です。
文化通り
福島稲荷神社から西へと伸びる文化通りという道を歩いてみました。個人経営の個性的な飲食店や服飾雑貨の店が多くて、なかなか面白い通りです。
文化通りに接続する路地にあった1階が店舗で、2階、3階が住宅になっている味わいのあるビル。激シブ。
置賜町
福島駅に近い置賜(おきたま)町です。置賜というと山形じゃないかと思って調べてみたところ、米沢へと続く米沢街道の起点がこのあたりにあったことに由来する地名だそうです。
福島市のカラーマンホールです。福島わらじ祭がモチーフになっています。
15時43分発の仙台行普通電車に乗りました。
福島での滞在時間は1時間50分でしたが、めちゃくちゃ暑くて、1時間ちょっとの散策で駅に戻ってきてしまいました。😅