大阪の京橋駅から京阪特急に乗車して約45分、終点の出町柳駅に到着しました。
私が大学入学の頃は、京阪本線の終点は三条駅で地上駅でしたが、鴨東線が開通し出町柳まで延伸されたのと同時期に七条駅以北が地下化されました。
叡山電鉄鞍馬線
出町柳駅で乗り換えする叡山電鉄は地上駅です。ここから叡山電鉄で鞍馬を目指します。
電車は2両編成のワンマンカーです。
昔は京福電気鉄道だったと思うのですが、今は京阪電車の完全子会社になってます。
ホームの先端が極細になっています。
オレンジ色の叡山電鉄鞍馬線は出町柳と鞍馬の間8.8㎞を約31分で走ります。
鞍馬、貴船方面への観光客輸送のほか、沿線の高校や大学に通う学生、および岩倉や修学院、一条寺あたりの住民の日常の足となっています。
緑で記されている八瀬比叡山口に向かう短い路線のほうが叡山本線となっていますね。
叡山電鉄は途中は無人駅も多く、ワンマンカーのため後ろ1両は駅についてもドアが開かない運用が続きます。下りる人は先頭車両の最前部のドアから下りていきます。
最前部には交通系ICカードの読み取り機がありました。
岩倉をすぎると車内はかなり空いていきました。
午後3時前で通勤通学客もなく、空気輸送に近い感じ。沿線には京都産業大学、京都精華大学などがありますので、朝夕は混雑します。
もみじのトンネル
後部展望です。電車は緑のトンネルを進みます。
この市原ー貴船口間の途中250mにわたって続く、「もみじのトンネル」が叡山電鉄最大の見どころになります。
両サイドの青もみじが美しいのはもちろんですが、木漏れ日が車内の床から天井まで照らし後方に流れていく様子は、まるでプロジェクションマッピングのようで、ちょっと感動でさぶいぼ(鳥肌)がたちました。
しかも後方車両は私以外誰も乗っておらず、貸し切り状態。なんとも贅沢。
もみじのトンネルでは紅葉シーズンには徐行してくれるそうですが、この日も徐行してくれていました。
紅葉シーズンにはもみじのトンネルはライトアップされるそうです。さぞかし美しいことでしょう。
このような車窓を活かすため叡山電鉄には、窓ガラスの大きい展望車両900系「きらら」も走っています。
予約不要で追加料金なしで乗れるそうですが、私は行き帰りとも「きらら」には当たりませんでした。すれ違いはしましたが。
鞍馬駅
電車は終点の鞍馬駅に到着しました。
趣のあるプラットホームで、柱には鞍馬天狗も飾られています。
近畿の駅100選に選ばれている鞍馬駅の駅舎内です。格天井と照明がシブい。
駅舎正面です。
駅の前には巨大な鞍馬天狗がありました。鼻高スギ。
鞍馬寺
源義経ゆかりの鞍馬寺の山門です。入山料は500円です。
貴船神社
鞍馬山を越えて貴船にやってきました。鞍馬ー貴船間は別の記事にしようと思います。
一回で全部書いてしまうともったいない。😀
貴船神社です。
絵になる朱塗りの灯篭が並ぶ石段です。
貴船神社の社殿です。水の神様を祀り、全国に500近くある貴船神社の総本山となります。
川床料理
貴船川沿いには京の夏の風物詩の川床を楽しむことができる料理屋が並びます。
川床の営業はまだ始まっておらず準備段階のようでした。
ちょっと中を覗いていみました。これは涼しそうですね。
ある料理屋の看板ですが、懐石料理は1万円越えです。いちばん安いのがうな重で5,000円。
私は一人旅も一人ランチも一人映画も平気ですが、一人川床料理はたぶん無理だと思います。😅
一人で来ても10分で料理を食べて、あとはスマホいじってそう。たぶんもったいなさすぎます。
貴船口駅
貴船から叡山電鉄の貴船口駅まで、貴船川沿いに30分ほど歩きます。
ところどころで見かけるクマ出没注意の看板ですが、川床料理食べている時にクマ参上なんてことは、まあ無いんでしょうね。
貴船口駅に到着しました。貴船ー貴船口駅は京都バスによりピストン運転されていますが、私はケチなので歩きました。
プラットホームの前にモミジの木が並びますが、紅葉シーズンはここも夜間ライトアップされるそうです。
出町柳行きの電車が入ってきました。残念ながら展望列車のきらら号ではありませんでした。
出町柳駅まで行かず、途中の一乗寺駅で下りました。