近鉄名古屋駅から特急に乗車しました。最近特急の楽チンさを知って、ついつい課金してしまいます。
ガラガラに見えますが、発車前にはけっこうな乗車率になりました。
せっかくの指定席ですが、3列くらい後ろのオヤジがずっと気持ち悪い咳をしていて、気持ちが萎えました。急行で行ったほうが良かったかも。
三重の県庁所在地、津市の津駅で下車しました。
ここから2駅普通電車で戻ります。
高田本山駅で下車しました。
この辺り津市の一身田(いしんでん)と呼ばれる地区です。
真宗高田派総本山専修寺
15分ほど歩くと、歴史の有りそうな町並みが現れました。高田本山専修寺(せんじゅじ)の寺内町です。
山門
巨大な山門です。
専修寺は浄土真宗十派のうち、本願寺派、大谷派に次いで規模の大きい高田派の総本山です。
最近、親父の葬式がありましたので、私の実家は大谷派であることを知りました。
ちなみに十派はこのようになります。
真宗大谷(おおたに)派
真宗本願寺(ほんがんじ)派
真宗高田(たかだ)派
真宗佛光寺(ぶっこうじ)派
真宗興正(こうしょう)派
真宗木辺(きべ)派
真宗出雲路(いずもじ)派
真宗誠照寺(じょうしょうじ)派
真宗山元(やまもと)派
真宗三門徒(さんもんと)派
詳しく調べるとキリがないですが、浄土真宗は開祖親鸞のもとに多くの弟子がいて、いろいろあったんでしょうね。
唐門
重要文化財の唐門です。正面から見るとずいぶん頭でっかちですね。
御影堂
全国の国宝木造建築の中で5番目の大きさだそうです。畳が780枚敷かれているそう。
1679年の完成です。直前にお坊さんがいっぱい中に入っていったので、内部は見ませんでした。
御影堂の前にある案内看板の写真によると内部はこのようになっています。
きらびやかで豪華ですね。
御影堂の東側です。
寄付者名と寄付額を書いた木札がずらりとならびます。全国各地の高田派のお寺からだと思われます。檀家のお布施は地域のお寺を通して、総本山に上納されるのでしょう。
敷地内には宗務院と呼ばれる高田派の大きな事務所の建物もありました。
通天橋
御影堂と如来堂を結ぶ渡り廊下は通天橋と呼ばれ、重要文化財に指定されています。如来堂でお勤めを終えたお坊さんの集団が御影堂へと渡っていきました。
如来堂
如来堂は御影堂ほど大きくはありませんが、それでも巨大な建造物です。こちらが専修寺の本堂となり国宝です。
三重県の国宝建造物は御影堂と如来堂の2棟のみです。なお国宝に指定されたのはごく最近のことで、それまで三重には国宝建造物は無かったことになります。
(伊勢神宮は国宝ではないんですね。式年遷宮で20年おきに新築されるから?または伊勢神宮は皇族の先祖そのものなので、国が定める制度の下に入るのは性質上そぐわない? 国宝指定されると伊勢神宮が国より下ということになってしまいます。同様に世界遺産でもないですが、それらを超越した存在ということなのでしょう。)
御廟拝堂・御廟唐門
御廟拝殿の前に位置する御廟唐門(重要文化財)です。
御廟拝殿(重要文化財)の奥に御廟があります。
御廟
親鸞聖人の墓所と、その周囲に専修寺歴代上人の墓所があります。内部は立ち入り禁止となっています。
大玄関
大玄関は専修寺の正式な玄関だそうです。重要な客人はまずはこちらで接遇するのでしょうか。重要文化財です。
太鼓門
寺の東側にあります。平屋建ての長屋門の上に三層の櫓をのせ、その最上階に大太鼓が吊られているので「太鼓門」と呼ばれるそうです。
専修寺は京都や奈良の大寺院と比べても引けをとらないスケール感で、ちょっと想像以上でした。拝観料は無料です。