近鉄特急券予約サイトのポイントが期限切れを迎えそうだったので、名古屋から四日市までの移動に使うことにしました。
四日市までは30分弱。快適ですけど短くて寝ることもできませんね。
四日市駅に到着しました。四日市市は人口30.2万人で県庁所在地の津市を上回る三重県最大の都市です。
四日市あすなろう鉄道
近鉄から四日市あすなろう鉄道に乗り換えます。
少し長い通路を歩きます。
ここが四日市あすなろう鉄道のあすなろう四日市駅の改札口ですね。意外と立派でびっくり。交通系ICカードも使えるようです。
鉄道むすめ。
PU75 追分あすな|キャラクター紹介|鉄道むすめ~鉄道制服コレクション~
壁面と床に描かれたトリックアート。
あすなろう四日市の駅名看板です。
近鉄の高架下にプラットホームがあります。
四日市あすなろう鉄道は、あすなろう四日市駅と内部駅を結ぶ内部(うつべ)線と途中の日永駅からー西日野駅までの八王子線の2つがあります。
西日野まではあすなろう四日市から直通運転されています。
なお、あすなろう鉄道の名前の由来は「明日に向かって」の「あす」と、狭軌の英語「ナロー」です。
日本で三社だけの特殊狭軌鉄道
四日市あすなろう鉄道は昔の軽便鉄道に起源をもつ、今や全国に3社しかない特殊狭軌(762mm)のレールで運行される鉄道会社です。
残りの2社は同じ三重県の三岐鉄道と富山県の黒部峡谷鉄道です。
レール幅が狭いので車両も小さく、時にマッチ箱と言われるようですが、味があっていいです。
四日市市公式キャラクターのこにゅうどうくんが描かれたプレート。
2両編成のワンマンカーです。
新しくはないですが、きれいに塗装された車両はボロさは感じません。
転落防止の突起部がある連結部分です。
近鉄とよく似ていますが、2015年に四日市あすなろう鉄道ができる前は、近鉄の内部線・八王子線でした。
現在、四日市あすなろう鉄道は近鉄の子会社で、設備と車両の所有は四日市で、運行をあすなろう鉄道が担っています。
近鉄はかつて標準軌、狭軌、特殊狭軌の3種類のレール幅をもつ鉄道会社であったことになります。
ドア横のシースルー車両だよんのステッカー。シースルー車両とは?
床の一部がシースルー構造になっていました。
内部は一列×一列のシートが並びます。
ちょっとハート形をした持ち手。
赤堀駅
あすなろう四日市を出るとひとつめの駅は赤堀駅。
ふつうの鉄道車両と異なり運転士さんは真ん中に座っています。
運転席です。確かにハンドルやメーター類が真ん中にあります。
日永駅
八王子線との乗換駅になる日永駅です。
日永駅のホームには標準軌(新幹線、近鉄など)、狭軌(JR在来線、小田急、西武
東武など)、特殊狭軌のレール幅を比較できるモニュメントが設置されたそうです。
関東に行くといろいろな私鉄や地下鉄とJR在来線が相互乗り入れしていますが、これは同じ狭軌だから実現できるんですね。当たり前といえば当たり前。
いっぽう関西は阪急、阪神、近鉄、京阪など軒並み標準軌。JR在来線に乗り入れしようにも物理的に無理ですね。例外的に南海だけは狭軌なので、関西空港線でJRと同じ線路を走ることができるんですね。
納得。
小古曽駅
南日永、泊、追分と停車し、終点のひとつ手前の小古曽駅です。
内部駅
終点の内部駅に到着しました。
ここで行き止まりです。
小さな駅舎ですが、地方鉄道にありがちなボロさはあまり感じません。交通系ICカード対応も含め、きちんと手が加わっている感じがしました。
駅前には小さいながらもロータリーがあり、車での送迎も問題なさそうでした。
内部駅には車庫がありました。
内部駅の駅前の道は旧東海道です。すなろう鉄道内部線はほぼ旧東海道に沿っています。
内部は四日市宿と石薬師宿の間にあります。
帰りは10分後に出る折り返しの電車で戻りました。東海道を歩いて途中の追分駅まで歩こうと思いましたが、9月も後半というのに、まだまだ暑いのでやめておきました。