私の地元である愛知県の古墳を見学してきました。
しだみ古墳群ミュージアム
名古屋市守山区にある志段味古墳群。その展示解説施設が「しだみ古墳群ミュージアム」です。
しだみ古墳群ミュージアムは平成31年4月1日オープンのまだまだ新しい施設です。出土品の展示室や体験施設、カフェなどがあります。
展示室は有料で大人200円です。せっかく来たので入場しました。
冬の企画展は東谷山の群集墳。東谷山は名古屋市の最高峰で、東谷山のふもとに志段味古墳群はあります。
古墳時代の東海地方。現在の名古屋市港区や南区あたりは海になっています。
全国の古墳の数は158,900基。コンビニより余裕で多いですね。
愛知県はそのうち3,100基。ちなみに全国で古墳が最も多いのは兵庫県で18,800基あるそう。桁が違います。そして2位は鳥取。3位は京都。
へー、名古屋にも200基もあるんですね。
志段味古墳群の古墳の数は66基だそうです。
志段味古墳群は400年にわたっていろいろな古墳が作られたのが特徴だそうです。
志段味古墳群の出土品も展示されていました。
志段味古墳群には前方後円墳が2基、帆立貝式古墳が5基、円墳が50基、方墳が1基あるそうです。
古墳時代の王だそうです。
ほんとうにこんなきれいな銀色の兜をかぶっていたのか怪しいと思います。🙄
ブタではなくイノシシ型埴輪です。
こちらが企画展。名古屋市博物館が志段味古墳群の出土品を多く所蔵しているので、そちらから借用してきているようでした。
古墳時代の衣装に着替えて写真を撮ることができるコーナーです。
ミュージアムの裏手に志段味古墳群の一部が広がっています。
きれいに整備されています。
こちらも古墳のようです。大塚3号墳という円墳だそうです。
志段味大塚古墳
大きな盛り上がりが見えてきました。
帆立貝式の志段味大塚古墳です。帆立貝式は後円部に比べて前方部が極端に小さい古墳のことですね。国の史跡に指定されています。
墳丘:帆立貝式古墳(墳長約51m・後円部径約39m・前方部長約13m)
葺石:あり(円礫)
周濠:あり
埋葬施設:粘土槨・木棺直葬
出土遺物:〔埋葬施設〕鈴鏡・馬具・甲冑・帯金具・大刀・鉄鏃・革盾
〔墳丘〕円筒埴輪・朝顔形埴輪・蓋形埴輪・鶏形埴輪・水鳥形埴輪・
須恵器・須恵器形土製品
築造時期:5世紀後半
志段味大塚古墳(しだみおおつかこふん)|歴史の里 しだみ古墳群
日本最大にして世界遺産の大阪の大仙古墳が5世紀前半の築造ですので、その少しあとになりますね。
現在復元されている埴輪列は発掘調査にもとづくものだそうです。
前方部と後円部のくびれ部分にある造り出しといわれる壇状の部分です。祭祀が行われた場所のひとつと考えられているそうです。
前方部に比べひときわ盛り上がった後円部に登ってみました。
ちょっと円筒埴輪を持ち上げようとしたら、きちんと固定されていました。💦
後円部の頂上です。木の部分が大木をくりぬいて作られた棺があった場所です。埋葬されたのは、このあたりの豪族だったのでしょうか。
後円部から見る前方部です。
その他の古墳
これも古墳(大久手5号墳)だそうです。
円墳の東大久手古墳です。
この平べったい土の盛り上がりも古墳だそうです。
西大久手古墳です。出土品が無いと古墳なのか、後世に盛られた土なのか、まったく区別できないでしょう。
方墳の大久手3号墳です。
www.rekishinosato.city.nagoya.jp
西都原古墳群