西の最高学府、京都大学の吉田キャンパスです。
その一角に京都大学総合博物館があります。暇なので入ってみましょう。
入館料は400円です。
常設展として自然史系・文化史系・技術史系の展示があり、これらの分野ににおいて京都大学の取り組みの一部を紹介しています。
以下、主な展示内容です。
自然史
地球の鼓動 - 滋賀県の今津町から京都市東部にかけての花折断層
京都の哺乳類 - ニホンカモシカ、ツキノワグマなどの剥製
ランビルの森 - ボルネオの熱帯雨林のジオラマ
絶滅種クニマスの標本 - 世界にある絶滅した田沢湖産クニマス17体の標本の内、12体が京都大学にある。芦生の森の花昆虫の共生系
文化史
京都図と江戸時代の出版された地図
中国の考古資料
日本の古文書
技術史
機械メカニズムの教育模型 - 1903年にドイツの会社から購入されたもの
自然史系展示コーナー
どちらかというと自然史系の展示が充実していました。
人を刺せそうな鉱物の結晶。輝安鉱とあります。
輝安鉱の群晶。明治期にこのような日本産の鉱物の結晶の多くが海外に流出したそうで、ここに展示されているものは貴重な品だそうです。愛媛県西条市産。
鉱物を見るのはけっこう好きです。
左がナウマンゾウの頭骨。右が現代のアジアゾウ。
京都大学と言えば霊長類の研究もありました。犬山市のモンキーパークの隣に研究所がありますね。前にお金の問題で不祥事があったような・・・
ボノボの研究が有名ですね。
ニホンザルは北海道と沖縄の他、なぜか茨城県だけ分布していまいそうです。
ボルネオ島の熱帯雨林の研究も知られています。むかしNHKスペシャルでもやっていました。
吹き抜けでボルネオの熱帯雨林を再現しています。木と木の間に橋を渡し、樹冠に住む生物も観察するんですね。
東南アジアのクワガタの標本。ムシキングとか好きなら喜びそう。
面白い形、色をしています。
世界最大と言われるキバナガノコギリクワガタの標本です。オスは最大118mmの記録があるとか。
キバナガノコギリクワガタ | 長崎バイオパーク - ZOOっと近くにふれあえる九州の動物園&植物園
マメなひとじゃないとこんな研究できないですね。種ごとの微妙な違いを見分けるのが難しいと思います。
ナナフシの標本です。
蝶の標本です。
ゴキブリの標本です。
文化史系展示コーナー
江戸時代の京都の古地図も何種類か展示。
重要文化財の石櫃です。骨壺みたいなものです。宝塚市の北米谷古墓のもの。
重要文化財の長持形石棺です。
レプリカではなくて本物なのでしょうか? 久津川車塚古墳は5世紀前半の南山城地域最大の前方後円墳です。
6~7世紀の家型石棺。大阪府柏原市高井田平尾山とあります。兵庫県加古川下流域の凝灰岩で作ったとありますが、兵庫から大阪に運ぶだけでも大変。
古墳の副葬品の展示もいろいろ。
円筒埴輪。
土偶。
???
つぼです。
新石器時代の彩陶壺で中国甘粛省の物だそうです。
こちらも中国のもの。そのうち中国が返せと言ってきそう。でも台湾の故宮博物院の展示物に比べればお宝度はかなり低いかもしれないです。
キリシタンの墓碑です。
京都にゆかりのある物みたいです。
約2時間弱の滞在でした。
進々堂
帰りにパン屋の進々堂のイートインコーナーで休憩しました。
妻へのお土産も少しですが買いました。
クロワッサンセットです。