人生で初めてSLという乗り物に乗ってきました。
鉄道博物館で止まっているものに乗ったことはありますが、動くSLは初めてです。
下館駅
SLが走る真岡鐡道は、茨城県筑西市の下館駅と栃木県茂木町の茂木駅間41.9㎞を結ぶ、第3セクターの路線です。前身は国鉄真岡線でした。
JR水戸線下館駅の一番端のホームから発着します。
SLもおか
下館駅に着いたら、すでにSLもおかが入線していました。
SLもおか号は土日祝に1往復運行されます。
ホーム上の受付コーナーで係員にネット予約画面を見せ、500円を支払いSL整理券を手に入れます。
通常運賃+500円でSLに乗れるのは、意外と安いと思いました。
定員制の全席自由席です。
運行は土日祝のみで、一日一往復です。
C12形機関車
客車を引っ張るのはC12形蒸気機関車です。
66はC12形の66号機という意味だそうです。
SLもおかの牽引機として活躍するC1266は、旧国鉄時代に製造されたC12形蒸気機関車の66号機として、1933年に山口県で製造されました。
鹿児島や釜石、弘前、上諏訪などで活躍し、1972年に廃車になるまでの総走行距離は172万kmに及びます。約40年という長い現役生活に終止符を打った同機は、福島県川俣町のふもとがわ団地の片隅で静かに展示されていました。
1991年、SL復活を目指す芳賀地区広域行政事務組合へ譲渡され、1993年に動態復活。『川俣号』と命名され、1994年より真岡鐵道真岡線でSLもおかを牽引しています。
昭和8年、1933年製造ということで、91年前の車両なんですね。関係ないですが私のオヤジが昭和7年生まれでした。
172万キロ走行というのはすごいです。
50系客車
茂木ー下館のプレート。茂木駅が終点です。
引っ張る客車も古いです。現存している唯一の50系客車だそうです。
昔ながらの金網の網棚です。窓は上下に開放可能です。すすが入ってくるかもしれませんが、暑くて閉めるわけにはいきません。
沿線にトンネルは無さそうなので大丈夫でしょう。
エアコンはなく扇風機のみ。中心にJNRのロゴが入った国鉄時代の扇風機です。
汽笛をならし煙を吐き出し走り始めました。お世辞にも加速は良いとは言えません。ゆっくりとスピードを上げていきます。
下館駅周辺は住宅も多いので、外に干している洗濯物にすすがつかないだろうかと、他人事ながら心配になります。
地元の人もわかっているし、土日祝の1往復だけなので、なんとかなっているのかもしれませんね。
田園地帯を進みます。
走行中、沿線の住宅で飼われている柴犬が驚いて、ぐるぐるとその場を回りながら機関車相手にガン鳴きしていました。
踏切で停車中の車の人たちもみんな注目します。
こちらに手を振ってくる親子連れも多いです。
SLもおかの最高速度は時速75㎞らしいので、まだまだ本領発揮ではないですね。
車内は立っている人はおらず、いい感じの込み具合です。やはり子どもさん連れのファミリーが多いです。
予約で弁当を食べることができるんですね。知りませんでした。熱中症防止のポスターもあります。
扇風機だけの車内はかなり暑いので、注意喚起も納得です。
運転士や機関士さんも相当暑いでしょうね。
真岡駅
真岡駅に到着したもおかです。
真岡駅の駅舎はSLキューロク館と呼ばれるSLの形をした建物で、SLなど鉄道関係の展示があるそうです。
石炭をボイラーにくべる機関士さんです。
サウナのような暑さでしょう。痩せそうです。
西田井駅に停車するSLもおか号です。
益子駅
約1時間の乗車で益子駅に到着しました。
益子焼の産地です。
終点の茂木駅までさらに30分ほどかかりますが、この後の予定がいろいろとあるため益子で引き返すことにしました。
1時間の乗車ですが、じゅうぶんに楽しめました。写真を撮る為に窓枠に腕を置いていたら、いつのまにか煤で汚れていました。
最初何で急にホクロが増えたんだろうと思っていたら煤だったんですね。やっぱりSL。
下館行きの列車がやってくるまで40分ほどありましたので、駅の近くのラーメン屋で肉みそラーメンを食べました。
帰りは真岡鐡道の主力車輛であるモオカ14型です。